元選手の花嶋悠さんがCROとしてボルクバレット北九州の未来を切り拓く

昨シーズン、北九州市に本拠を置くフットサルチーム・ボルクバレット北九州に在籍し、シーズン終了をもってプロフットサル選手としてのキャリアを終えた花嶋悠さんが、新たに同クラブのCRO（Club Relations Officer）としてクラブの未来を担うことになりました。今回のインタビューでは、花嶋さんの思いやCROという役職への挑戦について詳しくお話を伺いました。

フットサルへの情熱を胸に、CROという新たな役職に就任

引退後もフットサルに関わり続けたいという強い思いから、花嶋さんはCROという新たな役職に就くことを決めました。「引退後にフットサルにどう関わるかを考えたときに、指導者の道も素晴らしいと思いました。しかし、自分にしかできないことは何だろう、と考えて周囲に相談したときに、CROという役職があることを知り、自分に合っているのではないかと思い、CROに就くことを決めました」と語る花嶋さん。

しかし、CROという役職がクラブ内はもちろん、リーグ内でも初めての試みであるため、その認知度を高めるための努力も重要です。「CROという役職が何をするのか、クラブやリーグ内で理解を広めるのは簡単ではありません。しかし、それが自分の使命だと感じています」と語る花嶋さんは、新しい役職の確立に向けて日々奮闘。CROという前例のない役職に挑戦することで、選手を引退した後のキャリアモデルを示していきたいと語ります。

選手とフロントの橋渡し役として、クラブの発展に尽力

CROとしての花嶋さんの役割は、クラブ内では選手としての経験を生かし、選手とフロントの橋渡し役として、両者の意見を円滑に伝えることです。「選手の声をフロントに届け、またフロントの要望を選手に伝える役割が重要だと感じています」と説明する花嶋さん。外部に向けては、クラブの良さをファンやサポーター、スポンサー企業に伝えていく役割を担います。

選手経験を活かした情報発信がCROの強み

花嶋さんは、CROと広報の違いについても言及しました。「選手だった経験を活かして、現場のリアルな声を伝えることができるのがCROの強みです。広報では伝えきれない部分を補完する役割だと思っています」と説明し、選手としての経験を生かした情報発信の重要性を強調しました。

クラブとフットサル全体の発展を目指す中立的立場

一方で、CROを務めるにあたって大切にすることとして、中立的な立場を意識することを挙げました。「元選手だからといって選手寄りになるのではなく、クラブが良くなるため、フットサルが良くなるため、ということを常に中心に置いたうえでの言動や行動を心がけます」と語り、クラブとフットサル全体の発展を目指す姿勢を示しました。

クラブの強みを生かし、課題解決と魅力づくりに取り組む

ボルクバレット北九州の強みについて、花嶋さんは「ボルクバレット北九州というクラブに関わる人が増えて来ていると感じています」と話し、「関わりやすさと満足感を提供できているからではないでしょうか」と分析しています。

一方で、クラブが直面する課題として、結果や集客の面での改善が必要だと考えており、「結果を出してこそ、クラブの環境や地域が盛り上がる」と強調しました。花嶋さんは、選手時代の経験を活かして、選手たちが感じる問題点を改善することに意欲を燃やしています。「選手の視点で問題を捉え、解決策を提案することが自分の役割だと考えています」と話します。

「公開練習や選手交流イベントを通じて、ファンの皆さんにもっと近い存在になりたいです。そして、クラブが提供する価値を感じてもらえるように努めています」と話す言葉からは、クラブ愛とファンへの感謝が感じられます。

並行して、選手のタレント性を生かすことで、フットサルを知らない人にも会場に足を運んでもらえるような取り組みにチャレンジしたいと語ります。また、クラブに長く関わってくれる方を大切にし、ファミリーのような絆を持てるような働きかけをしていきたいと述べました。

こうした取り組みを進める上で、花嶋さんは他クラブや行政との連携も重要視しています。「市役所や市の他のスポーツチームとの連携を深め、地域全体を盛り上げていくことが大切だと考えています」と花嶋さんは強調しました。

サポーターとの一体感を大切に、共にクラブを盛り上げる

クラブの発展には、サポーターとの関係強化も欠かせません。サポーターとの関係を重視する花嶋さんは、「ファンやサポーターの方々には、これまで以上にクラブと一体となって戦っている感覚を持ってもらえるよう努めたいです。試合後の挨拶やサポーターとの交流を通じて、一緒に戦っているような気持ちになる取り組みを進めていきたいですね」と話します。

最後に、花嶋さんはファンやサポーターへ感謝の気持ちを伝えました。「選手のときとは違う立場でクラブに関わる立場になりますが、ファンやサポーターの方々には、一緒にクラブを盛り上げていけるように、変わらず応援してください。今後も一緒にクラブを盛り上げていけるよう、よろしくお願いします」とメッセージを送りました。