公演が終わるたびに“解散”する劇団を主宰 北九州の若手劇作家・若宮 ハルさん【KITAQ Style 1000Project No.3】

※提供写真

北九州をホームにしつつ活動範囲を広げたい

「若宮計画」を主宰していて何が一番大変ですか。

お金や集客など数字で結果が出る部分は全て大変です。
いい作品を作ればお客さんが絶対増えるっていうものでもないし、かといってそこをおろそかにして宣伝だけ頑張るというのも違うような気がします。そこのバランスが難しいですね。
「若宮計画」を始めた当初は高校生だったんですが「若い“から”、応援する」みたいな方が多かった時期があって、そのことで悩んだ時期もありました。興味を持ってもらえるのは嬉しいのですが、自分の「作品」を見てもらえているのだろうか。若い女性だから見てもらえてるのか、という複雑な気持ちになりました。
若手が頑張ってます、というはつらつとしたな感じの方が、応援したくなる人がいることも理解できるんですけど、私が目指しているのはそういうことではないので、そのあたりのバランスを取るのがとても今一番難しいし、自分でも慎重になっています。メディアに訴えかけるとき、自分のことを宣伝するときには20代前半で女性の劇作家、演出家ですという言い方のほうが効果的だということも自覚しているので、難しいところだなって思います。
あと、作品を「女性ならではの感性ですね」という言われ方をするのも何か釈然としない部分があります。男性ならでは、とは言わないじゃないですか。男性が書いても女性が書いても誰が書いても、その作品はその人にしか書けないのに、女性のときだけ言われてしまうというか。
そういうところが大変ですね。

将来の目標について教えてください。

北九州のことも枝光本町商店街アイアンシアターのことも大好きだし、北九州芸術劇場もあるので、これからも北九州をホームに活動していきたいと思っています。
ただ、前に県外の役者さんと一緒に福岡で活動する機会を経験したり、去年東京で演出の仕事させていただいたりしたときに、地域によってのやり方の違いに刺激を受けたので、活動範囲を徐々に広げていきたいと考えているところです。面白そうだと思った土地で活動したいですね。

~北九州市の“人”をもっと知る~ KITAQ Style 1000 Project 




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