【北九州エコプレミアム×Z世代】女子大学生が紐解く 北九州紙「えこっパー」の謎!

今回、北九州Z世代プロジェクトで、北九州市×大分製紙株式会社様とコラボした「北九州エコプレミアム商品PR(以下:エコプレ企画)」を行いました!

「北九州エコプレミアム」とは
北九州市が、環境への負荷が低いことを新しい付加価値として捉えた製品や技術、産業活動を「エコプレミアム」と定義し、北九州発のエコプレミアムを選定します。選定された製品・サービスは、北九州市がPRを支援する取り組みです。

「エコプレ企画」とは北九州にゆかりのある女子大学生が北九州エコプレミアム認定品である「えこっパー」を通してその魅力を発信し、環境未来都市、北九州市を盛り上げる企画です。今回は、北九州市内の大学に通っている女子大学生2名と、北九州市出身の台湾の大学に通う女子大学生1名の「キタキューシスターズ」で活動をしています。3人を代表して三栗礼真がエコプレ企画をお届けします!

北九州Z世代プロジェクトとは
北九州市に関わりのあるZ世代が地方課題や若者の生き方など、さまざまなテーマに沿って企画・運営するプロジェクトです。主に、地方創生や商品企業の広報活動を行っています。今回のエコプレ企画はそのうちの1つです。

(左から)北九州市立大学1年三栗礼真、大分製紙株式会社成田様、九州国際大学3年佐野真望、開南大学3年福田未宙

「えこっパー」を製造している大分製紙は、大分県に本社を置く製紙会社で古紙再生による環境に優しい家庭紙のトップメーカーです。

えこっパーとは、古紙や雑紙を再利用して作られたトイレットペーパーです。北九州市の小学校、公民館、北九州空港などで使用され、街のスーパーでも購入できます。環境未来都市やSDGs未来都市にも認定されている北九州市でとても親しまれているトイレットペーパーです!

無地とていたん、ブラックていたん柄のえこっパー

今回、メンバーを代表して佐野真望が工場見学と田北専務へのインタビューに行ってきました!

ここから、工場見学とインタビューの様子を写真と共にお届けします。

工場に着いた時に歓迎の看板を見つけたところからワクワクが増しました!

歓迎の看板

最初に、田北専務から会社についてや、えこっパーの歴史を学びました。
今回の工場見学では、普段の工場見学では見れない所にも潜入させてもらいました。
さっそく、田北専務が大きな拡声機を持って、工場見学がスタート!

田北専務による工場見学スタート!

<えこっパーができるまで>

  1. プレスされた古紙を、機械で水や熱を加えて紙を溶かします。
  2. 泡を使いインクを取り除きます。
    牛乳パックの場合は、機械でポリエチレンと紙繊維を分離します。
  3. 洗浄が終わった紙繊維を機械で乾燥します。
  4. 長いえこっパーをカッターで小さくカットします。
  5. 穴が綺麗な円になるように独自の開発機械で確認します。
  6. 袋詰めされてえこっパー完成!!

見学して印象に残った点は主に3つありました!
1つ目は原材料の古紙です。
プレスされた大きな原材料の近くを見てみると、、卒業アルバムやノートがありました。私たちの身近なものが材料になっていました。

2つ目はジャンボロールです。
家庭で使うトイレットペーパーからは想像できない大きさのジャンボロール。
私が両手を広げても届きませんでした!

家庭に届くトイレットペーパーのサイズになる前のジャンボロール

3つ目は検査です。

えこっパーが私たちに届くまでに緻密な検査工程がありました。トイレットペーパーの芯を使っていない分、穴の形が潰れていないかやロールの幅を測るレントゲンのような機械を使い検査されていました。独自の開発システムとお聞きし、ものづくりの街北九州はなんでもできてしまうのだと思いました。

工場の中山課長に真剣に話を聴く様子

工場見学を終え、さっそく、工場長の田北専務にインタビューをしました!

佐野

こんにちは、改めて今回インタビューさせていただく九州国際大学3年の佐野真望です。よろしくお願いします。
はい、大分製紙の専務で豊前の工場長をしています田北です。よろしくお願いします。

田北専務

佐野

えこっパーについて今日はたくさんお聞きしたいと思います!えこっパーの特徴から教えていただけますか?

田北専務へのインタビューの様子

工場長に聞く、えこっパーの特徴とは?

