【福岡北九州フェニックス8-1福岡ソフトバンクホークス三軍(2022年9月22日) オーヴィジョンスタジアム下関】
来季から本拠地のひとつとなる下関でのシーズン最終戦に臨んだフェニックスは大江、荒巻らの好投と妹尾、宮本の猛打賞などでホークス三軍を圧倒。リーグ参入一年目の最終戦を勝利で飾った。
最終戦を勝利で飾りたいフェニックスは先発マウンドに大江 海透(#17)を送ります。大江は3イニングを被安打1、3奪三振と好投。初回にはこれまでで最速の151キロをマーク。5月のインタビューで公言していた目標の150キロを最終戦で達成しました。
2番手で登板したのは、今季11勝をマークした荒巻 千尋(#34)。中学、高校、大学と競い合った大江の後の登板だけに気合いが入ります。荒巻は2イニングを無安打に抑える完璧な投球。4連続三振を奪うなど、フェニックスの奪三振王は最終戦でも本領を発揮しました。
シーズン中、何度となく大量点を奪ったフェニックス、この日も初回から打線が爆発しました。
妹尾 克哉(#51)、神谷 建太朗(#2)、大河(#23)の3連打でホークスの先発・又吉の立ち上がりを攻め、満塁のチャンスを作ります。中村 道大郎(#1)、吉岡 翼(#28)が倒れツーアウトとなりますが、6番に入った宮本 貴章(#5)がセンター前に弾き返し、妹尾と神谷が生還。2点を挙げリードを奪います。続く武蔵(#9)の打球はワンバウンドでレストスタンドに飛び込むエンタイトルツーベース。大河と宮本を迎え入れ、リードを4点に広げます。
2回には吉岡が押し出しの四球を選び1点を追加。そして迎えた4回、一死一塁で打席に入った宮本の打球は放物線を描きレフトスタンドへ。開幕戦でホームランを放った宮本に、最終戦で待望の一発が飛び出しました。
終始試合を優位に進めたフェニックス、7回には宇土 憲伸郎(#6)の犠牲フライでダメ押しの1点を奪います。
3番手で登板した豊村 直大(#19)はホームランを浴びたものの、力のある速球で2イニングを1失点の投球でした。開幕当初は勝ち星が遠かったルーキー右腕も、中盤から白星を重ね、終わってみればチーム2位の7勝(1敗)を挙げました。
8回に登板した4番手・本野 一哉(#14)も1イニングを投げ2奪三振無失点と好投を見せました。開幕投手に指名された本野はシーズン途中から中継ぎに配置転換。シーズン終盤には7回、8回の大事な場面を任されるなど「勝利の方程式」の一角として、投手陣を支えました。
最終回のマウンドは、もちろん守護神の松本 直晃(#66)。内野安打を許し二死二塁とされたものの、最後のバッターを三振に打ち取りました。NPB(西武ライオンズ)でのプレー経験を持つ松本はシーズンを通して救援陣を中心にブルペンを支え、自らもリーグトップとなる20セーブを挙げました。
ゲームセットの瞬間、マウンドに集まるフェニックスの選手たち。今季の厳しい戦いをお互いにねぎらっているように見えました。
試合終了後にはセレモニーを開催。竹森 広樹球団社長、西岡 剛選手権監督、中村 道大郎主将の挨拶が行われました。挨拶の内容は別記事で紹介予定です。
福岡北九州フェニックスは39勝35敗(リーグ2位)で全日程を終了しました。来季からは「北九州下関フェニックス」に球団名が変更となります。
計 | ||||||||||
ホークス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
北九州 | 4 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 8 |
【バッテリー】大江、荒巻、豊村ー武蔵、本野、松本ー秋庭
【本塁打】宮本2号2ラン
福岡北九州フェニックス 最近の試合結果
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