ATOMica北九州で「課題解決型インターンシップ~KITA Q SHIP~」の成果発表会

2022年10月15日(土)、小倉駅前・セントシティ7階のコワーキングスペース「ATOMica北九州」で、学生が地元企業12社の課題に取り組む「課題解決型インターンシップ~KITA Q SHIP~」の成果発表会が行われました。

「課題解決型インターンシップ~KITA Q SHIP~」は、地元企業が抱える課題の解決に向け、学生と企業が一緒に取り組むことで両者が深く繋がることを目的とした企画です。

参加した大学生、専門学校生、高専生が各企業ごとに12個のコミュニティ(チーム)を結成。8月~10月の2カ月間、企業の担当者と一緒に自社の課題の解決に取り組みました。

本企画に参加したのは下記の12社です。

この日は、企業が抱える課題の解決に向けて取り組んだ成果を各コミュニティが発表。スライドや発表方法に工夫が凝らされていて、どのコミュニティも2カ月間真剣に取り組んだことがよくわかる内容でした。

アイギスセキュリティコミュニティは会社の制服を着てプレゼン

12のコミュニティがプレゼンテーションを終えた後に、採点結果が発表されました。

最優秀コミュニティに選ばれたのは西日本新聞コミュニティ。活字離れをしているZ世代向けの企画が高く評価されました。高齢者の街とのかかわりを通じたビジネスを提案した大英産業コミュニティが優秀コミュニティに選ばれました。

 他のコミュニティのプレゼンを聞くのも真剣そのもの

参加した株式会社不動産中央情報センターの吉田 拓也さんは「当社のコミュニティの3人の学生は熱量が高く、どのコミュニティよりも時間をかけて課題について考えてくれたと思います。今回の取り組みで、大学生とつながりを持つことができたのは当社にとってもプラスになりました」と振り返りました。また、同社の津々見 隆一さんは「学生のエネルギーに刺激を受けました。時間もない中で真面目に課題に向き合ったところに感銘を受けました」と話してくれました。

企業の担当者の方も学生のプレゼンに真剣に聞き入っていました

九州工業大学2年・川原 愛深さんは「これまで学年も学校も違う人たちと一緒にグループ活動する機会がなかったので、とても貴重な経験でした。Z世代に響く新聞の新しいコンテンツを考える部分が難しく、最優秀コミュニティに選ばれて驚いたと同時に、安心感と達成感を得ることができました」とやり切った表情で答えてくれました。

九州工業大学2年・川原 愛深さん(西日本新聞コミュニティに参加)

同じく九州工業大学2年・門田 侑士さんは「動画編集の経験が皆無で不安はありましたが、やるからには納得のいくものを作ろうと考えて編集しました。動画編集に携わってる人の協力を得ながら作業を続けたことでスキルアップができたと思います」と話し、続けて「プレゼンでは狙い通りの反応を得ることができたのですが、入賞には届きませんでした」と悔しさをにじませました。

九州工業大学2年・門田 侑士さん(ユニゾンシステムズコミュニティに参加)

北九州市立大学1年・日髙 真愛さんは「この『KITA Q SHIP』に参加したことで新たな交流が生まれました。自分の得意分野である地域密着型のプロモーションを伸ばすことができて良かったです。優秀コミュニティに選ばれて、初めは驚きと嬉しさを感じましたが、時間が経って(最優秀コミュニティに選ばれなかったことの)悔しさが増してきました」と振り返りました。

北九州市立大学1年・日髙 真愛さん(大英産業コミュニティに参加)

「課題解決型インターンシップ~KITA Q SHIP~」を終え、北九州市雇用政策課 地元就職促進担当の古川 洋平係長は「今回のイベントを通して、地元企業にも魅力のある会社員がたくさんいるということを認識いただければと思っています。学生のみなさんは、今回の経験と成長を後輩や知り合いに展開してもらえると嬉しいです。将来はぜひ北九州市で生活していただき、一緒に北九州市を盛り上げていきましょう」と総括の言葉を述べました。

ATOMica北九州の小田﨑 唯さんは「今回の企画は参加してくださった企業様のサポートなしでは成功できなかったと思っています。12の企業様と関わることで北九州市内には魅力溢れる企業がたくさんあることを改めて感じました。これからも企業と学生とのハブになれるようコミュニケーションを大切にしていき、北九州市内に『繋がり』を増やしていきたいです」と今後の活動に意欲を見せました。
また、一緒に活動した学生たちに対し「同じ目標に向かって活動した仲間はかけがえのない存在になり、この2カ月間は一生の思い出になると思います。今回学んだことをぜひ次に活かしてください」とアドバイスを残してくれました。