大型右腕・吉田英寿が本領発揮、自己最速タイの148キロ フェニックスが連勝で3位浮上

2番手で登板した吉田英寿

北九州下関フェニックスは6月28日、ホーム・北九州で火の国サラマンダーズとの九州アジアリーグ・後期リーグ戦2回戦に臨んだ。1回裏に一挙4点を先制したフェニックスは終始優位に試合を進め、6-3で勝利した。フェニックスは連勝で順位を3位に上げた。

4番・薮怜汰は2安打2打点

北九州下関フェニックス 6-3 火の国サラマンダーズ(2026年6月28日・北九州市民球場)

今年の北九州下関フェニックスの特徴として、「投手陣のボールの強さ」が挙げられる。何せ、140キロ台中盤を叩き出す投手が珍しくない。今日2番手で登板した吉田英寿もその一人だ。ちなみに、フェニックスで140キロ台を出した選手には、チーム初年度に在籍した現競輪選手の尾野翔一選手も含まれている。尾野選手はこの日まで3日間、北九州市民球場のすぐそばにある小倉競輪場でレースを走っていた。自転車のナショナルチームで活躍する尾野選手も、いわゆる「競輪」では少し伸び悩んでおり、8連勝で迎えたこの日、あと1勝で特別昇級というところで敗れた。

話を吉田に戻そう。昨年入団し、188センチと恵まれた体躯の右腕は、チームからの期待も高く、開幕時には先発ローテーションに入っていたほどだ。しかし制球が安定せずに、ローテーションからも外れ、防御率6点台で1シーズン目を終えた。
そして迎えた2シーズン目。開幕当初こそ不安定な投球が続いたものの、大型右腕は少しずつ安定を取り戻し、首脳陣からの信頼を蓄えていった。

そしてこの日。いつもなら森根が上がる6回のマウンドに、平間監督は吉田を送り出した。

吉田は打者3人に対して13球を投じ、空振り三振を2つ奪う好投。自己最速タイの148キロをマークし、ブルペンでボールを受ける拳士郎も思わずうなり声を上げた。平間監督も「期待に応えてくれました。最高のピッチングでした」と試合後に最大級の賛辞を送った。

吉田は試合後「次は150キロの壁を越えたいですね」と話した。吉田がセットアッパーに加われば、フェニックスの投手陣にさらに厚みが増す。不動のクローザー・谷岡楓太につなぐパターンはいくつあってもいい。

吉田は2003年生まれの22歳。大卒1年目と同じ学年だ。「登板の準備の早さには自信があります」と話す右腕は、自らの持ち味を発揮しながらさらに上のステージを目指す。

【インタビュー】吉田英寿投手

最速タイの148キロをマークした吉田

——今日のピッチングを振り返っていかがですか?

後期に入り4敗しているので負けが許されない一戦でした。野手が打ってくれたところを力に変えて、ゼロで抑えることができました。

——148キロが出ていましたが、手応えはありましたか?

ウェイトトレーニングの量を増やして、夏に向けてパワーをつけながら球速をアップしようとしています。フォームも良くなってきた中で出た数字です。まだ150の壁があるので、そこを狙っていきたいです。

——夏は得意な季節ですか?

去年もシーズン中盤にかけて上がってきたので、今年も状態を上げることだけを意識しています。

——ここまでのシーズンを振り返っていかがですか?

チームの足を引っ張ってしまった部分があったので、それを後期で覆して、みんなから信頼されるようなピッチングを心がけていきたいです。

——フェニックスのファンへ一言お願いします。

後期シーズン、ファイナルと続いていくので、ファンの皆さんも一緒に戦ってもらえたら嬉しいです。

【インタビュー】平間隼人選手兼任監督

——昨日に続き連勝です。率直な感想をお聞かせください。

昨日、負け試合をひっくり返したことでいい流れが来ました。その流れで先取点を取って、一発を打たれたけど追いつかれず突き放せました。クリーンアップで点を取れたのが大きかったと思います。いい試合運びでした。

——今後の戦い方についてどのように考えていますか?

いい部分を継続できるように。負けるときってミスが重なるので、そのミスをみんなでカバーして続かないようにミーティングで意識していければと思います。

——吉田投手の投球の評価をお願いします。

期待に応えてくれてありがたかったです。最高のピッチングでした。