–施設の名前は決まっていますか?
長野さん「『PUBLIC HOUSE はま』という屋号にしようと考えています。
元々の駄菓子屋がある場所が『はま』と呼ばれていたんです。今は地名としても残っていないので、その名前を違う形で残せたらと思っています。
波の間って書いて『はま』にもなると思い、この字を当てました。
瀬戸内の波ってとても穏やかなんです。私はその寄せ返す波を見るのがすごく好きなので、同じそういう感覚をみんなに味わってもらいたいなと思っています。何もしなくてもいいし、何かしたかったら何でも自由にできる場所にしたいですね。
私は、小さい頃に外に出るなと言われながらこの街で育ってきました。こういう場所が地元に1カ所あるだけで、見違えるように変わる子が出てくるんじゃないかと思っています。世界はもっともっと広いんだから、 地元でくすぶるんじゃないよっていうのを伝えてあげられるといいですね」
–「はま」をどういう場所にしていきたいですか?
長野さん「『人の集まる場所』を自分が作っていくことにとてもやりがいを感じています。自分が参加するわけでもなく、自分が主導するわけでもなく、そこにいる人たちで何かをやっている光景を、ただただ見ていくというところに一番注力していきたいなと思っています。
ひとりでできることには限界がありますが、大人数でやるのも少し違うと思っています。
この場所で自然発生的に起きることは、もしかしたら今、地元でやっていくべきことなのかもしれません。そういうことに刺激を受けていきたいなと思っています」
–施設について教えてください
長野さん「1階は土間で、イベントや飲食用のスペースを予定しています。2階には4部屋あるんですが、どのように使うかまだ決めていません。客室として宿泊もできるし、ギャラリーとしても使えそうです。2階からは、はしごで屋上に上がれます。目の前を見渡すと漁港があり、朝日も見えるし後ろに山もあります。言ってみれば『夏休み』のような場所ですね」
–長野さんご自身は今後どのように過ごしていきたいですか?
長野さん「愛媛で起こったこと、北九州で起こったこと、そしてこれから行く場所のことを言葉なのか映像なのか詩なのかはまだ分かりませんが、自分の人生をかけて発信していきたいです。発信することで、そこから見えてくるのもあると思っているし、誰かの刺激になるといいなと考えています」
–ありがとうございました。
2022年末に飲食営業の開始を予定している『PUBLIC HOUSE はま』。オープンに先立ちクラウドファンディングを実施中です。
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