ー開幕カードを終えて、どのように感じましたか?
まず、思ったよりチームが注目されてるんだなと思いました。
あとは3月21日の火の国サラマンダーズ戦で、チームの初勝利に関わることができたのが嬉しかったです。
僕はスタメンで出場するとすごく緊張するんですが、この試合では最後の1イニングだけの出場だったので、さほど緊張はなかったです。
もしスタメンだったらすごく緊張して、試合結果が変わっていたかもしれません(笑)
ー開幕戦はご両親も見に来てくれましたか?
開幕戦は両親や親類、恩師や友人などたくさん見に来てくれました。
昔から、プレーしていても親がどこにいるかだけは分かるんですよ。他の誰かが来ていることは全く分からないんですが。
イニング前にセカンドに送球して、ピッチャーに声をかけて戻るときにバックネット裏にいる親の姿が目に入るんですよね。
最近はあまり思わなくなりましたが、キャッチャーを始めた頃は両親の姿を見かけると結構安心できていました。
ーフェニックスってどんなチームですか?
キャプテン(中村 道大郎選手)を見たら分かると思うんですが、結構自由な人が多いですね。
僕はチームでも年齢が上の方なのですが、年下の選手にそんな気を遣わせたくないと思っています。
呼ぶときも武蔵さんとかじゃなくてニックネームでもいいし、敬語も使わんでいいよって。
その方が年下の選手からもコミュニケーションを取りやすいかなと思うんです。
そうしたら、僕が思っていた以上に気を遣わないでくれています。おかげで僕自身も楽しくやれていますね。
ー武蔵選手は何と呼ばれているんですか?
今はムーって呼ばれてますね。
仲の良い宇土(憲伸郎)はブーとか言ってきますが(笑)
僕自身あまり自覚がなかったんですが、結構ムスッとしているように見えるみたいで。
信濃や埼玉のときも、寡黙に見えるけど話してみたら案外面白いねって言われていたので、今は話しかけられやすい雰囲気をつくろうと思っています。年齢も年齢ですし、僕の方から若い選手に近寄っていくことを心がけています。
ーフェニックスはベンチの雰囲気がとても楽しそうに見えます
勝っても負けても選手全員のメンタルが変わらないなって思います。
普通は負けていたら落ち込んだり黙り込んだりしてベンチの中が暗くなるし、逆に勝っていたら声もよく出たりするんですけど、フェニックスは勝っていても負けていても同じようなメンタル、同じような声の出し方なんです。
このことが、試合に負けても1点差とか惜しい試合につながっているんじゃないかと思います。
フェニックスは3点とか5点取られても、焦らないんです。
攻撃中の音楽のあるなしに関係なく、ベンチの中の雰囲気がとても明るいです。
ー明るい雰囲気の理由って何だと思いますか?
西岡監督の影響だと思います。
三振してもエラーしても、絶対下を向くな、という方です。
監督さん自体が盛り上げてくれるから、選手も乗っていくんだと思います。