株式会社イコールの新規事業【2】 メタバース事業 #PR

小倉北区で地方創生を推進する株式会社イコールの特集記事 第4回は同社が取り組む新規事業のひとつ「メタバース事業」を紹介します。

今回はメタバース担当のあくつさんにお話をうかがいました。

あくつさん

――あくつさんが株式会社イコールでメタバース事業に関わるようになった経緯をお聞かせください。

もともとはミシンでドールの服の製造を行っていたのですが、アナログからデジタルへの変換をメタバースで実現したいということでお声がけいただきました。

デジタル化するのを前提にして服を作るので、洋服の仕組みを分かっている人がいいのでは、ということだったそうです。

――これまでの取り組みを教えていただけますか?

キャラクターに着せる服の制作からスタートしました。年末年始や初詣用に着物や袴、洋服、靴などを制作しました。後にキャラクター自身も作るようになり、今はメタバース上にお店を作ってみましょう、といった提案をしています。

――キャラクターに着せる服とは?

キャラクターに着せる服をVRoid Studio(ブイロイドスタジオ)というソフトで制作し、デジタルのデータとして販売しています。

お客さまが購入したデータは、ご自身でお持ちのキャラクターに着せ替えることができます。

このときにお客さまが購入したデータなんですが、例えば着物を買った場合、データは着物の形になってないんですよ。ブイロイドスタジオ上でさまざまな設定をすることで、キャラクターが着物を着ている状態になります。

初心者の方や設定が面倒な方は、設定済みのデータを購入することもできます。この場合、キャラクターは着物を着ている状態になるので、別途設定する必要はありません。慣れている方、ご自身で設定をできる方はデジタルデータだけを買うこともできます。

――初心者にも安心ですね。

初めての人が恐れているのは、買った(デジタルの)服が、自分の持っているキャラクターに適合しなかったらどうしよう、ということなんです。

その不安を取り除くため、初心者の方向けに少し高価にはなりますが設定不要の状態でデータを販売しています。

――制作に関して苦労したことはありますか?

もともとアナログで仕事をしていたので、自分の頭の中にある服のデザインをデジタルで再現するのが難しかったです。ブイロイドスタジオで使える範囲内で作らないといけないのですが、絵が描けないので苦労しました。

――次のステップはどのようなものになりますか?

現在は商用利用できる素材から作ったものばかりなので、今後は100%オリジナルのアイテムを作りたいと考えています。

――では、メタバースの活用方法についてお聞かせください。メタバースでは具体的にどんなことができるんでしょうか?

北九州に関連するもので例えると、旦過市場や魚町商店街などをメタバース空間で作ることができます。これにより、商圏を北九州市から無限に広げることが可能になります。

――メタバースに触れる人が増えるためには何が必要なのでしょうか?

現状では、端末のスペックの問題があります。
スマホ上で動かせるものもあるんですが、3Dデータを動かすんで容量を大量に使用するんですよ。でも、スマホでは他のアプリも使うからある程度の容量を確保する必要がありますよね?そうするとスマホ上で3Dデータを動かすのは難しくなります。

今後スペック的なハードルが解消されたら、自分のスマホで試してみようという人も増え、少しずつ広まっていくんじゃないでしょうか。

――メタバースが広まると生活にどのようなプラスの影響が出ますか?

当社でも、わたし(あくつ)と「石田花」さんが仕事をしているように、仕事のあり方が変わると思います。

石田花さん

例えば、渋谷の109のショップで店員をしたいと思ったとき、やはり男性だと難しいじゃないですか。でもメタバース空間では、男性が女の子のキャラクターを使ってアルバイトをすることも可能です。しゃべらずにチャットだけであれば問題ないですよね。このような、男女や地域を超えた雇用が可能になってくると思います。

もし言葉が理解できて、チャットだけで対応できるのであれば、アメリカや中国の仕事も受けることが可能です。
極端な話、パジャマを着たままでも働けるようになりますし、対面で話すのが苦手な人でも接客の仕事ができるようになります。

時給も、リアルの世界で働くよりメタバース空間内で働く方が高くなるかもしれませんよね。そうするとリアルの世界に大きな影響がでるかもしれません。

――メタバースが普及するにはもう少し時間がかかりそうですか?

現状はまだ2Dで表現するほうが優れているので、メタバースが普及するには少し時間がかかりそうです。

3Dで表現するなら、しっかりとしたものを作らないといけないと思うんです。そこを中途半端な状態で見切り発車してしまうと、見た人をがっかりさせる可能性があります。であれば、まだ2Dで表現し続けよう、というのはあるかもしれません。

メタバースはまだこれからのものなので、いろんな考え方があると思うのですが、個人的には振り切っちゃった方がいいと思うんですよね。

例えば宇宙空間の中に旦過市場を作るとか。

でも、雰囲気が良ければ誰も文句言わないでしょうし、それを見て本物の旦過市場に行こうという人も、旦過市場が宇宙にあるわけないことはわかっているじゃないですか笑。だからそれくらい振り切ったアイデアを出していってもいいんじゃないかなと思います。

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