北九州市立大学は8月29日、ギグワークスクロスアイティ株式会社と産学連携協定を締結しました。2027年4月開設予定の新学部「情報イノベーション学部（仮称）」での実践的教育を通じて、地域社会の課題解決に寄与するデジタル人材の創出を目指しています。
特に注目すべきは、同大学が2027年4月に開設を予定している新学部「情報イノベーション学部（仮称・設置構想中）」において、両者が協働で教育を行うことです。情報工学の先端技術を駆使する高度人材や、GX推進、地域社会の課題解決に寄与するデジタル人材の育成を目標としています。
近年、デジタル人材需要の高まりを受け、北九州市立大学では実社会が求める即戦力人材の養成が急務となっていました。そこで同大学は、市内企業と連携し、実際のビジネスにおける課題解決能力を身につけるべく、より実践的な教育の展開を決定しました。
一方、ギグワークスクロスアイティは、50年を超えるシステム開発実績から得られたノウハウを活かし、顧客の多様なニーズに合わせた最適なソリューションを提案・提供してきた実績を持っています。
この連携により、北九州市の産業界にとって即戦力となるデジタル人材が地域で育成されることが期待されます。新学部では課題解決型学習（PBL：Project Based Learning）を導入し、企業の実際の課題に学生が取り組むことで、卒業時には即戦力として活躍できる人材を輩出します。
また、ギグワークスクロスアイティが有するグループ全体のネットワークによる幅広いソリューションを活用することで、学生は多様な業界の課題に触れる機会を得ることができ、より幅広い視野を持った人材として成長することが見込まれます。
今回の連携協定に基づき、ギグワークスクロスアイティは新学部における課題解決型学習を支援する講師・メンターの派遣等を行います。
具体的には、本学教員と派遣された企業のメンターが協働でファシリテートを行い、学生が自主主導型で問題や問い、仮説などを立て、問題解決に関する思考力や協働学修等の能力や態度を身に付けることを目的とした課題解決型学習を実施します。
学生はデータに応じてチームを編成し、チームで協力しながら、エビデンスに基づき提供された課題の解決策を考え、学生各人が自分事として捉えた主体的な学修活動を4年間一気通貫で実施する予定です。
この取り組みにより、情報工学の先端技術を駆使する高度人材・GX推進や地域社会の課題解決に寄与するデジタル人材を創出し、地域の経済発展に貢献していくことを目指しています。
