【インタビュー】北九州下関フェニックス　吉岡翼選手

吉岡 翼選手　インタビュー

●キャプテンに就任しました。どのように感じていますか？

初めは正直、自分でいいのかなって思いました。1年目2年目とキャプテンの道さん（中村道大郎選手）がうまくチームをまとめてくれていたので、自分がやることへの心配の方が強かったです。最初の方は渋っていたのですが、松さん（松本監督）から、自分のキャラクターのままでチームを盛り上げてくれたら大丈夫、とお話をいただき、最終的に引き受けました。

●気持ちや行動の変化はありますか？

チームの雰囲気のことを考えるようになりました。チームが始動して2週間（編注：2月19日にインタビュー）くらい経ちましたが、他の選手のプレーを今まで以上に見るようになり、周りに気を配ることも増えました。寮に帰ってきてもチームのことを考えていることが多いですね。

●これまでにキャプテンを務めたことはありますか？

小学校のときはチームの人数が少なく、1年生からチームに入っていたこともあり、キャプテンを務めていました。

高校と大学では100人以上の大所帯のなかで副キャプテンをやっていました。チームをまとめるというより、プレーで引っ張る役割を担っていました。

●目標のキャプテン像をお聞かせください。

発信力では道さんには勝てないと思っているので、1年目からやってきたように、自分のキャラクターを生かして雰囲気を作り、背中で引っ張っていけるキャプテンになりたいと思います。

同級生の（豊山）礼大からは「キャプテンになって真面目になったね」と言われることもあり、それじゃダメだと反省することもあります。松さんに相談したところ、そういうことは期待していない、これまでの2年間と同様元気を出してプレーしてチームをまとめてほしいと言われたので、少し気持ちが楽になりました。

●今年のフェニックスの雰囲気はいかがでしょうか？

始動したばかりで、新入団の選手もまだ殻を破れていないと思うんですが、そんな中でも声を出してくれる選手もいます。これから徐々に開幕までチーム作りを進めて、勢いのあるチームを目指したいと思います。

●チームのカラーも変わりそうですね。

選手も大幅に入れ替わりましたし、試合運びなども変わってくると思います。打力は去年よりも落ちるかもしれませんが、盗塁やバントなどでカバーして行きたいと思います。

●昨年の吉岡選手自身の個人成績についてはいかがでしょうか？

ケガで1カ月くらい欠場したのは残念でしたが、数字的には不満はありません。打率も打点も予想以上の数字を残せたと思いますが、盗塁はもう少し増やせたと思うので、今年は盗塁も意識したいですね。

●今シーズンの目標をお聞かせください。

正直、数字の目標は立てていません。それよりも優勝したいという気持ちが強いです。

実は今シーズン、野球を続けるか迷っていたのですが、優勝していないことに未練が残っていたので現役を続けることにしました。今年はキャプテンとして、優勝のことだけを考えていきます。

●2位が2年続きました。フェニックスが優勝するには何が必要だと感じていますか？

（2年連続優勝の）火の国サラマンダーズを見ていると、練習の準備やグラウンド整備を、エースの宮澤さんを含め全員でやっているんです。フェニックスは去年そのあたりが十分でなく、チームがひとつになっていなかったんじゃないかと感じていました。

今年は、チーム全員で準備や片付けをやっているので時間の短縮ができています。こういった行動を重ねてチームがひとつになれば、シーズン終盤に競り勝てるんじゃないかと思っています。今年はこのようなことも大事にしていきたいですね。