うーん、、、一言では言えないですけど、100%古紙で作っています。普通のトイレットペーパーは55メートルですけど、えこっパーは130メートルです。そして特に大きな特徴は、ボール紙の筒、芯がないトイレットペーパーです。北九州市内から集まった牛乳パックや雑紙を使って、このえこっパーができています。

田北専務

えこっパーの名付け親は小学生?!

佐野

えこっパーの名前は小学校・中学校に公募、デザインは専門学校に公募で集まったネーミングで決まっていったのを知って身近なところから広まっていったのだと事前に調べていて感じました。
「北九州紙」というフレーズはね、公募の名前候補の中に結構多かったです。だけど唯一、当時小学校4年生だった高橋ゆりさんという女の子が、”えこっ”はひらがな、”パー”はカタカナをつけていて、1人だけこの名前をつけていたんですね。

田北専務

佐野

小さい”っ”までひらがなですね。
ちっちゃい”っ”までそうそう!それにみんな僕ら感動してここには想いがあると思ってそのまま採用しました。

田北専務

トイレットペーパーが白い謎??

佐野

再生紙トイレットペーパーの素材はカタログや色紙も多いのになぜ白くなるのですか?
まず原料の素材が白いということが大事です。例えば、お菓子の箱紙やそして、インクだけを取って綺麗な紙だけを作るという技術を開発しました。インクを取るときにできるだけ薬品を使わない方法です。泡をうまく粒径を計算してインクだけをあげて繊維は浮かさないようなやり方です。

田北専務

佐野

古紙って言った時にイメージされやすいのは新聞とか茶色い紙とかダンボールとか、、ですけど、工場見学で割と白いものが圧縮されてあったのを見てギャップだなと思いました

プレスされた原材料の雑紙

私たちにできること

佐野

私たちにできる身近な取り組みはどんなことがありますか?
まず、古紙に出すことです。日本国内でも北九州市の古紙回収量は上位に入っています。古紙を回収すること以外にも、ほかに出来ることとしては、えこっパーを購入していただくこともありますね。
サンリブさんと、マルショクさん、サンキュードラッグさん、井筒屋さんなどにあります!

田北専務

佐野

身近にたくさんありますね!
意外とあります!ぜひ見つけてみてくださいね!

田北専務

えこっパーそして、大分製紙さんの目標

佐野

最後に今後のえこっパーの発展や目標を教えていただきたいです。
まず北九州市でもっと周知させるというのが目標です。

田北専務

佐野

より市民の方に使っていただくということですか?
企業、市民の方々に先ほどの雑紙を拾うと紙ゴミってこうなっていくのだなという、知識の一角にえこっパーがあると嬉しいです。

田北専務

佐野

なるほど!身近に一番感じられるのは市民センターに持っていくことでしょうか?
そうです、あるいはそれぞれの町内の公園や駅の近くとかで回収所がありますから、そこはなにをやっているのだろうかじゃなくて、そこに持って行くという作業が、町の財産になります!それを広めていくのは大事だと思います。

田北専務

佐野

ありがとうございます。実際に工場見学をさせていただき、特にジャンボロールと製作過程で変わる香りが印象的でした。ジャンボロールの大きさには特にテンションがあがりました!そして、新聞を集めて分解している時の工場と、溶かしているときと作成過程のみに使用されていたトイレットペーパーの芯のなかに香水があったときとか、いろんなトイレットペーパーの香りがあるなという新しい気付きを感じながら、見学させていただきました。
また来てください、ありがとうございました。

田北専務

田北専務と佐野インタビュー後

普段何気なく使用しているトイレットペーパーに、さまざまな思いがあることに気付かされました。また、地元鹿児島にいた時は、SDGsに馴染みのあるトイレットペーパーがあることはあまり知らなかったので北九州市に来て初めて「環境未来都市」を実感しました!また、地元にもそのような活動があるのか調べてみようと思いました!
また、「エコプレ企画」ではSNSでの情報発信も随時行っています!「#エコプレ企画」と検索していただけると私たちの活動過程を見ることができます。

そして、なんと!北九州市に本社を置き、北九州空港に発着する航空会社・スターフライヤーさんの機内誌に、この記事とは一味違ったインタビューや写真が掲載される予定です。スターフライヤーさんで流れる機内動画と北九州市ていたんのYouTube「​​TeitanKitakyushu」でも動画がアップされる予定です!
それぞれテイストの違う動画になっていますのでお見逃しなく!

<ライター:三栗礼真プロフィール>

出身は鹿児島県。北九州市立大学に通う1年生です。
SDGsに興味があります!