北九州でカウンターを極める【3】~『カクテルスナック 館』編~

・北九州市に来たばかりで知り合いがいない

・外食してリフレッシュしたいけど、このご時世、人を誘いにくい

などの理由で、いわゆるソロ活を余儀なくされる機会も多々あるかと思いますが、初めてのお店に一人で入るのはなかなか勇気がいるものです。

そこで、一人で行っても馴染みやすい、一人なのに不思議とさみしくない!そんな、北九州市のカウンターのあるお店をご紹介していきたいと思います。

店主さんとおしゃべりしたり、他のお客さんと仲良くなったり。 “一人だからこそできる楽しみ方”をぜひ北九州市で極めてください。

【カクテルスナック 館】

最初の一歩

前回、門司港の『きんちゃん』をおすすめさせてもらったので、今回はぜひ『きんちゃん』からハシゴしてほしい門司港のお店をご紹介したいと思います。
場所は門司港駅から徒歩10分ほどの、栄町銀天街から小さな路地に入ったところにあります。

その名も『有楽街』。栄町銀天街側からも入れますが、反対側の入り口は趣があっておすすめです。現在有楽街で営業しているのは数店舗となっていますが、どのお店も個性的。有楽街しばりでハシゴ酒、なんていうのも面白いかもしれません。

さて、今回ご紹介したいお店はこちら。

中が見えないので勇気がいるかもしれませんが、ドアを開けた瞬間にほっとできることをお約束します。
それはなぜかというと・・・
カウンターに立っているのは、こんな素敵なご夫婦だから!

メインでバーテンダーをされている旦那様は御年90歳!!
バーテンダーとして独立して半世紀(!)という、ベテランバーテンダーさんです。
一緒になって早40数年という15歳年下の奥様が横でしっかりサポートし、二人三脚でお店を切り盛りしています。

二人の絶妙な掛け合い

写真からもわかるように、とっても仲良しなお二人。
やや押され気味の旦那様とちゃきちゃきの奥様との絶妙な掛け合いがまるで夫婦漫才のようで、一人で行ってもお二人のやり取りを聞いているだけで楽しい時間が過ごせます。

お話が大好きなお二人なので、昔話や趣味の話などいろんなお話を聞かせてくれ、盛り上がってくると写真を見せてくれたりも。

独立する前は下関のスタンドバーで働いていたというご主人。
最も激動の時代を生き、今も現役で働かれているバイタリティーあふれるご主人の話は、ドラマチックで聞いていて引き込まれるものがあります。

たまに記憶違いもあるようで、そのたびに奥様に突っ込まれたりして(笑)、そんなお二人の話と掛け合いを肴にお酒をいただくのは格別です。

映える!?カクテルの秘密

半世紀のベテランだけあって、カクテルも本格的。ウイスキーも各種揃っています。
そしてわたしがいつもお願いしてしまうあるサービス。
かわいい色のカクテルを注文すると、「照らしましょうか・・・?」と不敵な笑みを浮かべるお二人。

ぜひ!とお願いすると、こんな風に一生懸命ライトでカクテルを照らしてくれるんです。
いつ頃からされているのかはわかりませんが、映えの先駆けではないでしょうか??

角度にもこだわってくれるお二人の姿に、いつもきゅんとしてしまいます。カクテルも映えるのですが、かわいすぎるお二人が一番のフォトジェニック。

カクテルスナック 館はフードメニューも充実しています。しかもグラタンや各種スパなど、フードもけっこう本格的。小腹が空いていても安心です。

おすすめという一銭洋食を注文すると、作り方を丁寧にレクチャーしてくれました。どこまでもサービス精神旺盛なんですね。

サービス精神旺盛と言えば、営業日も。なんと、お正月以外は開けているんです!!つまり、定休日なし。コロナ禍でほとんど初めて休まざるを得なくなったとおっしゃっていました。現在はまた元気に毎日営業しています!そんなお二人に会うと、自分もまだまだ頑張らなくちゃな~と思えるんです。ぜひみなさんも、元気なお二人に会いに行ってみてくださいね。

店舗情報

北九州市門司区栄町5-23

営業時間/18時~24時

定休日/正月

電話番号/093-321-8222

さいごに

もちろんみんなでわいわいするのも楽しいですが、ひとりの楽しみ方は無限大!特に北九州市は人懐っこい人が多いので、店主さんもお客さんも気軽に話しかけてくれてすぐに打ち解けられる、ソロ活にはもってこいの地域です。これからもひとりで行ってもさびしくない、親しみやすいお店を紹介していきますので、お楽しみに!

協力:門司港ゲストハウスポルト

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