【インタビュー】北九州下関フェニックス 中村道大郎選手兼任ヘッドコーチ

中村道大郎選手兼任ヘッドコーチ インタビュー

中村道大郎選手兼任ヘッドコーチプロフィール

守備位置:内野手

生年月日:1992年5月26日

身長:177cm

体重:75kg

右投げ右打ち

福岡県北九州市出身
戸畑高校ー日本体育大学ー香川オリーブガイナーズー神奈川フューチャードリームス

●2023年シーズンを振り返っていかがでしょうか?

目標としていたベストナインを獲得でき、個人的にはすごくいいシーズンでした。しかしチームが優勝できなかったので達成感に欠けたのが正直なところです。

●今季はヘッドコーチ兼任ですが、就任した経緯を教えてください。

昨シーズンが終わる少し前に、今季は兼任コーチになる可能性もあると言われていて、僕もステップアップしていきたかったので準備はしていました。今シーズンの契約のタイミングでヘッドコーチとの兼任だと聞かされ、正直驚きました。

●ヘッドコーチとして取り組みたいことはありますか?

僕たちはお金をもらって野球をする以上、自分の成績に向き合うことがストレスになるのは当然で、そこと戦っていくのは大事なことです。でも野球以外のことで余計なストレスを受けることのないよう、選手には野球に集中できる環境を整えたいと思います。

また、選手にはもっと注目される環境でプレーしてもらいたいので、そういった環境作りにチーム一体で取り組んでいきたいと考えています。僕はチームの初年度から在籍しているので、最初にどのくらい注目されてチームがスタートしたかを知っていいます。最近は徐々に注目度が下がってきているんじゃないかというところに危機感を持っています。

今年のメンバーはレギュラーとして独り立ちしている選手が少ないので、これまで出場機会が少なかった選手が、今年レギュラーとして、また人間としてもたくましく、タフなマインドを持てるよう、選手たちにアプローチしたいと考えています。そして、野球にどっぷりつかってこの苦しい生活から抜け出せるよう、ハングリー精神を持ってプレーしてほしいと思っています。

●ヘッドコーチとして特に期待する選手はいますか?

繰り返しになりますが、去年試合に出られずに悔しい思いをした選手たちが、今年1年をどのような気持ちで野球に取り組むかがとても大切だと思います。レギュラーじゃなかった選手に、今年はレギュラーを取るのが当たり前という思いを植え付けたいので、特に1年目2年目に試合にあまり出られなかった選手に期待しています。選手たちには何となくではなく、今年絶対にやってやるというマインドで練習に取り組んでくれと言っています。

●今シーズンの目標をお願いします。

目標はたくさんあります。

まず、チームとしては何が何でも絶対優勝です。メディアもファンの方も、これ以上優勝できないと盛り上がるどころか離れていってしまうと思うので。試合を見ていてワクワクするようなチームにしたいと思っていますが、勝ち負け以外も大事だと思っています。先日の北九州マラソンで完走者にメダルをかけたのですが、そのときに涙を流している人がいたんです。僕も心を動かされてもらい泣きしそうになったのですが、こういう姿を僕らも見せていきたいと改めて思いました。

個人としては、今年は二遊間に挑戦します。香川にいたときはずっとショートを守っていましたが、フェニックスでは守備のいい選手がいたので、サードやファーストに回っていました。今年は僕が二遊間を守らないといけないと考えているので、もう1回バリバリ動けるように体作りと食生活の改善に取り組んでいます。
試合以外では、スポーツの楽しさを市民に伝えるために、市内のプロスポーツ4チーム(ギラヴァンツ北九州、ボルクバレット北九州、タカギ北九州ウォーターウェーブ)を連携させたいと思います。

僕らも他のチームの試合会場に行きますし、逆に他のチームの選手に来てもらって一緒にイベントをやるのもありだと思います。この連携を実現するために今年は動き回るつもりです。また、市内の子どもたちに北九州のスポーツ熱を還元できるような活動にも取り組む予定です。