【インタビュー】「北九州芸術花火2022」MCを務める北九州市出身の声優・前田佳織里さんが語る意気込みと見どころ

2022年5月21日(土)にミクニワールドスタジアム北九州・国際会議場裏砂津緑地にて「北九州芸術花火2022 Presents ANISON FANTASTIQ FIRE WORKS」が開催されます。

同イベントのMCを務める北九州市出身の声優・前田佳織里さんに、イベントの見どころや北九州市での思い出を聞いてきました。

北九州芸術花火2022 Presents ANISON FANTASTIQ FIRE WORKS MCの前田佳織里さん

「北九州芸術花火2022 Presents ANISON FANTASTIQ FIRE WORKS」

「芸術花火」は2009年にスタートした花火イベントで、2021年までの間に全国で34回開催されています。今回、北九州市では初の開催です。

約60分間、全編を通して音楽のリズムや曲調に合わせて花火が打ち上がる「芸術花火」。滞空時間や残存光を計算に入れ1/30秒単位でコントロールされ、音楽のリズム、メロディー、楽器、歌詞、ボーカルに合わせて演出します。

今回の「北九州芸術花火2022 Presents ANISON FANTASTIQ FIRE WORKS」では全編アニソンを使用。12~13曲のアニソンに合わせて約1万3千発の花火が打ち上げられます。

–今回「北九州芸術花火2022」のMCのオファーを聞いたときにどのように感じましたか?

自分が生まれ育った北九州市で、地元に貢献できるような機会をいただけて本当に夢みたいだなあと思いました。私はお祭りや花火、それこそ音楽とかもすごく大好きなので、これはぜひともやらせてくださいっていう気持ちがすごくありまして。
緊張するなあっていう気持ちと、すごく前向きに頑張りたいという気持ちで溢れていました。

–生まれ育った北九州市の好きなところを教えてください。

食べ物だと、資さんうどんが大好きです。

資さんうどんのことをずっと推していたら、ファンの方が小倉にきたときに資さんうどんを食べてくれるようになりました。資さんうどんの社長さんも私のことを知ってくださっていて、そういうつながりができることも嬉しいですね。資さんではごぼ天うどんが大好きです。

あとはやっぱり、北九州のアットホームさがすごく好きで。人もすごく温かいんですよね。

この間、親友たちと4年ぶりに小倉城を回ったんですよ。
みんなで写真どうしよっか、誰かに撮ってもらう?みたいにちょっと困っていたら、道行くお兄さんが、「え?撮っちゃろうか?」みたいな感じで写真を撮ってくれました。そういうところが気に入っています。

ちょっと面白かったのは、小倉城のそばにウサギを散歩させているおじさんがいたのですが、別にみんな知り合いとかじゃないのに、自然と話が弾むみたいな。これって都内ではちょっと珍しいことなのかなって思います。やはり北九州ならではのこの大らかさと、人情の厚さといいますか、騒ぐときは騒いで、でもみんなすごく根は熱くて、という。そういうエネルギーを持っている人をみると、ああ北九州に帰ってきたなと感じて初心に返れます。

–北九州市で好きな場所はどこですか?

いっぱいありますね。特にリバーウォークとか紫川のあたりとかがすごく好きです。

高校のときにバンドをやっていまして、リバーウォーク前の川のところは軽音部とかの人たちがちょっと演奏したりする場所なんです。そういう意味では、この場所が自分の原点といえます。

あとは西小倉の「LIVE SPOT WOW!」というライブスポットですね。私はそこでずっとライブをやっていて、店長とも仲いいんですよ。たまに帰ってきたときにちょっと遊びに行かせてくださいとか言ったりして。
楽屋に自分たちのバンド名とか書くところがあるんですけど、そこを見ると懐かしいな、あのときの気持ちを忘れないようにしよう、と思います。

他にも北九州には思い出の場所がいっぱいで、どこを歩いても泣きそうになります。

–北九州に帰ってきたのは久しぶりでしょうか?

