北九州市を拠点とする女子ソフトボールチーム・タカギ北九州ウォーターウェーブが、10月21日(土)と22日(日)に北九州市民球場で、ニトリJDリーグ・2023年シーズンの今季ホーム最終戦に臨みました。
21日は西地区4位のシオノギ レインボーストークス兵庫と対戦。念願のプレーオフ進出に向け負けられない一戦に臨みます。
先発は今季チーム勝ち頭の今村みなみ。毎回走者を背負う苦しいピッチングが続きますが、シオノギ打線にあと1本を許さず、粘りの投球で5回を3失点に抑えました。
4回まで無得点のタカギは5回、山根悠夏のタイムリースリーベースで1点を返すと、6回には一死三塁のチャンスから岡嵜晴の内野ゴロの間に三塁走者・兼平真咲が好走塁を見せ生還。土壇場で1点差に追いつき、最終回の反撃に望みをつなぎました。
タカギは最終回、一死一塁と同点のランナーを出しますが、後続を断たれゲームセット。本拠地での初戦を惜しくも落としました。
兼平真咲選手試合後コメント
「ピッチャーは粘って、しんどい中でも投げてくれました。野手が点を取れたと思うので、負ける試合ではなかったと思います。残り3試合、今日の思いを胸に目の前の一試合、一球に集中して戦っていきたいと思います」
また、この日の試合でタカギ北九州ウォーターウェーブのマスコットキャラクター「なみるん」がお披露目されました。「なみるん」は今春行われた「タカギ北九州ウォーターウェーブ キャラクターデザイン募集」に応募された作品のひとつで、耳やしっぽが波や水のイメージでデザインされています。
【タカギ北九州ウォーターウェーブ2-3シオノギ レインボーストークス兵庫(2023年10月21日)】
翌22日は、前週リーグ西地区の優勝を決めたトヨタ レッドテリアーズと対戦。優勝チームを相手に一泡吹かせたいところです。
タカギ・来條監督は前日に続き今村みなみを先発マウンドに送りました。
初回に1点を失ったタカギはその裏、2番・佐藤果歩のホームランですぐさま同点に追いつきます。
今村は2回のトヨタの攻撃を無失点に抑えますが、3回に連続本塁打を浴び降板。2番手・鹿野愛音にスイッチします。
昨日に続く登板となった鹿野が4回、5回とトヨタ打線を無失点に抑え、1-3のまま終盤戦に突入します。
タカギは6回に四球と安打で無死一、二塁のピンチを迎えますが、後続を抑え二死とします。しかし、ここでトヨタの3番・原田にタイムリーツーベースを許し、1-4とリードを3点に広げられます。
7回もトヨタ打線の勢いを止めることができず、2本の本塁打を許し1-8とされ万事休す。
タカギは最終回の攻撃での代打攻勢も実らず無得点に終わりゲームセット。しかし敗れはしましたが、試合中盤まで今季の地区優勝チームに食い下がる善戦を見せました。
【タカギ北九州ウォーターウェーブ1-8トヨタ レッドテリアーズ(2023年10月22日)】
この連戦の結果により、タカギ北九州ウォーターウェーブは今季の目標に掲げていたプレーオフ進出の可能性が消滅しました。しかし今季のウォーターウェーブは現時点で11勝(15敗)を挙げており、初年度の8勝21敗からは大きく前進しています。10月28日(土)、29日(日)に行われる最終カードを勝利で飾り、来シーズンの飛躍につなげたいところです。