万能グローブ ガラパゴスダイナモス 第33回公演「月ろけっと」 2016年以来の再演

福岡の劇団・万能グローブガラパゴスダイナモスは、9月13日（金）から15日（日）まで、西鉄ホール（福岡市中央区）で『月ろけっと』を上演します。来年の旗揚げ20周年を記念する「Road to 20th Anniversary」シリーズの第1弾として、人気作品が再演されます。

万能グローブガラパゴスダイナモスとは

2005年旗揚げ。一貫して「笑い」にこだわり、ワンシチュエーションコメディをはじめ、緻密な構成と大胆な展開のストーリーは、舞台関係者は勿論、世代を問わず演劇を観た事がない層にも高い評価を得ている。
毎年ツアー公演を行い、各地で前売り券が完売するなど、その人気は福岡にとどまらない。
近年ではSFの要素をミックスしたり、博多弁を使用したりと新たなスタイルの模索にも余念が無い。
2020年、劇団結成15周年で、一ヶ月ロングランを敢行。
2021年、北九州芸術劇場にて開催された九州の演劇人たちによる“演劇バトル”『劇トツ×20分2021』初出場初優勝。
コロナ禍でもあゆみを止めることなく、福岡の演劇・エンタメシーンにおいて存在感を示している。
また、ラジオ番組・映像作品の作成、TV・ラジオ出演、CMナレーション、イベントの主催・参加など、様々な形でコンテンツを発信するクリエイティブな集団である。

どれだけ望んでも手の届かないものってあります。その隙間を埋めるため、それなりの喜びを沢山集めて毎日をカラフルに飾っては、結局塗り潰せない空白のことばっかり考えちゃったりします。

「月ろけっと」は悪魔の劇です。宇宙飛行士という夢を叶えられなかった姉と、「願えば叶うんじゃない？」なんてことを囁く悪魔達のやりとりを描くコメディです。2016年以来、満を持しての再演です。見どころは沢山ありますが、一番にあげたいのはやはり、悪魔の誘惑で欲望のブレーキがぶっ壊れる主人公・カモメを演じる横山の暴走っぷりです。人がダメになっていく様をこんなに笑っちゃっていいのかという感じですし、これを面白がってる自分の中にも確実に悪魔がいるなと思います。ガラパの作品群の中でも「月ろけっと」が大好きですとの声を沢山いただくありがたい劇です。キャストも増えちゃうし、会場も大きくなっちゃうし、初演よりしっかり面白くなっちゃいそうです。自信のない僕が、自信作と言っちゃいます。劇場でお待ちしております。

作・演出　川口大樹