4年ぶりです。コロナ禍というのもありましたし、3~4年前とかは年末年始がカウントダウンライブなどでとにかく忙しくて。私たちのお仕事って、土日のイベントなど、皆さんのお休みに合わせて稼働することも多いので、なかなか年末年始にも帰れず、今回は浦島太郎気分でした。コレットもセントシティに名前が変わっていましたね。(笑)

でも久々に降り立ってみると、小倉駅っていいなと思いました。

–小倉駅のどのあたりがいいなと思いますか?

すごくマニアックなんですけど、モノレールから降りてセントシティ側を見渡したときの、階段が見える風景があるんですけど、あそこがすごく綺麗だなと昔から思っているんですよね。こないだTwitterにも写真上げたんですけど。モノレールが上空をバーッて通って綺麗でいいですよね。

あとはあるあるシティですね。
小さなころからずっとアニメ好きでお客さんとして通ってたので、聖地巡礼じゃないですけど、本当好きですね。

–他にも思い出の場所がありましたら教えてください

小倉の商店街がだいぶ変わっていてびっくりしました。新しいお店がこんなに入っているんだ、とか思いましたし、でも逆に昔からあるお店はずっとあって、何か時の流れをすごく感じました。
北九州市に住んでいたときに習い事をしていたんですが、その帰りに母と商店街でいろいろ買い物をしていたんで懐かしいです。

私は「ウマ娘」でナイスネイチャ役をやらせていただいてるんですけど、そこにも小倉の商店街が出てきたりします。

あと、小倉競馬場は遠足で何度も行っているので思い出深いです。
ナイスネイチャが小倉に縁が深いっていうところにも運命を感じています。

私だからこそ、小倉の良さ、北九州の良さを伝えられるところが絶対あると思っています。

何かもう地元愛止まらないですね(笑)

–Twitterでナイスネイチャと親近感が湧くとツイートされていました。

ウマ娘のオーディションを受けたときも思ったんですけど、斜に構えて喋るところがナイスネイチャと私がすごく似ているなと。
まあまあ私なんてねーって、ちょっと予防線を張りながら、本音はすごく熱い思いを抱えていて、でもそこは恥ずかしいから出しませんよ、みたいなところはすごく似ているなと思います。

–4月28日にオープンする「スペースLABO」の機能紹介番組のナレーションを担当していますが、やはり北九州市の仕事には特別な思いを持ちますか?

はい。自分が一生懸命、声優のお仕事を頑張ってきて、だんだん地元の方にも知ってもらえる機会が増えてきたと感じています。何か貢献できることがあれば何でもやりますっという気持ちです。

私はスペースワールドがすごく好きで、小学校のときに遠足でいつも行っていましたし、友達ともプライベートでも行っていました。だからなくなっちゃってすごく寂しかったです。

でも、巡り巡って今回スペースLABOの仕事をいただいて。そういう意味でも嬉しいなって思います。あと私は星が好きでプラネタリウム関係の仕事をするのが夢だったので、そういう意味でも1つ夢が叶いましたね。

北九州は夜景もすごく綺麗なので、そこもたくさん推していきたいなと。新日本三大夜景の一位になったんですよね。
私の実家からもすごく夜景が綺麗に見えるんですよ。昔からその夜景に励まされていました。
夜景の良さはやっぱ北九州の良さの一つでもあると思うので、そこをたくさんの方に知ってもらえたらいいなと思います。

–北九州の一番いいところって何だと思いますか?

やっぱりこのアットホームさ、というかファミリー感です。
もちろん生まれ育った土地ってところはあるんでしょうけど、都内で北九州出身の人に出会うと、すごく結束力が深まるんですよ。
それこそスペースLABOの仕事でも、置鮎龍太郎さんと金子有希さんと私とみんな同じ北九州市出身で。声優だと高田憂希さんもそうですね。他にもたくさんの著名人の方がいらっしゃると思うんですけど、北九州市出身っていうと仲間!みたいな感じがするんです。「うわ、北九州やん!」みたいな。

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