約5時間の熱闘実らず フェニックスが延長で突き放され敗戦(2025年8月23日)

2025年8月23日、北九州下関フェニックスは北九州市民球場で火の国サラマンダーズと対戦した。試合はシーソーゲームの展開となり、フェニックスがサラマンダーズに3度追いつく粘り強い戦いを見せたが、延長10回のタイブレークで突き放され、12対17で敗戦となった。
この試合でフェニックスはホームゲームを勝利で飾ることはできなかったが、観客数は1,703人を記録し、これはフェニックス史上最多の観客動員数となった。


先制したのはフェニックス。1回、一死一三塁から4番・杉森慎太郎の犠牲フライで先制点を挙げると、続く實松泰のツーベースで追加点を奪い、2-0とした。

2回表に3点を失ってリードを許したが、3回裏には薮怜汰のレフト前タイムリーで1点を返し、3-3の同点に追いついた。

この日4安打の薮 怜汰

再び3-6とリードを奪われた7回裏、漁野海人のツーベースと四死球で一死満塁の好機を作ると、薮がこの日2本目のタイムリーを放って1点差に迫る。さらに杉森、伊藤諒人が連続して押し出し四球を選び、6-6と再び同点に追いついた。

8回に3点を失い、6-9と突き放されたフェニックス。9回裏、平間、薮の連続ヒットなどで一死満塁の大チャンスを作った。ここで打席に立ったのは途中出場のマリーク。1ボール2ストライクと追い込まれた4球目を見事にはじき返し、2者が生還。さらに宮原滉希、漁野の連続安打で土壇場で同点に追いついた。サヨナラ勝ちを狙ったが、続く中田航大が凡退し、試合は延長タイブレークへもつれ込んだ。

1点差に追い上げる価値あるタイムリーを放ったマリーク
打撃に定評のある宮原もマリークに続いた
土壇場で同点に追いつくタイムリーを放った漁野

10回のマウンドには8回から登板していた伊藤秀樹が上がったが、疲労の見える伊藤は3つの四球を与えて2点を失い降板。続く上田優太も連打を浴びて一死も取れずにマウンドを降りた。その後、木戸敬士、吉田英寿と継投するも、この回だけで8点の大量失点を喫した。

10回に力尽きたものの、伊藤の踏ん張りが土壇場での同点につながった

8点差を追うフェニックスは1番・中田の3ランホームランで意地を見せたが、反撃はここまで。球団史上最多の1,703人の観客を集め、約5時間の熱闘を繰り広げたものの、ホームゲームを勝利で飾ることはできなかった。

火の国 0302001308 │17
北九州 2010003033 │12

【火の国】 山田将生、吉村大佑、堀田智貴、波多野陸哉、福田翔大、丹翔也、遠藤郁真 – 有田光輝、中庭永勝
【北九州下関】 中村総一郎、高井亮介、荒巻千尋、伊藤秀樹、上田優太、木戸敬士、吉田英寿 – 霜門佑哉、宮原滉希

[本塁打]中田 航大(北)
[三塁打] 薗 佑海(火)
[二塁打]松山 佳暉(火)、池内 匠生(火)、藤原 大夢(火)、小林 優輝(火)、有田 光輝(火)、真兵(火)、實松 泰(北)、 漁野 海人(北)