株式会社イコールの新規事業【3】 NFT事業 #PR

小倉北区で地方創生を推進する株式会社イコールの特集記事 第5回は同社が取り組む新規事業のひとつ「NFT事業」を紹介します。

今回はNFT事業担当の石田花さんにお話をうかがいました。

石田花さん

ーー株式会社イコールがNFT事業に取り組むようになったのはいつ頃でしょうか?

石田花さん:2022年2月に事業を開始したので、約1年半が経ちました。

ーーNFTの特徴を教えてください。

石田花さん:NFTは(Non Fungible Token)の頭文字を取ったもので、「非代替性トークン」と訳されます。「非代替性」とは、文字通り他のものと替えられないということ。つまりNFTは「唯一無二」のものなんです。また、NFTは一般的なデジタルデータとは異なりコピーや改ざんができません。

でも私が一番すごいなと思ったのが、NFTが二次流通をしたときに、手数料を創作者に支払うことができるところです。

これまでのデジタルデータは売りっぱなしだったので、二次流通においては創作者のメリットが皆無でした。古本や中古CDが売れても作者に印税が入ってこないという話と同じです。

極端な話、NFTで書籍を作って100名に無料で進呈しても、後から価値が出てそれを1,000円、1万円で売買するようになれば、創作者にお金が入ります。商売のあり方に変化が出てくるのではないでしょうか。

ーー今、株式会社イコールが販売しているNFTにはどんなものがありますか?

石田花さん:主にアバターを販売しています。お客様のニーズと売りやすさを加味して、1点ものをメインで売っています。

第一弾ではアバターを15体作って販売したのですが、1週間で完売したのは私にとっても意外な結果でした。第二弾としてあくつさんがアバター用の洋服を作っています。

NFTの売買は、ヘキサ(HEXA)やオープンシー(Open Sea)といったマーケットプレイスで行っています。

あくつさん

ーーアバターNFTを買った方は購入後どうされるんでしょうか?

石田花さん:アバターをメタバース空間に飾ることができるんですよ。マネキンとして置いて、眺めて、ニコニコしているんじゃないでしょうか(笑)置ききれなくなったら、メタバースの空間を有料で買うんです。分譲の土地のようなものですね。

もしアバターNFTに飽きたら、売ってしまって別のNFTを買うというのもいいと思います。

NFTの売買については、ポケモンカードの売買をイメージすると分かりやすいかもしれません。
ポケモンカードを買って、それを高く売る。これと同じことです。
例えばNFTを1,000円で買い、人気が上がったら2,000円で売ります、という話です。

ーーNFTの取引が一般的に行われるようになるには現状何が足りないとお考えですか?

石田花さん:時間の経過とともに取引も増えてくると思います。

昔はレンタルビデオショップってたくさんありましたけど、Youtubeなどで動画を見ることが増えた今ではあまり見なくなりましたよね。同じように、時間が経てば人々の行動も変わってくると思います。

創作者としても、NFTを扱うことにメリットがあると感じれば、こちら側にシフトしてくると思うんです。

なので、NFTを啓蒙しようと力技で進めるより、時間の経過とともにそういう時代になるのを待つほうがいいんじゃないかと思います。

ーーNFT事業を展開する中で苦労したところを教えてください。

石田花さん:新規事業なので、ゼロベースからどう売上を上げるのか考えるところと、誰もやったことがないので、周囲の人たちに理解してもらえるよう説明するのが大変でした。

ーーNFTが浸透してくると生活にどんな変化が起こりますか?

石田花さん:「販売商圏」という考え方が希薄になると思います。北九州の企業が売っていても、東京や北海道の人が買ったりするんで。

人口減にともなって商圏が狭くなることを考えずに、インターネットで販売することができるのはメリットかなと思います。

ーー現状のインターネット販売と何が違うのでしょうか?

石田花さん:二次販売、三次販売において創作者にメリットがあるところが大きな違いですね。

ファンだからずっと持っていてくれる、というのは凄くありがたいです。一方で二次、三次の販売をしてもらうのも嬉しいです。

昔、CDでも初回限定盤ってありましたよね。プレミアがついていて3,000円で買ったものが1万円で売れるということもありました。NFTでも同じことが起こるんじゃないでしょうか。

また、NFTは所有証明書がずっと残っていくので、過去に誰が買ったかが記録されます。そういったものでも所有欲が満たされるかもしれませんね。

ーーNFTを活用したビジネスは今後どうなるとお考えですか?

石田花さん:動画や写真、書籍や書類など、デジタルで表現できるものはほぼ全てがNFT化できますが、現状はNFTでビジネスを展開しようとすると、デジタルのフィギュアや絵を売ったりすることが主流です。

今後は書籍や文書データをNFTで販売するような動きが加速していくんじゃないかと予測しています。

株式会社イコール