
9月15日、北九州下関フェニックスは北九州市民球場で今季最終戦に臨み、宮﨑サンシャインズと対戦した。試合は緊迫した投手戦となり、延長10回(タイブレーク)の末に井町爵久がサヨナラ打。フェニックスが1-0で勝利を収め、今季を35勝28敗1分けの成績で終えた。順位は3位が確定した。
先発は、球団創設以来マウンドを支えてきた荒巻千尋。今季はコーチ兼任で臨んだ右腕が、この日は気迫の投球を披露。シーズン最長となる9回を投げ抜き、わずか2安打に封じ込めた。

一方の打線は、宮崎のエース・千脇諒太の前に苦戦。8回を除いて毎回走者を出したものの、あと一本が出ず9回まで無得点に抑えられた。
勝負は延長タイブレークへ。フェニックスは中村総一郎をマウンドに送り込む。犠打で一死二、三塁とされたが、落ち着いて後続を断ち、無失点で切り抜けた。

その裏、フェニックスは1番・中田航大がライトフライに倒れるも、続く井町がセンター前へはじき返した。三塁走者の杉航が本塁へ生還し、劇的なサヨナラ勝ち。シーズンの最終戦を最高の形で締めくくった。

試合後インタビュー
漁野海人選手

ーー4打数2安打という今日の結果を振り返っていかがですか?
1打席目にワンアウト満塁でゲッツーを打ってしまったので、それ以降はなんとかチャンスを作って中田さんに回そうと思っていました。
ーー今日が最終戦でした。どのような1年でしたか?
ボーンヘッドなどで試合に出られないときがあり、もう少ししっかりしないとダメだと思っていました。練習の取り組み方を変えたことで、去年より良い結果につながったのでよかったと思っています。
ーー1年間応援してくださったファンの皆さんに一言お願いします
2連覇はできませんでしたが、1年間応援してくださってありがとうございました。
荒巻千尋選手兼任投手コーチ
ーー今シーズンで最長の9イニングを投げました。振り返っていかがですか?
このピッチングをシーズン中にいっぱいしたかったなという気持ちはあったんですけど、最後に今年一番のピッチングができてよかったなという気持ちです。試合としては、最終戦にふさわしい試合だったと思います。注目選手である井町が決めてくれたのも、チームとしてはよかったなと思います。
ーー選手としての1年間を振り返ってみていかがでしたか?
選手としては、なかなかうまくいかないこともあり、これまでで一番苦労したシーズンでした。
ーーコーチとしてはいかがでしたか?
ピッチャーの成績が今年は悪かったので、そこは自分の責任かなと、もっと投手陣にしっかりとやらせておけばよかったなという反省を生かして頑張りたいと思います。
平間隼人選手兼任監督
ーー最終戦を劇的な形で勝利しました。今日の試合を振り返っていかがですか。
今季あまり今年なかった0対0の展開で、よく最後に勝ち切ったと思います。井町がよく打ってくれました。勝って終われて嬉しかったです。
ーータイブレークでは中田選手を指名しました。
中田であれば何かしてくれると思い、信頼して送り出しました。中田でダメならもうダメなんで。
ーー1年間を振り返って、どのようなシーズンでしたか。
悔しいシーズンでした。もっとこうすればよかったなという「たられば」はありますが、これをまた来季に向けての反省材料として、チームを強くするために監督として勉強を重ねたいと思います。
ーー1年間応援してくれたファンの皆様にメッセージをお願いします。
なかなか勝てない試合も多かったんですが、毎試合応援してくれて、スポンサーの皆様、ファンの皆様にはすごく感謝しています。また来季も応援していただければすごく嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。