子どもたちに感動を届ける体験型演劇 有☆タカプレゼンツ『ルーーープ！』、7月24・25日に無料上演

廃校を舞台に繰り広げられる“ちょっと不思議な”物語を通じて、子どもたちの表現力と想像力を育む演劇公演が、西門司市民センター（北九州市門司区）で開催されます。

『ルーーープ！』は、北九州を拠点に活動する劇団「有門正太郎プレゼンツ」の有門正太郎さんと、ダンスカンパニー「イマ☆タカ Dance Family Selection」の今村貴子さんがタッグを組んだユニット「有☆タカプレゼンツ」が手がけるオリジナル舞台作品です。7月24日（木）夜と25日（金）午前の2回、西門司市民センターで上演されます（いずれも無料、事前予約制）。

本作は中長期的な展開を視野に入れており、2026年以降も定期的に公演を行うほか、小学校等への巡回公演も検討しています。継続した活動のためにクラウドファンディングを実施していますので、ご興味のある方は記事を最後までお読みください。

観客参加型！舞台と客席が一体になる75分

本作は、小学校中学年～高学年をメインターゲットにした、体験型の演劇作品。
取り壊しが決まった小学校を舞台に、図書室のメモや願いの木、校庭の石といった「学校の七不思議」を手がかりに、謎を解き明かす物語が展開します。ところが調査の途中で時間がループし始め……？

劇中では、観客も一緒に声を出したり体を動かしたりして物語に参加できる仕掛けが盛り込まれており、演劇が初めての子どもでも楽しめる内容になっています。

演劇×ダンスで表現する“おもしろさの結晶”

作・演出を手がけるのは、「有門正太郎プレゼンツ」主宰の有門正太郎さん。富良野塾出身で、全国各地の演劇ワークショップや市民劇の演出を多数手がけてきました。振付は、北九州を拠点に活動する今村貴子さん。ダンスと演劇が融合したステージを通じて、観客と一体になれる表現の魅力を伝えます。

子どもたちに「ナマの舞台」を届けたい

現代は、YouTubeやサブスクなど家で楽しめるコンテンツがあふれ、作品に触れる機会は大人たちが子どもだった頃とは比べものにならないほど増えています。一方で、対面でのコミュニケーションの大切さが、これまで以上に問われる時代にもなっています。

有門正太郎さんと今村貴子さんは、これまで全国各地で子どもたちと演劇やダンスに取り組んできました。学校現場での表現教育や、地域での創作活動にも長年関わるなかで、「自分たちでできる範囲でもっと力になれないか」と考えるようになったといいます。

演劇やダンスだけが特別な力を持っているわけではない。けれど、自分の想いを表すこと、相手の気持ちを受け止めること――そうした人と人との関わりの中で大切な力を、演劇やダンスもまた伝えることができる。その確信が、今回の作品づくりへとつながりました。

ほんの1時間のワークショップでも、子どもたちのコミュニケーションの仕方が変わる瞬間がある。そんな場面をたくさん見てきた二人が、「おもしろさをぎゅっと凝縮した作品」で、子どもたちに“ナマの舞台”の魅力を届けたいという想いで挑むのが、この『ルーーープ！』です。

作品に触れたあとで、子どもたちが「この世界ってちょっとおもしろいかも」と思ってくれる――そんなきっかけになるような舞台を、できるだけ多くの地域に届けたいと願っています。

公演概要

タイトル： 有☆タカプレゼンツ『ルーーープ！』
日時：
・2025年7月24日（木）19:00開演
・2025年7月25日（金）10:30開演
※開場は各回20分前。定員60名（先着順）。要事前申込。
会場： 西門司市民センター（北九州市門司区稲積1丁目3-1）
料金： 無料
申込： 西門司市民センターまでお電話（093-381-4927）または来館にて（7月4日朝9時受付開始）

作・演出：有門正太郎
振付：今村貴子
出演：有門正太郎（有門正太郎プレゼンツ）、今村貴子（イマ☆タカ Dance Family Selection）、青野大輔（非・売れ線系ビーナス／万能グローブガラパゴスダイナモス）、佐藤恵美香（飛ぶ劇場）、門司智美（有門正太郎プレゼンツ）

【スタッフ】
舞台美術：佐藤公彦
テクニカルスタッフ：大久保望
演出助手：溝越そら（SKYSCRAPER）
制作：北村功治（合同会社kitaya505）
プロデューサー：藤本瑞樹（合同会社kitaya505）
協力：西門司市民センター、イマ☆タカ Dance Family
主催：有☆タカプレゼンツ実行委員会
後援：北九州市教育委員会（申請中）
助成：公益財団法人福岡県教育文化奨学財団助成事業

【お問い合わせ】
有☆タカプレゼンツ実行委員会
メール：aritaka@kitaya505.com