北九州市内のコワーキングスペースが連携「世界コワーキングデイ in 北九州2022」

8月9日(火)の「世界コワーキングデイ」を記念し、北九州市内のコワーキングスペースが連携して「世界コワーキングデイ in 北九州2022」が開催されました。

立案したのは、小倉北区京町で会員制シェアオフィス「Future Studio」を運営する岡 浩平さん。過去にも同様のイベントを開催する企画を立てていたそうですが、コロナ禍などで実施できず、今回ようやく開催することができました。

まず行われたのは、北九州市内のコワーキングスペース、シェアオフィス巡り。
参加者は、午後1時に小倉北区京町のコワーキングスペース「秘密基地」に集合。その後3チームに分かれて市内のコワーキングスペース、シェアオフィスの訪問を始めました。

北九州市内コワーキングスペース巡りは「秘密基地」からスタート

「秘密基地」内観

当イベントを共同開催した下記のコワーキングスペース、シェアオフィスを中心に14カ所を訪問(順不同)。

各チームとも、同日夜に行われるプレゼンテーションに向け、訪問した施設の特徴をメモしたり写真を撮ったりと大忙しでした。このため、時間が不足してしまいさらに二手に分かれたチームもあったといいます。

その後午後7時から、小倉駅前・セントシティ内7階のコワーキングスペース・ATOMica北九州で「世界コワーキングデイ in 北九州2022」のメインイベントが行われました。

メイン会場となった小倉駅前のコワーキングスペース・ATOMica

発起人の岡 浩平さんの「コワーキング界隈がもっと盛り上がっていろんな人の行き来ができるようなり、新しいサービスがどんどん生まれてくるようになれば地域がもっと面白くなると思っています。今日をきっかけとして利用者同士、運営者同士が仲良くなってもっと風通しのいいコワーキングコミュニティができるといいですね」というあいさつでスタート。

本イベント発起人のFuture Studio代表・岡浩平さん

まずは「北九州コワーキング白書」と題し、北九州市スタートアップ推進課係長の渡辺さんと北九州市で創業支援のサポート等を行うコワーキングスペース・COMPASS小倉のインキュベーション・マネージャーの福岡 広兵さんが登壇。北九州市のスタートアップ支援、創業支援に関する取り組みを紹介しました。

北九州市はスタートアップ支援に注力

北九州市で創業支援のサポート等を行うCOMPASS小倉でインキュベーション・マネージャーを務める福岡 広兵さん

続いては、参加者をシャッフルしての歓談タイム。普段は交流のないコワーキングスペース運営者と利用者とで「コワーキングスペースでやりたいこと、チャレンジしたいこと」をテーマに会話を展開しました。

歓談タイム。幅広い属性の方が集まっています

歓談タイム。コワーキングスペースの運営者と利用者でさまざまな会話が繰り広げられました

そして、本日午後から実施していた「コワーキングスペース、シェアオフィス巡り」の発表会が行われました。

「コワーキングスペース、シェアオフィス巡り」に参加したメンバーが、戻ってきてからの短時間でまとめた資料を使い、各グループごとに施設の特徴を発表しました。この発表は参加者からの投票で順位付けされるため、各グループとも資料はもちろん、発表の仕方にも工夫を凝らしていました。

「コワーキングスペース、シェアオフィス巡り」発表の様子

「コワーキングスペース、シェアオフィス巡り」発表の優勝チーム。軽快なトークで場内を湧かせました

最後に、コワーキングスペース運営者によるパネルディスカッションを実施。「コワーキングスペース秘密基地」「DISCOVERY coworking」を運営する株式会社HOAの岡 秀樹さん、八幡東区で「ダイヤモンドオフィス」を運営する有限会社コ・リードの本山 晴子さん、そして門司港で「ZATTA ZISSE」を運営する税理士法人 TAパートナーズの相浦 圭太さんが登壇し、コワーキングスペースを活用して現在取り組んでいること、今後の事業展開などについてそれぞれ発表しつつ、今後の“働き方”に関してさまざまなトークが繰り広げられました。

パネルディスカッションの模様。左から岡 秀樹さん、本山 晴子さん、相浦 圭太さん

登壇者の白熱したトークに真剣な表情で聞き入っていたのが印象的でした。

さまざまな話に真剣に耳を傾ける参加者のみなさん

イベント内で登壇したCOMPASS小倉の福岡 広兵さんは「参加することで、コワーキングスペースの価値や役割を改めて感じました。他のスペースから学ぶことも多く、今後の運営に活かしていきたいと思いました。コワーキングコミュニティから新たなアイディアや起業が生まれるよう、引き続き連携を図っていきたいですね」と今回のイベントを踏まえた今後の展開を明かしてくれました。

また当イベントの運営に携わり、コワーキングスペース巡りにも参加した大学4年生の野北拓希さんは「このイベントに携わることで、『コワーキング』という意味をより深く理解できました。北九州市内のコワーキングスペースは20カ所を超え、それぞれにさまざまなコミュニティがあることが分かったので、今後は自分がどのようにコミュニティに貢献できるか考えていきたいと思います」と話してくれました。

発起人の岡 浩平さんはイベントを終え「今回のイベントをきっかけとして、今後はもっと北九州市内のコワーキングスペース間で連携を取っていきたいと思います。ライバルともいえる施設同士が協力し合うことで、コワーキング業界がもっとみなさんの役に立つようになればいいなと考えています」と展望を語ってくれました。また、第2回の開催については「来年ぜひ開催したいです。スピンオフ企画なども面白そうですね」と意気込みを見せました。

最後に集合写真を撮影。第2回の開催も計画しているとのこと

※当日の詳しい模様はYouTubeでご覧いただけます

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