北九州でカウンターを極める～『マラサダベーカリー』編～

北九州市に来たばかりで知り合いがいない、などの理由で、いわゆるソロ活を余儀なくされる機会も多々あるかと思いますが、初めてのお店に一人で入るのはなかなか勇気がいるものです。

そこで、一人で行っても馴染みやすい、一人なのに不思議とさみしくない！そんな、北九州市のカウンターのあるお店をご紹介していきたいと思います。

店主さんとおしゃべりしたり、他のお客さんと仲良くなったり、一人きりの時間を思う存分堪能したり。 “一人だからこそできる楽しみ方”をぜひ北九州市で極めてください。

【マラサダベーカリー】

最初の一歩

場所は八幡西区馬場山。住宅街の中に突如、趣のある素敵な建物が現れます。こちらが今回ご紹介する【マラサダベーカリー】。その名の通り、ハワイで定番スイーツとして有名な“マラサダ”の専門店です。

『馬場山』のバス停からも徒歩５分程度と、公共交通機関でも来店は可能ですが、車での来店がほとんどとのこと。高速のインターチェンジが近いことから、他県など遠方からいらっしゃるお客さまも多いそうです。嬉しいことに、なんと駐車場は３箇所もあります！かわいらしいマラサダのイラストが描かれた案内看板を目印に。

お店の目の前にある駐車場は特に広々としていて停めやすいので、安心して訪れることができますよ。

お店でしか食べられない揚げたてマラサダ

マラサダとは、小麦粉や卵などの生地をイースト菌で発酵させて油で揚げたドーナツです。マラサダベーカリーではイートインもテイクアウトもできますが、おすすめは何と言っても、揚げたてが食べられるイートイン限定の【リングマラサダ】。注文を受けてから揚げてくれるリングマラサダは温かく、揚げたてならではのサクサクッとした表面と、中のもっちりと弾力のある生地を楽しむことができます。そして不思議と軽い口当たりで、出来たての美味しさ、ということもありペロリと食べてしまいました。店主さんによると、一つ食べたあとでもう一つ追加するお客さまもいるそう。

もともとは店内のみでの提供でしたが、コロナ禍での営業や席が埋まっている場合などを考慮し、駐車場に停めている車の中でも食べられるようになりました。

店主さんが「揚げたてを食べてほしいからカフェスペースをつくった」とおっしゃるくらい、揚げたてのマラサダは一度は食べてみる価値ありです！

マラサダは定番＋季節メニューも

小さい頃、ハワイに連れて行ってもらって食べたマラサダが大好きだったという店主さん。マラサダは一から自分のレシピでつくっているわけではなく、ハワイで食べた味を参考に、試行錯誤しながら自分の思うような味に再現できるよう改良を続けているそうです。マラサダに特化したお店は珍しいですが、その美味しかった記憶が元になっているんですね。

定番の味はシュガー、カスタードクリーム、きなこクリームの３種。定番プラス、季節ごとに２、３種類の味が楽しめます。季節メニューと言っても、去年とは違う味が登場することもあるようなので、何度でも行きたくなります。注文を受けてからクリームを詰めているため、もちろんテイクアウトもできますが、こちらもイートインで出来たて詰めたてをいただくとまた格別ですよ。

揚げたてが食べられるイートインも人気ですが、テイクアウトの需要も高く、家族用に、手土産に、と10個くらい買って帰られるお客さまもいらっしゃるとのこと。リーズナブルで買いやすい金額設定なので、ついつい買ってしまうのも納得です。

日によって、早いときは午前中で売り切れることもあるそうなので、予約がおすすめ。事前予約は前日23時まで、Instagramのダイレクトメッセージで受け付けています。当日も売り切れていなければ買うことができますが、確実にゲットしたい方はぜひ予約してみてくださいね。

古民家の良さを活かした落ち着く空間

マラサダベーカリーは、2022年6月にオープン。前職は外国人向けのウエディングプランナーだったという店主さんは、コロナを機に外国の方が日本に来れなくなり、どうしようかなと考えていたとき、「祖父母の家が空いてるね」という話になったんだそう。それなら、あの大好きだったマラサダのお店にしよう！と一念発起し、マラサダの勉強とリノベーションを並行して始めたそうです。

築100年以上というお店はその古き良き雰囲気を残したまま、オシャレなカフェスペースに生まれ変わりました。タイルや木のテーブル、そして透かしブロックの飾り棚など、懐かしいあたたかい気持ちになる、とても居心地のいい空間になっています。

４人座れる大きなテーブル席、そして３席＋２席のカウンター。カウンターは壁に向かっているのも嬉しいポイント。おひとり様も安心です。

さらに、マラサダベーカリーには素敵な裏庭もあるんです！こちらには、わんちゃんもOKなガーデン席も。わんちゃん用のドーナツはありませんが、ワンちゃん用の干し芋を売っているときもあるそうなので、ぜひ一緒に美しいお庭と美味しい時間を楽しんでくださいね。

誰かに伝えたくなるお店

飲食業は初めてという店主さんは、オープンのときも自分がどこまでできるかわからなかったので大々的な宣伝はしなかったそうですが、早い段階で噂が噂を呼び、今では午前中に売り切れたり、席が埋まることも。積極的な宣伝や発信はしていないそうですが、この美味しさを伝えたい！家族や友人にも食べてほしい！という思いが伝染してお客さまがお客さまを呼び、そうやってお客さまの力で広まったというのは、本当に良いお店なんだなぁと思います。