
北九州下関フェニックスは9月19日、北九州市民球場で宮崎サンシャインズと対戦し、1-0でサヨナラ勝ちを収めた。両チーム無得点のまま迎えた7回裏、井町爵久が右翼へのタイムリーヒットを放って試合を決めた。先発の千脇諒太は7回を無失点に抑え、ハーラートップの16勝目を挙げた。

千脇は初回を三者凡退に抑えると、2回は2本の安打で二死一、三塁、3回も一死一、二塁のピンチを背負ったが、いずれも無失点で切り抜けた。
試合後、千脇は「序盤はちょっと力が入ったところもあって、痛打されることも多かった」と振り返った。それでも3回ごろからは力感を抑えて投げられるようになり、「トータルではいいピッチングになったかなと思います」と話した。
一方、フェニックス打線も相手先発を捉えられず、3回まで一人の走者も出せなかった。4回に平間隼人が四球で出塁したものの得点にはつながらず、6回に大豊が中前打を放ってようやくチーム初安打。試合は0-0のまま最終回へ入った。

千脇は7回二死から安打を許したものの、最後は空振り三振で締めた。7回を98球、6安打、無四球、6奪三振、無失点という内容で投げ抜き、打線の援護を待ちながら最後までマウンドを守った。
0-0で迎えた7回裏、一死から薮怜汰が四球で出塁した。続く杉森慎太郎の初球にヒットエンドランを仕掛け、杉森が左前打。スタートを切っていた薮は三塁まで進み、一死一、三塁とこの試合最大のチャンスをつくった。

平間兼任監督はこの場面を、「相手の投手もすごく状態が良くて、点を取るのが難しかった。千脇もいつも通り粘りの投球を見せていたので、先に1点を取った方が勝ちというイメージだった」と振り返った。薮が四球で出た場面で「もう行くしかない」と初球からエンドランを仕掛け、杉森が応えた。
そして打席に入った井町が、1ボールからの2球目を右翼へ。三塁走者の薮が生還し、1-0のサヨナラ勝ちとなった。

井町はネクストバッターズサークルで平間監督から「思い切っていけ」と声をかけられていたという。「気持ちを楽にして、思い切っていきました」と振り返った。
井町は昨年9月15日の宮崎戦でも、0-0で迎えた延長10回にサヨナラ打を放った。このとき宮崎の先発を務めていたのが、現在はフェニックスでプレーする千脇だった。井町は「去年も全く同じ場面で、自分がサヨナラで決めたので、去年の再現ができてよかったです」と試合後に話した。

今季について井町は「去年より成績も上がって、打点も今のところリーグ1位。打率も去年より大幅に上がった」と振り返り、「個人的には内容の濃いシーズンだった」と話した。
この日7回無失点で16勝目を挙げた千脇も、シーズン前に「15勝以上を挙げて、最多勝を取る」という目標を掲げていた。「自分の目標を達成できたというのが一番達成感がある」と、シーズンを通して積み重ねた16勝に手応えを口にした。
また、この日は8月7日に入団が発表された18歳の佐藤仁が7番・左翼で公式戦初スタメン。平間監督は、これまでの少ない打席の中でもボールの見方や見極めを評価して起用したと説明した。2打数無安打に終わったものの、「十分に力を発揮できなかった部分もあるけど、悪くない。いい打席もあった」と振り返った。
リーグ戦は翌20日が最終戦。フェニックスはシーズン優勝の可能性を残して最後の一戦を迎える。
平間監督は、最終戦に向けて「今日みたいな細かいところでミスを減らしたいし、ミスが出てもカバーする。明日は野手がもっと点を取って、ピッチャー陣をカバーしたいですね」と語った。
この日投げ切った千脇も、明日の試合で登板に備えブルペンに入る意向を示した。井町は「勝たないと優勝できないので、明日最終戦勝って、大分の結果を待ちます」と話した。
フェニックスはこの日の勝利でポイントを55とした。最終戦に勝利すれば57ポイント。この場合、優勝を争う大分B-リングスが残り3試合を全勝すると58ポイントとなるため、大分が1試合でも勝利を逃せばフェニックスの優勝が決まる。
一方、フェニックスが明日の最終戦に敗れた場合は55ポイントのまま。この場合は大分の残り3試合の結果次第となり、大分が2勝すれば56ポイントでフェニックスを上回る。
まずは自力で57ポイントまで伸ばし、あとは大分の結果を待つ形になる。


