[ボルクバレット北九州]ホーム開幕戦で北九州のもうひとつのフットボール沼へ

北九州の食と街PR本「おいしい北九州」の著者・東恭子さん(@azoofc)による不定期連載・第3回は北九州市に本拠を置くフットサルのプロチーム・ボルクバレット北九州の試合の観戦レポート。ボルクバレット北九州の今シーズンホーム開幕戦で東さんが見たものは…!?(2018.9.9 Y.S.C.C横浜戦)


9月9日北九州総合体育館で行われたFリーグ・ボルクバレット北九州対Y.S.C.C横浜戦。
私にとって、初観戦となった8月19日の嘉穂総合体育館での試合(ポルセイド浜田戦)に続き、二度目のボルクバレット北九州の試合である。
今シーズン初の北九州市内開催の試合。ある意味ホーム開幕戦とも言える一戦だ。

前回はキックオフに少し遅れての観戦となってしまったが、今回は近場でもあるし、試合前の練習から見届けるぞと息巻いて出発し、しっかりキックオフの約一時間半前に到着。
いや嘘つきました。某大先輩に一時間半前に着くと言っておきながら、車の運転が下手過ぎて若干遅刻。到着したら大先輩既に仕事にかかってました。すいません。

さて、気を取り直して周囲を眺めてみると、早くもそこそこの人影が。
試合開始までに一体どのくらいの人が集まるのだろう。
Fリーグ観戦の経験値がほぼゼロに等しいだけに皆目見当がつかなかったのだが、当初は閉鎖していた上層階の観客席も試合前に開放していたので、運営側も予想外の客入りだったのかもしれない。喜ばしいことである。

試合開始直後の観客席

そしてこれは予想通りと言おうか、あちこちにやたらと見かける知った顔。むしろ前日ミクスタのギラヴァンツ北九州の試合で見た顔。そう。ギラヴァンツ界隈の方々ね。サポーター、ファン以外もギラ絡みの方々が多数来場来場していた。試合中はギラヴァンツのサポーター団体のメンバーが、トラメガと太鼓で応援のコールリードも行っていた。

試合前は小倉少年少女合唱団やNatural Radio Stationのステージ、ハーフタイムにはビーチサッカー・ドルソーレ北九州のマイケル岡本さんからの9/29,30開催の行橋ビーチサッカーフェスティバルPRを含んだ挨拶と、ギラヴァンツ北九州の川上竜主将とボルクバレット北九州ゴレイロ(サッカーでいうゴールキーパー)のPK対決などのイベントもありで、ホーム開幕戦らしいパフォーマンス。
ちなみに前日の試合で見事な逆転ゴールを決めた川上選手、今回のPK対決では完敗。

PK対決に敗れた川上竜選手と、奥ではしゃぐボルクバレット北九州の中島翔太選手

大喜びするボルクバレットの中島翔太選手とがっくりする川上選手の対比を見ながら、
昔バラエティーでのアイドルとの対戦の後、「やるからには常に本気」と真顔で語っていたラモス瑠偉氏の言葉が思い出された。
ラモス氏の話はどうでもいいとして、サッカー、フットサル、ビーチサッカーという北九州のフットボールチームが連携し、地元のスポーツ文化を発展させるべく動いていくというのは非常に重要なことだと思う。是非多くの方に注目して欲しい。

ビーチサッカー・ドルソーレ北九州の岡本英雄代表(愛称:マイケル)

試合内容に関しては、フットサルのルールがまだよくわかっていない私が語るべきことは殆どない。敢えて触れるとすると、前半から防戦に追われているように見えたが、更に後半は形を上手く崩され失点を重ねた印象。リザルトを見るに、あながちその印象も外れてはなかったかも。詳しい方あとはよろしくお願いします。

フットサルを見る目はその程度でも、やはり攻守の切り替えの早さ、スピード感、シュートボールの迫力、ゴールネットが吹っ飛ぶほどの激しさ等々には相当引き込まれるものがあった。
(参考に、激闘後の佐伯祐昨選手の破れたユニフォームとさわやかなお見送りの表情をご覧下さい)

#23 佐伯祐昨選手

気になっていた来場者数だが、発表されたのは795人。ディヴィジョン1を含めた他の対戦の入場者数から見ても、800人近い数字は上出来だったのではないかと感じる。
試合結果は0-4の敗戦ではあったが、北九州コールやボルクバレットコール、そして手拍子で随時盛り上がっていた会場の雰囲気からも、次回への期待を持った方が多かったのではなかろうか。

試合後は嘉穂での試合の時同様、選手達によるグリーティング。握手やハイタッチで来場者へ感謝を伝える選手達。お見送りが終わった後も、至る所で声を掛けられサインや写真撮影に応じる選手の皆さん。

中でも印象に残ったのが、渡辺大輔選手が日頃働いている職場から大応援団が駆けつけており、応援幕と共にみんなで一緒に記念撮影していたシーン。
ああそうだ。さっきまで選手として戦っていた彼らは、普段は仕事をしながら練習と試合をこなすという、とてもタフな24時間を過ごしているのだ。
きっと職場の方々も、そうやって頑張る仲間を本当に応援しているのだなと。

#25 渡辺大輔選手

開場で運営や物販に関わっている多くのスタッフにもボランティア参加の方が多数。
まさに熱に惹かれて集まってきた人達の熱量の集積がこの場を動かしているのだ。
ここは心の琴線にメガヒットするところですよ皆さん。いわゆる北九州人の「川筋気質」というやつに刺さるところですよ。
と、いうワケで、まんまとその熱に惹かれ、予想外のスピードでもって私は北九州のもうひとつのフットボール沼にはまりかけているのだった。

次回のボルクバレット北九州のホームゲーム
10/7(日)14:00 嘉穂総合体育館 トルエーラ柏戦

ボルクバレット北九州公式ホームページ