オール北九州ロケの映画「レッドシューズ」 雑賀俊朗監督と主演・朝比奈彩さんインタビュー

オール北九州ロケの映画「レッドシューズ」が、12月9日(金)より北九州市内の映画館で先行上映されます。

メガホンを握ったのは北九州市出身の雑賀俊朗監督。モデル、俳優として活躍する朝比奈彩さんが主演を務めます。

北九州での先行公開を控えた雑賀俊朗監督、朝比奈彩さんにお話を伺ってきました。(取材日:12月8日)

ーー明日(12月9日)から先行公開となります。今のお気持ちをお聞かせいただけますでしょうか?

雑賀俊朗監督「ドキドキワクワクすると同時に、ようやく上映までたどり着いてホッとしています。ただ、これから上映が全国に広がっていくので、ここからリスタートだと考えています」

朝比奈彩さん「明日から上映ということでワクワクする反面、映画を見た方にどのような反応をいただけるのかなという気持ち、撮影を終えて1年半ぐらい経って、やっと上映できるんだという嬉しい気持ちなど、いろんな感情が入り混じっています」

雑賀俊朗監督「コロナ禍などの原因で公開までに間が空いたのですが、その間に映画祭など出品できたので、それはそれで豊かな時間にはなりました。私たちは映画を作る専門なので作った後の宣伝などあまり考えてこなかったんですが、今回は時間があったので、映画を作った人間としてこのようにすれば伝わるのかな、などと考える時間も多く、プラスになった部分も少なくありません」

ーー撮影の中で一番印象に残っている出来事を教えてください

雑賀俊朗監督「毎日山のように差し入れをいただいたことがありがたかったです。いただいたクロワッサンとかシュークリーム、まんじゅうが全て『愛』に見えて、すごく幸せでした」

朝比奈さん「今回、ボクシングの試合シーンを4日間かけて撮影しました。延べ2,200人のエキストラの方が、ワンカット終わるごとに盛大に拍手をしてくださったのは今も忘れられません。素晴らしい空気感の中で撮影を行わせていただいてることを強く感じた出来事です」

雑賀俊朗監督「エキストラの方々がたくさん拍手してくださったんで、出演者は心地よく演技ができたんじゃないでしょうか」

ーーボクシングを題材にした映画を制作しようと思ったきっかけをお聞かせください

雑賀俊朗監督「高校時代に腰を痛めてラグビー部の練習ができないときに、映画に誘われたんです。そのときに小倉の映画館で見たのが『ロッキー』でした。映画に興奮して、帰りに三ヶ森まで歩いて帰ったのですが、ライトアップされた工場などを見て、美しさと力強さを感じました。そこで『ロッキー』のような、ボクサーが立ち上がる話を見てみたいと思ったのがこの企画のスタートです」

ーー朝比奈さんは北九州に関してどのような印象を持ちましたか?

朝比奈彩さん「日本の中でもトップクラスの美味しい食べ物がたくさんあるというイメージを持っていたのですが、実際に来てみるとイメージ通りでした。

明太子は毎回買って帰っていましたし、クランクインする前に食べた『田舎庵』の鰻や先行試写会のときに行った『玉乃井』はとても美味しかったです。北九州のソウルフードと呼ばれる、東筑軒のかしわめしや資さんのごぼう天うどんも食べました。
撮影で来ていたときはボクサーの役ということで体を絞ってたので、美味しいものを食べる機会がなかったんですが、取材や舞台挨拶で回らせていただいてる今回は、その反動でいろんなものを食べています(笑)。」

ーーコロナ禍での撮影は大変だったんじゃないでしょうか?

朝比奈彩さん「実は、作品の撮影中にコロナの陽性者が1人も出なかったんですよ。皆さんの意識やモチベーションが高かったのだと思います」

雑賀俊朗監督「九州医療スポーツ専門学校から衛生班として毎日2人ずつ来てもらい、検温や消毒をしてもらいました。陽性者が出ると満足な撮影ができないので、非常に助かりました」

ーー北九州市内のさまざまな場所で撮影したとお伺いしました

雑賀監督「旦過市場では去年(2021年)6月に撮影しましたし、堀川や若戸大橋、和布刈の展望台などでも撮りました。作品の中で、ボクサー役の朝比奈さんが市内のいろんな場所を走っているんですが、どこを走っているかは見てからのお楽しみです。『あそこから走って何でここにいるんや』って思われそうなシーンもありますが、それは映画のマジックということで(笑)」

朝比奈さん「若戸大橋や和布刈展望台ではリフレッシュすることができ、とても素敵な街だと思いました。私自身が淡路島出身ということもあり、海に囲まれてる環境がとても大好きなんです。夕景が素敵な若戸大橋の下でのシャドーボクシングのシーンにはぜひ注目してください」

ーー最後に、作品の見どころを教えてください

雑賀俊朗監督「『ロッキー』を元にした、主役が苦境を超えて何度も立ち上がる話を描きたくて、『レッドシューズ』を制作しました。この業界にいるシングルマザーやシングルファーザーの悩みなどを聞いているうちに、ボクシングというすごくストイックなスポーツを中心に据えて、シングルマザーを主人公にした愛の大切さなどを伝えていきたいと考えました。人を愛することや何かあっても立ち上がる勇気が今の時代にいちばん必要だと考えていいるので、コロナ禍を経た今だからこそ皆さんに見てもらいたいと思います」

朝比奈彩さん「主人公の真名美がボクシングのチャンピオンを目指すまでの過程で、復帰戦に負けてしまったり、生活するための職探しがうまく行かなかったりするんです。でも、うまくいかないことってほとんどの方に起こることだと思うんです。何度も何度も立ち上がり、前を向いて頑張っていこうという真名美の姿を見て、また明日から頑張ってみようかな思ってもらえると嬉しいです」

「レッドシューズ」上映情報

12月9日(土)より北九州エリアの下記映画館で「レッドシューズ」が先行公開されます。

T・ジョイリバーウォーク北九州
093-573-1566
【9日】10:25、13:00、18:30(舞台挨拶あり)【10日】10:45、13:00

シネプレックス小倉
0570-783-460
【9日】11:50、15:50、18:30【10日】10:35、15:35(舞台挨拶あり)、21:10

小倉コロナシネマワールド
093-581-5628
【9日】10:10、15:25、17:55【10日】8:00、14:00(舞台挨拶あり)、17:10

イオンシネマ戸畑
093-871-1123
【9日】9:35、15:35、18:30【10日】12:15(舞台挨拶あり)、18:20

ユナイテッド・シネマなかま16
0570-783-430
【9日】9:25、15:30、21:10【10日】9:25(舞台挨拶あり)、15:30、21:10

制作協力:株式会社丸ふじ

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