北九州芸術劇場開館20年の感謝を込め「キタゲキオープンデイズ」開催

8月11日(⾦・祝)、12 日(土)の2日間、北九州芸術劇場で、開館20周年を記念した企画「キタゲキオープンデイズ」が行われました。劇場全体を使い、マルシェや市⺠参加ステージ、北九州を中心に活躍する演劇人が集合するプログラムなどが催され、劇場は大いににぎわっていました。(※本記事内の中劇場、小劇場内の写真は全て許可を得て撮影したものです)

大ホール前ではくす玉がお出迎え。

大ホール前のマルシェでは、地域のお店のグルメやお買い物を楽しむことができました。小倉城がすぐそばに!!

小劇場側はバルーンがお出迎え。時間帯によっては、北九州の演劇人たちが扮するピエロたちによるバルーンアートも見ることができました。

中劇場エントランス付近の創造支援ロビーには、誰もが演奏できるピアノが置かれていました。

中劇場では、劇場開館時のオープニングアクトとしても実演された舞台機構ショーを20年ぶりに実施。普段は見る機会の少ない舞台機構の動きを十分堪能できました。

12日(土)の14時からは、小劇場で「演劇LOVE♡キタキュー文化祭」を上演。約4時間にわたり、短編演劇、リーディング、トークショーなどが行われました。

出演者が勢ぞろい。写真中央の小倉城武将隊が目立っていました。

『しまいのピクニック』(リーディング上演)から。左が脇野紗衣さん(万能グローブ ガラパゴスダイナモス)、右が德岡希和さん(飛ぶ劇場)。ともに北九州市出身の役者さんです。

北九州市出身のお二人による北九州弁のやり取りがさすが「ネイティブ」のものでした

5階の市民ギャラリーでは 「【特別展示】北九州芸術劇場の20年展」が行われています。(8月20日まで)

劇場の20年間をチラシやポスターなどで振り返ります。

北九州芸術劇場プロデュース公演のチラシ一覧も展示されています。

北九州発の作品創りを通して「ものづくりの街 北九州」の誇りを再確認するとともに、その存在をアピールし、舞台芸術創造の発信拠点をなることを目指し活動しています。アーティスティックな作品やエンターテイメント性の高い作品、地域の演劇人を中心としたもの、他のプロダクションと手を組んだものなど、様々な試みを続けています。

会場の紹介文より

また、5階には北九州市で活動するグラフィックデザイナー・岡崎 友則さんによるコラージュ作品を展示。北九州芸術劇場の舞台裏の廃材を利用して作られたものです。(「キタゲキオープンデイズ」終了後も引き続き展示されます)

旧プレイガイドには「劇場をもっと身近に!~劇場柄プロジェクト~」と題し、劇場のさまざまな場所の写真を岡崎さんがグラフィックデザインとして書き起こした作品も展示。

12種の「劇場柄」のラッピングは同じく5階の通路まで続いています。

「北九州に劇場文化を育む」というミッションのもとで2003年に開館した北九州芸術劇場ですが、これまで入る機会がなかったという北九州市民の方も多かったのではないでしょうか。

この「キタゲキオープンデイズ」には、日ごろ演劇などを鑑賞する機会の少ない方も多く訪れたといいます。これをきっかけに、北九州芸術劇場でさまざまな芸術に触れる方が増えることを願ってやみません。

J:COM北九州芸術劇場