【やっぱりおいしい北九州】 ニューロバタ カタナ食堂 （小倉北区）

食を通して北九州市の良さを伝える書籍「おいしい北九州」の著者、東恭子さんが新たに開拓した飲食店を紹介する企画【やっぱりおいしい北九州】。北九州市内の“おいしい”飲食店を素敵な記事と写真で紹介します!!

モノレール平和通り駅の北口から歩いてすぐ、魚町銀天街に通じる小倉魚町二番街にある「ニューロバタカタナ食堂」。2022年4月にオープンした新しい店である。路面店でもあり、コンクリートと木を組み合わせたモダンな外観と白地に赤で描かれた魚の暖簾が目をひくので気になっている人も多いだろう。新鮮な魚介、海鮮系の料理や炉端焼きなどを楽しめる店だ。

1階には炉端を囲んだカウンター席、2階より上のフロアには屋台をイメージした席や個室などもあり、シチュエーションに合わせて利用できる店として世代を問わず支持されているが、8月からは、より多くの方が来店するきっかけになればとランチ営業を開始した。

中でもヒットメニューとなっているのが「レアアジフライ定食」。ランチ営業時の注文の約半数を占めているそうだ。

使用するアジは刺身用のもの。中心部には火が通らない部分を残した文字通り「レア」な揚げ加減。食べやすい大きさにカットされたフライの断面からもそのレアな状態がよく分かる。脂っこさのないサクッと軽い衣と、肉厚のレアアジのとろりとした舌触りのコンビネーションは今まで経験したことのない食感。

添えられたタルタルソースで食べると洋風に、わさびをつけると和風にと、それぞれ全く違った味わいになるのも面白い。個人的には醤油とわさびで刺身と同じようにいただくのをおすすめしたい。

レアアジフライの評判を聞いて来店したものの、メニューの豊富さで別のものを注文するという人も多いそうだ。かく言う私もその一人。

当初の来店目的を果たすべきか悩んだ末に注文したのがゴマタイ定食。元々ゴマタイ、鯛茶漬けが大好きなので、定食でいただけるとなると選ばないわけにはいかない。

まずはツヤの良いタイの刺身にすりごまと醤油だれがかかったゴマタイをご飯と一緒にいただく。ぷりぷりとした歯ごたえは新鮮な鯛ならでは。最後は海苔や薬味を添え、出汁をかけて鯛茶漬けでしめればもう大満足である。

煮付けや塩焼き、刺身と魚料理が豊富な定食だが、チキン南蛮定食や焼き肉定食など魚以外の定食も揃っているし、醤油ラーメンも人気メニューのひとつとのこと。グループで食事がしたい時、中に魚が苦手という人がいても安心だ。ミニサラダや冷奴などの一品料理も用意されているので、定食に合わせて注文してみるのもいいだろう。