北九州下関フェニックス 選手インタビュー コウキ選手

コウキ選手プロフィール

守備位置:外野手

生年月日:1998年8月11日

身長:181cm

体重:88kg
左投げ左打ち
千葉県出身

市立船橋高等学校ーCentral Christian College of KansasーGardencity Wind

ーーこれまでの球歴をお聞かせください。

千葉県の市立船橋高校を卒業後、淑徳大学に2年間ほど通いました。その後、アメリカ・カンザス州の大学に編入し、卒業後はカンザス州の独立リーグのチーム・Gardencity Windでプレーしました。

ーーアメリカの大学に編入したのは?

将来に不安があり、英語を学びたいと思っていました。アメリカンフットボールをやろうと思っていたんですが、チームがなかったので野球を再開しました。日本にいたときはピッチャーでしたが、アメリカでは野手に転向し、すっかり野手にハマってしまいました。

ーー野手のどのあたりにハマりましたか?

バッティングが楽しくてどんどんのめり込んでいきました。いろいろと練習で築き上げているうちに、周りの選手にアドバイスをするレベルにまでなりました。

ーーフェニックス入団のきっかけを教えてください。

実はアメリカの独立リーグ2球団からオファーをいただいたんですが、ビザの関係で契約に至らなかったんです。野球はシーズンがあり、入団を逃してしまうと次のキャリアに響くので、別の球団を探すことにしました。
その頃日本がWBC優勝で盛り上がっていたので、日本の独立リーグを調べ始め、一つずつみていくうちにフェニックスにたどり着きました。Instagramをチェックしているうちに、監督が西岡剛さんであることを知り、チームも活気がありそうだったので、チームに連絡をさせていただきました。僕は千葉県出身なので(元千葉ロッテの)西岡さんが憧れの存在でした。

ーーInstagramではフェニックスはどんな印象でしたか?

アメリカの独立リーグと比べるとホームページもSNSもきちんと作られているなと思いました。食事に関する投稿などもあり、しっかりしているチームだという印象を受けました。

ーー実際に入団してみてどうでしたか?

アメリカのスタイルと違うところも多く、最初はギャップに苦労したんですが、今はもうチームメンバーとも打ち解けてきて、野球にコミットさせていただいていうます。

ーーどの辺に一番ギャップがありましたか?

アメリカでは個人で結果を出すことが重視されていて、雰囲気もカジュアルでフランクなんですが、日本ではお辞儀なども大切ですし、監督と選手の関係にも線引きが必要で、初めはいろいろと戸惑いました。

ーー実際に西岡監督にお会いになっていかがでしたか?

僕がテストを受けに来たときは西岡さんはサングラスかけていて、全然西岡さんだと気づかず、「ダイヤのA」の片岡監督かなって思っていました(笑)僕も「松田でーす!」ってカジュアルな感じで話していたのですが、それが後日、西岡さんだったと知りかなり驚きました。

今は話すたびに緊張しますが、豊富な経験から語られる言葉のひとつひとつが重いので、一語一句聞き逃せません。

ーー登録名を「コウキ」にした理由は?

アメリカでは周りから「コウキ、コウキ」とカジュアルに呼ばれていたので、日本でもカジュアルな感じでファンの方に覚えていただきたいなと思いました。

「コウキ」は”健康の康に希望の希“と書くので「やすき」に間違えられやすいためカタカナで表記することにしました。

ーー背番号は77番を選びました。

アメリカでは大学時代から独立リーグまでずっと7番を着けていました。フェニックスでは西岡監督が着けてるので、7を二つ並べた77番にしました。

ーーコウキ選手のセールスポイントを教えてください。

一番はバッティングですね。内野ゴロでも足でセーフになることができますし、センターのバックスクリーンまで飛ばすこともできます。長打力やミート力にも注目してください。出塁率は大学時代から去年までずっと5割を超えていたので、出塁率にもこだわっていきたいと思います。

ーー手袋もレガースも着けずに打席に立つ姿が印象的です。

もともと自然体で打つのが好きだったんです。大学時代に皮手をつけたこともあったのですが、違和感があって全然打てなかったんですよ。

そこで素手に戻しました。バットに松ヤニを塗って土を混ぜていくと手触りもよく、パワーが湧いてくるように感じます。
また、レガースを着けているのといないのとでは走塁も変わってきます。今後は価値観も変わるかもしれませんが、現段階では今のやり方が一番合っていると思います。

ーー今シーズンの目標をお聞かせください。

チームの目標としては、やはりチーム一丸となって優勝を目指したいと思います。
個人では、自分のスタイルを変えずにリーグトップの打率を残すことが目標です。去年アメリカの独立リーグで.476打っているんで、不可能じゃないと思っています。

ーーその先の目標について教えてください。

もちろんNPBにも進出していきたいと思いますが、やはりアメリカの野球が楽しかったことをが忘れられないので、NPBで活躍してメジャーリーグにも、と高い目標を掲げています。

(インタビュー日:2023年6月7日)

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