【福岡北九州フェニックス選手インタビュー】チーム創設初勝利を挙げたフェニックスの奪三振王 荒巻 千尋投手

2022年からプロ野球独立リーグ「ヤマエ久野 九州アジアリーグ」に参入している福岡北九州フェニックスの選手インタビュー・第7回は荒巻 千尋投手(背番号34)。

荒巻投手は1999年筑後市生まれ。中学時代にジャイアンツカップへ出場します。その後南筑高校から至誠館大学に進み、2022年に福岡北九州フェニックスへ入団しました。3月21日に行われた開幕第2戦でフェニックスの創設初勝利を挙げ、以降もチームの勝ち頭として活躍している荒巻投手に話を伺いました。

福岡北九州フェニックス
2021年に創設された福岡県北九州市に本拠地をおくプロ野球チーム。設立者は実業家のホリエモンこと堀江貴文氏。

–ここまで4勝を挙げています(2022年5月27日現在。記事公開時点では5勝)。振り返っていかがでしょうか。

荒巻投手「ここまで4勝できているんですが、失点ゼロの投球がなく納得できていない部分があります。野手に助けられていることも多いので、自分の課題を改善して、もっと楽な試合展開に持っていきたいです」

–チームの成績についてはいかがでしょうか。

荒巻投手「フェニックスの野手はよく打つし、守備も頼りになるのでとても助けられています。今後は自分も含めて投手陣の失点を減らしていけば、チームの成績ももっと良くなると思っています」

–フェニックスに入団したきっかけを教えてください。

荒巻投手「大学に入ってから本格的にピッチャーを始めたのですが、卒業後はもっと上のカテゴリでプレーを続けたいと思いました。社会人野球も考えていたのですが、どうせやるなら野球だけに賭けて、NPBを目指してやっていきたいと考えました。独立リーグでやろうと決めたときに、地元の福岡県にフェニックスが設立されると知り、トライアウトを受けました」

–フェニックスに入団して感じたことはありますか?

荒巻投手「自分の想像とかけ離れていて驚きました。独立リーグは“選手個人で”練習などをするという印象を持っていたんですが、フェニックスは年齢に関係なく“みんなで一緒に”やってる感じがあります。西岡監督も指導者目線じゃなくて選手目線で見てくれるので、環境的にはすごくやりやすいです。
1年目のチームということで、みんなで作り上げていっている感じもあるし、自分のやりたい方法で能力を上げていくことができているので、そういう面ではこれまでで一番環境がいいかもしれません」

–背番号(34番)はどのように決まったんでしょうか。

荒巻投手「大学のときと同じ14番を希望していたんですが、別の番号でと言われたので34番にしました。34番はメジャーリーグで奪三振記録を持っているノーラン=ライアン選手の背番号で、メジャーでもエースナンバー的な番号といわれています。あと「三振」という言葉にも掛けています。とても気に入っている背番号です」

–開幕第2戦(3月21日)で初勝利を挙げました

荒巻投手「フェニックスに入団したとき、最初は中継ぎでした。その後先発になるという話が出て、最初に先発したのが開幕2戦目だったんです。緊張もありましたが、大学での先発の経験を生かして自信を持って投げたら、結果に繋がりました。とても嬉しかったです」

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