2023年新成人インタビュー 藤井優芽さん

総務省の統計によると、令和4年に20歳を迎えた人口は約117万人とされています。令和5年1月8日に北九州メディアドームで行われた「令和5年北九州市二十歳の記念式典」の対象人数は9,122人だったそうです。

今回はその中から、コワーキングスペース秘密基地のご協力により、新成人の藤井優芽さんにお話をうかがってきました。

藤井優芽さん

ーー新成人として思うことをお聞かせください

誕生日を迎えたときはそこまで成人になったという意識がなかったんですが、成人式で会った友達が成長している姿を見て実感がわいてきました。

就活を考える時期にもなり、学生から社会人になるにあたって、自分の強みは何だろう、このままで社会に通用するのか、ということをよく考えるようになりました。

ーー成人式はいかがでしたか?

会場でなかなか友達と会えずにいたんですが、1人に会うとどんどん繋がっていき最終的には多くの友達に会いました。子どものときに習い事が一緒だったメンバーで写真を撮ったりしてすごく楽しかったです。

ーー専門学校に通っているんですよね?

去年入学したのであと1年通います。クラスメートと過ごすのはとても楽しいですし、学んでいることが一緒なので周囲から刺激を受けています。

ーーコワーキングスペース「秘密基地」に来るようになったきっかけを教えてください

自営業をやっている父に連れられてきました。鉄扉を開けたらとてもカラフルで素敵な場所だなと思いました。
参加したイベントで初めて大人の人たちと意見を交わしたのですが、それまでにない経験だったので自分の意見に対する自信を持てませんでした。イベントそのものはとても楽しかったです。

その後、通信制の高校に通うようになったときに、お昼の時間帯に勉強で利用するようになり、スタッフさんに声をかけられることが増えました。夜のイベントに向けてスタッフさんが準備しているのを見て手伝いたいなと思ったんです。それで、17歳のときにスタッフになりたいと伝えました。

ーースタッフになる前となった後のギャップはありませんでしたか?

例えば、利用者の方が勉強してるときにお菓子を持っていくといった気遣いが、ルールとして決まっているわけではなくて自分の判断で動いていると知って驚きました。実際にスタッフとして自分でやってみるととても勇気の必要な行動だと思いました。こちらから見ると利用者の方が今何をしているのか、忙しいのかということが分からないので、ドキドキしながら様子をうかがっていました(笑)

元々は人見知りで全く友達とかにもあまり意見を言わないような感じだったので、ここで働くようになって随分変わったと思います。こうやってインタビューを受けることも、以前では考えられないことです。

ーー北九州のいいところってどんなところだと思いますか?

交流できる場所がすごく多いなと思います。よく行くカフェもお客さん同士で話せるんです。ここに行ったら誰かしらと話せる、みたいな場所があってすごくいいなと思います。

ーー逆に北九州への不満ってありますか?

自分の最寄りのバス停のバスの本数が少なくなったんです。前は20分に1本ぐらいだったんですが、今は少ないときで1時間に1本です。乗り換えなしで小倉まで来られるバスが少なくなりました。

ーー専門学校卒業後の目標を教えてください。

人にアドバイスをできる税理士になりたいと思っています。
もともと秘密基地に来ていた税理士さんが、フリーランスの方などに会計を教える会を開いていて、それがすごくいいなと思ったんです。将来的には自分が教える側の立場になって、会計だけに限らず仕事の効率化やマネジメントなどをアドバイス、サポートできたらと思っています。

秘密基地で1年間経理の仕事をやらせてもらったときに、仕事の効率化などで皆さんが試行錯誤しているのを見て、同じ悩みを持つ人がたくさんいるんじゃないかと思ったんです。自分が一歩先に進めばそういう人たちに教えてあげられるんじゃないかと思っています。

ーー仕事以外ではいかがですか?

習い事をたくさんしたいと思っています。父が習い事をよくする人で、陶芸やカメラなど大人になってもスキルを磨いているんです。楽しみつつ新しい知り合いとかも増えたりしているのを見て、すごく憧れます。

ーーありがとうございました!