鉄道開業150周年企画展「鉄道網から読み解く近代日本」を開催 ゼンリンミュージアム

小倉北区のリバーウォーク14Fにある“歴史を映し出す地図の博物館”ゼンリンミュージアムで、鉄道開業150周年を記念した企画展「鉄道網から読み解く近代日本」を開催しています。期間は2022年4月23日(金)~8月28日(日)。

展示概要

今から 150 年前の 1872 年、日本初の鉄道路線が新橋・横浜間に開業しました。それ以来、鉄道網は日本の近代化とともに全国に広がり、人やモノを運ぶ手段として私たちの営みを支え、社会の発展に大きな役割を果たしてきました。
本企画展では、「全国」・「九州」・「首都圏」の 3セクションに分け、約30点の地図と路線図を展示。それぞれの鉄道網の変遷から、近代日本の歴史を振り返ります。

「全国」セクションでは鉄道網の変遷を紹介。

「九州」セクションでは主に石炭と鉄道との関係を紹介しています。

鉄を作るために石炭が必要、石炭を運ぶためには鉄道が必要ということで、北九州の鉄道網は石炭とともに発展してきたとのことです。

時刻表好きにはおなじみの“デフォルメされた日本地図”も展示。

九州北部エリアの地方鉄道、軌道の線路図も展示されていました。写真では見づらいですが、右上の赤い部分が西鉄の路面電車(西鉄北九州線)です。

こちらは「九州地方観光案内図」。

かつて、鉄道移動がメインだった時代は観光案内図も鉄道の路線を中心に描かれていたそうです。

また、「首都圏」エリアでは、通勤需要による市電から地下鉄へという変遷を紹介しています。

いちばん左の展示物の赤い部分が市電の路線図。都内を縦横無尽に走っていたことが分かります。ちなみに、展示物下のプレートが山手線風デザインです。

特別デザインのパンフレット、チケットホルダーを配布

企画展の開催期間中の有料入館者全員に、特別デザインのパンフレット(写真左)とチケットホルダーが配布されています。

鉄道の全盛期ともいわれる昭和20年発行の「鉄道案内図」に、現代の新幹線網をデザインモチーフとしてあしらったものです。線が太い部分は青が山陽新幹線、赤が九州新幹線。それぞれを走らせている企業(JR西日本とJR九州)のコーポレートカラーを使用しているという細かなこだわり。

館内は撮影不可(当記事は許可を得て写真を撮影しています)なので、企画展を見終えて自宅に戻った後はこのパンフレットでお楽しみください。

ゼンリンミュージアム 詳細情報

住所

北九州市小倉北区室町1丁目1−1 リバーウォーク北九州14F

開館時間

10:00~17:00(最終入館 16:30)

休館日

月曜日(ただし祝日の場合は翌平日)
※年末年始等に臨時休館の可能性あり

入館料

一般 1,000 円
※通常の入館料で企画展も見ることができます