2023年9月25日(月)に、九州工業大学内のコワーキングスペース「GYMLABO(ジムラボ)」で、学生、企業、GYMLABOの三者で取り組む共創型課題解決ワークショップ「GYMHACK(ジムハック)」が行われました。
8月に続いて2カ月連続の開催となった「GYMHACK」、今回は北九州市に本社を置き、全国に支店網を広げる技術商社・株式会社ドーワテクノスの会社説明会を参加学生たちで考案、実施しました。
発表を受け、株式会社ドーワテクノス人事戦略室の吉田慶太さんは「5日間を通して皆さんの成長に寄与できたんじゃないかと感じました。初日に弊社に集まっていただいたときには、皆さん人見知りなのかなと心配になりましたが、最後には皆さん和気あいあいと打ち解けていました。途中での修正を的確に把握した上で適切な言葉でちゃんと説明できていたので、点数をつけるなら100点です。我々会社にとっても、こういう説明の仕方があるんだと勉強した日々でした」と感想を述べました。
発表会終了後、参加した8名の学生にインタビューしました。
九州工業大学 情報工学部 情報通信工学科 2年 江藤洸陽さん
「今は『やりきったな』という気持ちです。5日間みんなで協力し合って一つの発表を作り上げていく過程で、アイデア出しや発表内容の修正などで活発に議論ができ、有意義に過ごせました。メンバーとはほぼ初対面でしたので馴染めるか心配でしたが、一度打ち解けると仲の良い友達のように接することができました。仲良くなってからみんなと過ごす時間がとても楽しかったです」
九州工業大学 工学部 応用化学科 3年 川原愛深さん
「今は達成感と寂しさでいっぱいです。5日間という短期のインターンは過去に経験がなく、あっという間に時間が過ぎました。会社説明会を実施するうえで、企業側が伝えたいことと聞き手が知りたいこと、この認識を一致させるのがとても難しかったです。何度も壁にぶつかりましたが、ドーワテクノスさんからアドバイスをいただいたり、メンバーが新しい提案を出してくれたりして、とても良いものができました。今回はまとめ役のような立場でしたが、チームメンバー1人1人が私の欠けている部分を補ってくれて救われました」
九州工業大学 工学部 機械知能工学科 3年・佐藤駿さん
「自己紹介でふざけて『ピースの角度は45度!』とやったんですが、あれを人前でやりきれたのが嬉しいです笑。話し合いの中で自分がしたいことのイメージが出来上がっても、それはみんなとは違うものなので、どこで折れるのか、どこまで通すのかというところを探るのが一番大変でした。でも話し合いの途中にふざけたり動画を撮ったりしてワチャワチャ過ごす時間がとても楽しかったです。今後、論文発表などで今回よりも緊張するような場面があると思うので、今日人前で発表できたことが今後に活きてくるんじゃないかなと思います」
九州工業大学 工学部 電気電子工学科3年・田中涼太さん
「前回のGYMHACKにも参加しましたが、今回のほうがお客さんが多くて緊張しました。人事の立場になって会社のことを説明をするにあたり、プレゼンの構成やスライドの見せ方を考えるのがとても難しかったのですが、チームでのワークショップを通してみんなが意見を出してくれたので、より良いものになりました。やるときはやる、雑談するときは雑談するという良い雰囲気で、みんなと仲良くなれたことが一番楽しかったです。今後の論文発表のときに今回の経験を役立てたいと思います」
九州工業大学 工学部 工学2類 1年・橘 光旗さん
「チームがすごくいい雰囲気で、プレゼンテーションという緊張する場面も楽しむことができました。チームでの活動は、全体をいい方向に持っていきながら自分の伝えたいことを伝える、というところが気を遣うし、難しいと感じました。でもどんな発言をしてもそれを肯定する意見を出してくれるし、みんなで楽しもうという気持ちも強い、最高のチームでした。この『GYMHACK』に対して、参加する前はあまり良いイメージを持っていませんでしたが、実際に参加してみたらとても楽しかったです」
北九州市立大学 法学部 政策科学科 3年・佐伯朱音さん
「1週間という短い期間でしたが、かなり濃い時間を過ごせたなと思っています。みんなでコミュニケーションを取りながら、個性を生かしつつ個々の役割分担ができたという関係性のおかげで、プレゼンも雰囲気良く取り組めたんじゃないかなと感じています。学生だからこそできる伝え方ができたと思うので、ドーワテクノスさんの良さが皆さんに伝わっていたらいいなと思います。チームでの話し合いでさまざまな意見が出ましたが、お仕事チックにならずにみんながざっくばらんに発言してくれたおかげで、楽しく話し合うことができました」
北九州工業高等専門学校 情報コース 5年 岡崎 陽さん
「僕はドーワテクノスさんに内定をいただいてるので、ドーワテクノスをどう就活生に売り出すかという観点で取り組みました。営業志望なので、営業先でドーワテクノスをどのように伝えるのかという部分を念頭に置いてプレゼンの資料を作りました。ワークショップから始まり、アイスブレイクや資料作りなど全部が楽しかったです。コミュニティとしては100点でした。何かをするのに最高のメンバーだったと思います。自分自身のプレゼンも80~90点くらいつけたいと思います」
九州国際大学 現代ビジネス学部 地域経済学科 3年 河村優輝さん
「5時間×5日間という限られた時間のなかで、ドーワテクノスさんのことをインプットし、自分の中に落とし込んだ後にアウトプットする、というのが難しかったです。これまで他のインターンシップにも参加してきましたが、今回の『GYMHACK』では、人事の方と親密に話したり、就活生としての悩みを聞いてもらったりする中で、新たな発見がありました。リーダーシップを取る人、意見を積極的に出す人など個性的なメンバーの中で、自分がどのように貢献するか考えながら参加しました。新たな繋がりや自分の発見に新鮮さを感じることができ楽しかったです」
8人の学生のインタビューの中で、橘さんの「『このチームでいること』が一番楽しかった」」という答えが印象に残っています。初対面の人もいる中で、5日間という短期間で全員が満足するようなコミュニティを作れたことに対し、素直にすごいと思いました。ATOMicaさんが主催するインターンシップなどの学生イベントは、コミュニケーション(コミュニティ)に重きを置いていると感じることが多く、メンバー間が仲良くしている姿をよく見かけます。
「GYMLABO」は大学生、高校生でしたら無料でコワーキングエリアを利用することができます。(学生証のご提示をお願いしております)新しい経験をしてみたいと考えている学生のみなさんは、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。