【福岡北九州フェニックス選手インタビュー】北九州市立大学出身の快速右腕・豊村直大投手

2022年からプロ野球独立リーグ・ヤマエ久野 九州アジアリーグに参入している福岡北九州フェニックスの選手インタビュー・第3回は豊村 直大投手(背番号19)にお話を伺いました。(取材は2022年4月12日に行いました)

福岡北九州フェニックス
2021年に創設された福岡県北九州市に本拠地をおくプロ野球チーム。設立者は実業家のホリエモンこと堀江貴文氏。

豊村投手は1999年長崎県佐世保市生まれ。センバツで優勝経験を持つ強豪校・清峰高校(長崎県)の投手として活躍。夏の選手権長崎県大会決勝で、現西武ライオンズの隅田知一郎投手と投げ合うなど、県内屈指の好投手として注目の存在でした。
北九州市立大学に入学後はケガに苦しむ時期もありましたが、見事に復活し卒業後の2022年に福岡北九州フェニックスに入団。将来のNPBでのプレーを目指し、大学時代に引き続き「北九州」でプレーすることになった豊村投手に話を聞きました。

ーここまでに公式戦3試合に登板[取材日(2022年4月12日)時点]して、感じたことはありますか?

大学4年の春まで、ケガをして1年半くらい投げていなかったので、そもそもの経験が足りないことを痛感しています。開幕2日目(3月21日)の初登板はリリーフでしたが、その後の2試合は先発でした。2度先発して、技術面や精神面でもう少し工夫が必要だと感じました。

ー課題が見つかったということですか?

3つ4つほど課題が見つかりました。
ゴールデンウィークは試合日程が詰まっているので、先発ローテーションを任せてもらっている立場としては中4日でも投げないといけないと思っています。そのことを想定して体を作って、課題を潰しながら投げていこうと思います。

ーフェニックスに入団する前は独立リーグにどんな印象を持っていましたか?

フェニックスに入る前には独立リーグに対して、給料が少なくて、自分もそうなのですがプロはプロでも「NPBに入れなかった人たちの受け皿」という印象を持っていました。

独立リーグの試合を見たことがなかったので、イメージが湧きづらい部分はありましたが、フェニックスでプレーしてみて、思っていた以上に応援してくれる人がいることが分かりましたし、開幕戦に1,200人ぐらいお客さんが入っていたのは素直にすごいと感じました。まだ選手のレベルとかはわからないので、自分が通用するかどうかが分かるのはこれからだと思います。

ーフェニックスはどんなチームですか?

思っていたより自由にやらせてもらえています。
ある程度の規則はあるのでその辺は守りつつ、やるときはしっかりやって、抜くところはしっかり抜く、という部分が他の球団に比べてよりはっきりしてると思います。西岡監督を見ているとそのあたりのメリハリの大切さを感じます。

上下関係も多少はありますが、グラウンドでは明るくて親しみやすい選手が多いです。特に監督やチームのピッチャー最年長の松本(直晃)さん、キャプテンの(中村)道大郎さんなど30代の人たちが接しやすいです。1個上の人たちもやりやすい環境を作ってくれていてとてもありがたいです。

ーあまり年齢差を意識せずにプレーできていますか?

そうですね。挨拶は普通にしますけど、会話をするのに年齢の壁は感じません。あとラモンやルーカスなどの外国人選手に影響されて、グモニーとか言って、フランクに接することができています。
大学は結構お堅い感じだったのですが、今はこの雰囲気に慣れてきてやりやすいなと思ってます。

ーチームはどのような雰囲気なのでしょうか?

接戦で負けていることが多く、結果だけを見るとチームが暗くなりそうに感じるかもしれませんが、別にやるだけやったしはい次、みたいな感じで気持ちの切り替えが上手くできるチームです。監督が一番野球を楽しんでいて、明るい雰囲気でプレーできているって思いますね。

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