開幕4連敗から9連勝。フェニックスが逆転優勝をかけた3連戦に挑む

今シーズン主将を務める杉森慎太郎

4連敗のどん底から、9連勝で頂点へ手が届く位置まで這い上がった。得失点差はリーグトップの+64、打線は9連勝中に平均9.7点を叩き出す。残り3試合、条件はシンプルだ——3連勝すれば、前期優勝はフェニックスのものになる。

北九州下関フェニックスの今シーズンは、苦難のスタートだった。開幕2戦は首位・火の国サラマンダーズに連敗、続く大分B-リングス戦も2連敗。気づけば開幕4連敗、借金4という危機的な状況に追い込まれた。

しかしそこからのチームの変貌が、このシーズン最大の見どころになった。4月11日の佐賀アジアドリームズ戦から9連勝。打線が爆発し、投手陣が締める——理想的な野球で勝ち続け、前期残りわずかのタイミングで首位まで2.5ゲーム差まで迫っている。5月23〜25日の3連戦。3連勝すれば、逆転で前期優勝が決まる。


前期リーグ戦 現在の順位(5月20日時点)

順位チーム試合勝率得点失点
1火の国サラマンダーズ14122.8579656
2北九州下関フェニックス1394.6922.510137
3大分B-リングス16106.6250.5117113
4宮崎サンシャインズ1349.3084.597105

9連勝の軌跡

数字がチームの勢いを物語っている。9連勝中の合計得点は87点、失点はわずか15点。1試合平均で得点9.7点・失点1.7点という圧倒的な数字だ。うち3試合は相手を完封し、5月12日の佐賀戦では1試合24得点という爆発も見せた。

連勝を支えた注目選手

井町爵久(2025年撮影)

打線で際立つのが井町爵久だ。打率.410・OPS1.272は今季チームナンバーワンの数字。3本塁打・17打点と勝負強さも光る。昨シーズン後のNPBドラフト漏れをバネに、若きスラッガーがフェニックス打線をけん引する。今季も4番に座る在籍4年目の薮怜汰は打率.333・OPS1.129にHR3・盗塁7を加え、長打と機動力を兼ね備える。

マリーク(2026年3月撮影)

飛躍を遂げたのは、在籍2年目のマリークだ。打率.372・OPS1.123、二塁打6本・三塁打2本と、走力を活かして長打を量産する。さらに今季.375・OPS1.042と好調なのが、キャプテンを務める杉森慎太郎。出塁率も.517と高く、得点をお膳立てする役割を果たしている。

西垣彰太(2025年撮影)
千脇諒太

投手陣の柱は西垣彰太と千脇諒太の二枚看板だ。ともに今季4勝1敗、奪三振も両者28個と互角。西垣は防御率1.18・WHIP1.08、千脇は防御率2.64・WHIP1.11とそろって安定感抜群だ。ルーキー・阿部勝美は捕手で最多の9試合に出場。正捕手争いを一歩リードした。

逆転の条件を数字で読む

3連勝した場合、北九州下関フェニックスは12勝4敗(勝率.750)となる。一方、23・24日の直接対決で2連敗を喫した火の国サラマンダーズも12勝4敗(勝率.750)で並ぶ。勝率が同率の場合、まず当該チーム同士の対戦結果で順位が決まるが、フェニックスが23・24日を連勝すれば対戦成績は2勝2敗のタイに。最終的な決め手は得失点差となる。

現時点で北九州下関フェニックスの得失点差は+64、火の国サラマンダーズは+40。すでに+24点のアドバンテージを持っており、勝率が並んだ瞬間に前期優勝が確定する計算だ。

運命の3連戦

5/23:北九州下関フェニックス vs 火の国サラマンダーズ(北九州市民球場)

5/24:北九州下関フェニックス vs 火の国サラマンダーズ(北九州市民球場)

5/25:北九州下関フェニックス vs 宮崎サンシャインズ

開幕4連敗のどん底から9連勝で這い上がり、チームスローガン「頂戦」をそのまま体現してきたフェニックス。23・24日は、ホーム・北九州市民球場で、開幕直後に連敗を喫した因縁の相手・火の国サラマンダーズを迎え撃つ。地元ファンの声援を背に、打線が爆発し、西垣・千脇の二枚看板が抑えれば——逆転前期優勝という最高の結末が待っている。23日は「小倉北区民・南区民無料招待DAY」として、小倉北区・南区に在住、在勤もしくは在学を証明できる書類の提示で無料観戦が可能になる。