小倉北区で人材派遣業等を営む株式会社イコールの特集記事第6回は代表の花田 佳征さんインタビューです。Web3.0やメタバースにも取り組み、着々と将来への道筋を描いている花田代表にお話をうかがってきました。
第1回インタビューはこちら
ーー花田さんは北九州のどういうところに住みやすさを感じていますか?
まずは交通インフラが整っているところです。都市高速もありますし、空港もさほど遠くないところにあります。あとは食べ物の美味しさ、街の人が人情味あふれるところでしょうか。
子育てのしやすさも魅力的です。今は実家近くに住んでいるんですが、自分が子どものときに歩いていた道を、自分が親として3年生の子どもと一緒に歩くと感動しますね。昔通っていた駄菓子屋で子どもたちと一緒に買い物をするのも楽しいです。
生まれ育った北九州が大好きで、もう離れたくないですね。
ーー花田さんが現在の北九州市に対して感じていることがあれば教えてください。
暮らしやすい反面、ビジネスの進めやすさでやりにくさを感じることがあります。
資格を持ち、高い能力を持つ高学歴の人たちは、どこに行っても通用すると思うんです。もちろん北九州でも。
一方で、そうじゃない人たちをどうやって成り上がらせていけるのか、これはものすごく重大なことだと思ってるんですよね。昔はやんちゃだったけど、今はまじめにやってます、という人は北九州にもたくさんいるはずです。「第2のスタート」というわけではないですけど、僕はそういう人たちにチャンスをあげたいと考えています。
ーーそういったチャンスを増やすためにどのようなことをお考えでしょうか?
弊社では人材派遣業を営んでいるのですが、派遣という働き方の印象を変えていくというのがひとつの方法だと思います。
東京では、派遣という働き方がスキルアップの手段として、そして働き方の一つとして受け入れられています。
しかし北九州だと東京とは受け取り方が異なり、派遣=もう行くところがない人にとっての働き方、というイメージなんです。だから派遣という働き方を恥ずかしがる人もいるんですよね。そういった負のイメージを払拭したいと考えています。
そういったことを積み重ねていき、将来的に北九州が挑戦を応援してくれるような街になると嬉しいです。
僕はずっとこの街で商売していくつもりなので、産業がどんどん小さくなっていくのは困ります。北九州のことが大好きなので、もっともっと栄えていってほしいですね。
ーー花田さんが会社の代表ではなく「個人」として大事にしてるものはありますか?
僕は「義理と人情」を大切にしています。
僕らが人に会うときは、相手も僕らのことを見ますよね。そこでハッタリは通用しません。ということは、自分自身を研鑽していかないと、周囲に認めてもらえないと思うんです。そのためには、自分の人生において努力していく必要があります。
それを突き詰めていくと、意外とこんな時代でも「義理と人情」は必要なんじゃないかな思います。お金じゃなくて人についてきてくれたりとか。
僕もビジネスマンなので、会社の利益を上げていかないといけないのですが、何でもすぐにお金にするよりは、そこにたどり着くまで5年10年かかってもいいんじゃないか、と考えています。
そして、いつかその人に「花田さんやったら信頼できるね」とか「花田さんに協力しようかな」とか思ってもらえたらいいなと。なので、必要以上にお金を意識せず、男気で生活していきたいと思います。
あとは「行動力」と「任せられた役割を全部こなすこと」を意識していますし、「諦めない気持ち」も大切にしています。
自分自身、ここまでいろいろ勉強してきました。この社会の荒波は一筋縄では行きませんが、自分の考えは常にしっかりと持っています。だけどそれを人に教えられるにはまだ至っていないと思うんです。
まだまだ僕も道の途中です。まだ結果を出せてないと思いますが、いつかは結果を出して、自分で自分のことを認めてあげたいと思います。
ーー「結果」はどういったものをイメージしていますか?
目に見える形で出るものを「結果」だと考えています。
Web3ならWeb3で北九州でしっかりと認知してもらえるような企業、または次世代に何かを残していける企業を作れたら、自分で自分のことを認められると思います。
今「ジョブスク」という求人サイトを運営していますが、今でも自分で営業に出ますし、チラシも配ります。社長ではありますが、そこらの社員さんと変わらないようなことをやっています。
まだ自分の中では、自分自身が完成されてないと思うので、あと5年10年かけて完成させていきたいなと考えています。
ーー花田さんはご自身の将来をどのようにイメージされていますか?
仕事が好きなので、仕事はずっと続けていくんだろうと思います。
最近は、自分たちの今までの経験などを含めて、この世の中に残せるようなものを作っていきたいと考えるようになりました。
それが物なのか、Web3関連なのか、またはまち作りなのか、どれになるかはまだ分かりませんが、自分たちが納得できる物を作りたいと思います。