企画展「17世紀の日蘭交流 -選ばれし国 おらんだ-」を開催中 ゼンリンミュージアム

リバーウォーク北九州14Fにある“歴史を映し出す地図の博物館”ゼンリンミュージアム(北九州市小倉北区)で、17世紀の日本とオランダの交流に焦点を当てた企画展「17世紀の日蘭交流 -選ばれし国 おらんだ- 」を開催しています。期間は2023年1月14日(土)~5月14日(日)。

展示概要

日本とオランダの最初の出会いは1600年のことです。アジア貿易において先行していたポルトガルから覇権奪取をもくろむオランダと、戦国時代が終わりを告げ、封建制度の確立と外国との交流を制限することで安定した社会を築こうとしていた日本。両国は、時に対立し時に協調しながら、次第に距離を縮めていきます。そして、江戸幕府が鎖国体制に入る中で、オランダは西洋で唯一日本との国交が認められた“選ばれし国”となったのです。
本企画展では地図や資料など28点を展示し、オランダと日本の立場や思惑の違いに注目しながら、17世紀における日蘭関係の深化を紐解きます。

前回の企画展「福多(おお)か博愛の街 福岡・博多」は地域密着型のテーマで、常設展とはゆかりのない独立したテーマでしたが、今回の企画展「17世紀の日蘭交流 -選ばれし国 おらんだ-」は、常設展では語りきれなかった歴史の物語を語ることを目的にしているとのことです。

17世紀においては、日本とオランダ、ポルトガルの三国が地図を作るうえで主役になっていたそうで、この企画展では、日本とオランダの関係を紐解きながら、三国の関係を見ていくことができます。

キリスト教や貿易、そして戦争などが絡み合い、日本とオランダ、ポルトガルの関係が変化していきます。あの徳川家康もここで重要な役割を果たしました。1609年に家康が朱印状(現在の公的文書にあたる)を発行し、日本とオランダの貿易が始まったのです。

本企画展では、リンスホーテン「東アジア図」、カロン『日本大王国志』所収「日本図」、オギルビー「長崎図」、ファン・デル・アー「日本図」などを展示しています。ケンペル『日本誌』所収「DESIMA」の展示では、当時の貿易拠点・出島を詳しく解説しています。

会期中は、学芸員による企画展ガイドツアーを実施。平日(休館日を除く)14時から14時半の間に行われます。参加費は無料です。学芸員の方の詳しい説明で企画展をより深く楽しむことができるので、ぜひ参加してみてください。(事前予約は不要です)

特別デザインのチケットホルダーを配布

また、企画展の開催期間中の有料入館者全員に、特別デザインのチケットホルダーが配布されています。

【ご注意】館内は撮影不可です。(当記事は許可を得て写真を撮影しています)。

ゼンリンミュージアム公式グッズ情報

3月25日より、リバーウォーク北九州1階「マップデザインギャラリー小倉」限定でゼンリンミュージアム公式グッズの販売が始まりました。クリアファイルやキーホルダー、リングノート、トートバッグなど古地図柄のアイテムが充実しています。ゼンリンミュージアムにお立ち寄りの前後におすすめです。

ゼンリンミュージアム 詳細情報

住所

北九州市小倉北区室町1丁目1−1 リバーウォーク北九州14F

開館時間

10:00~17:00(最終入館 16:30)

休館日

月曜日(ただし祝日の場合は翌平日)
※年末年始等に臨時休館の可能性あり

入館料

一般 1,000 円
※通常の入館料で企画展も見ることができます