おすすめCINEMA▶︎▷映画「ロストケア」

みなさんにとって介護とはなんですか?

正義とはなんですか?人の尊厳とはなんですか?

※若干のネタバレを含みますのでご注意ください。


映画「ロストケア」

あらすじ

早朝の民家で老人と訪問介護センターの所長の

死体が発見された。捜査線上に浮かんだのは、

センターで働く斯波宗典(松山ケンイチ)。

だが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。

検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が勤める

その訪問介護センターが世話している

老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてからの

自宅での死者が40人を超えることを突き止めた。

真実を明らかにするため、斯波と対峙する大友。

すると斯波は、自分がしたことは『殺人』ではなく、

『救い』だと主張した。その告白に戸惑う大友。

彼は何故多くの老人を殺めたのか?

そして彼が言う『救い』の真意とは何なのか?

被害者の家族を調査するうちに、

社会的なサポートでは賄いきれない、

介護家族の厳しい現実を知る大友。

そして彼女は、法の正義のもと斯波の信念と向き合っていく。

映画「ロストケア」HPより

キャスト

松山ケンイチ

長澤まさみ

鈴鹿央士

坂井真紀

井上肇

梶原善

藤田弓子

柄本明


現在の日本が抱える高齢化に伴う介護問題。

最近は以前より介護家族による

殺人事件も耳にするようになってきました。

誰もが他人事ではない社会問題に焦点を当てた

社会派の映画です。

3月24日に全国公開された映画「ロストケア」。

「キャストが豪華だから」という単純な理由で

鑑賞してきました!

実力派俳優のみなさんの演技のぶつかり合いに

圧倒されたのは言うまでもなく。

なによりもその内容が深くて、濃い映画でした。

すべてがお芝居と思えないほどリアルで、

ドキュメンタリーを観ているようでした。

そのメッセージ性の強さ。現実を突きつけられ、

まるでいま起きている問題から

目を背けるなと言われてるようでした。

綺麗事では片付けられない、社会の穴。闇。

介護家族がどのようにして社会から置いていかれ

孤立し追い詰められていくのかー。

ここの描写が本当にリアルで苦しかったです。

また介護される側の人間としての尊厳。

斬波の父(柄本明さん)の

「人として死にたい。」というシーンが強烈でした。

家族の絆は本当に絆なのか?呪縛なのか?

正義とは?悪とは?

人の尊厳とは?どうしたら守れる?

幸せな介護とは一体なにか?

本当に様々なことを考えさせられました。

ぜひ映画をご覧になって、

斬波が主張する「救い」について考えてみてほしいなと思います。

そして、誰もが他人事ではない介護について

“自分事”として向き合うきっかけになれば。


日本の65歳以上の割合は約3割。

わたしは、現在28歳。両親共に65歳以上。

わたし自身にも“介護問題”がすぐそこまできています。

身近で、避けては通れない介護…。

もし認知症になったら?病気で寝たきりや

半身不随などになったら?

両親のこともそうですが、自分の将来についても

考えておかないといけないなと思いました。

早すぎることはないのではないかな、と。


さて、今回は映画の紹介感想ブログでした♪

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