開幕前のオープン戦最終戦 上田優太、 宮城竜輝が開幕に向け好仕上がり（2024年3月7日）

【オープン戦　北九州下関フェニックス 1-6 九州共立大学（2024年3月7日）　九州共立大学グラウンド】

3月7日（火）に北九州下関フェニックスが九州共立大学とのオープン戦に臨みました。フェニックスは開幕前の最後のオープン戦となるこの試合を1-6と落としたものの、上田優太、宮城竜輝両投手が上々の投球を見せました。

この日は期待の新入団選手、ヤン・ジェムン選手を4番に入れるオーダー。中田航大選手が今季の対外試合初スタメンです。

【OP戦】
🆚 九州共立大学

本日のスターティングメンバー✨
先発は #荒巻千尋選手⚾️

応援お願いいたします🔥#北九州下関フェニックス pic.twitter.com/tfeSWpq3Cb
— 北九州下関フェニックス (@kitaphoenix) March 7, 2024

フェニックスの先発は荒巻千尋。昨年の同大学とのオープン戦でも登板し、4回を投げ無安打無失点の投球でした。

しかしこの日はやや不安定な投球に。不運なプレーがあったものの、5イニングを投げ6点を失いました。

2番手で登板したのは宇部工業出身の19歳、上田優太。2022年に下関国際高校が夏の選手権で準優勝したときの山口県準V投手です。先日の登板予定が雨で流れ、この日が対外試合初登板となりました。2回を投げ被安打1、無失点と上々の投球内容。山口県のメディアからも注目度の高い投手で、今季の活躍が期待されます。

3番手は徳山大学からカナフレックスを経由して入団した左腕・伊藤秀樹。四球と安打で満塁のピンチを迎えましたが後続を断ち無失点。独特の球質が魅力的な投手です。

最終回に登板したのは宮城竜輝。兄に横浜DeNAベイスターズの宮城滝太を持つ右腕です。昨シーズンは関西独立リーグ・堺シュライクスでプレーしました。

この日は先頭打者に三塁打を許したものの、続く3人を凡退に抑え無失点。今季対外試合初登板で上々の投球を披露しました。

打撃陣では、中田航大が今季対外試合初出場。第1打席でいきなり二塁打を放ちました。

3月2日、3日のリョーユーパンチャリティーカップで敢闘選手賞を受賞した平間隼人はこの日も本塁打を放ちました。

4番に座ったヤン・ジェムン。「飛距離ならチームで一番」との声も上がる期待の選手です。この日は4打席凡退に終わりましたが、チームメイトとの積極的なコミュニケーションも目立ちました。

捕手登録の宮原滉希は外野手で途中出場。大学3年時には打力を生かし野手としても出場していました。福岡教育大学時代何度となく対戦した九州共立大学を相手に元気なプレーを披露。外野からの好返球を見せました。

九共大　１２００３００００│６
北九州　０００１０００００│１

●松本直晃監督コメント（翌8日に取材）

ーー開幕前の最後のオープン戦でした。開幕戦までどのような調整を行いますか？

1日は実戦練習を行い、あとは基礎的な練習を行います。4月くらいまでは試合を行いながら基礎体力をつけるような練習を続けていくという流れになります。

ーーメンバーを大幅に入れ替えて臨んだ一戦でした。

僕ら独立リーガーは決まったメンバーしかいないので、その中でどれだけ普段出てないメンバーが試合に出たいという欲を出せるかが大事であるという話を試合後にしました。普段試合に出てる人間があぐらをかけないような状況にしたいと思っていますし、そういうふうにしていかないとチーム自体強くなっていかないと考えています。チーム全員がもう一つ上のレベルに上がっていくことが必要なだと思い、スタメンを入れ替えました。

ーースタメンで出た選手たちに対する評価をお聞かせください。

良かった選手もいれば、もうちょっと力を出してほしいという選手もいました。「打線は水物」ですから昨日は点が取れなかっただけで、野手陣はそれなりにいいバッターが揃っていて、うまくかみ合えば機能するチームだと思います。

投手陣では上田と宮城も初登板でしたが、しっかりアピールできたのかなと感じています。

ゲームを作るという意味でも、試合が続いてくると、そういった若い選手の力が大事になってくると思いますし、そこでどれだけ結果を残せるかが、シーズン中の1ゲーム差2ゲーム差の中で結構響いてくるので、本人たちにもそういう自覚をしてほしいという話をしています。

●上田優太選手コメント

ーー今シーズン初の対外試合出場でした。結果はいかがでしたか？

自分の中ではストライクが先行できたんで、その辺は良かったかなと思います。

ーー逆に反省点はありますか？

無駄なフォアボールを1個出しちゃったんで、そこは修正が必要ですね。

ーー開幕に向けて調整はいかがでしょうか？

自分としてはいい感じで来てるんで、いいイメージを持ってシーズンに入れるかなと。試合に出たら、チームの勝利に貢献できるようなピッチングができればいいかなと思います。

●中田航大選手コメント