北九州市立小倉城庭園は、令和5年度の年間入場者数が10万人を突破したことを発表しました。平成10年の開園以来、初めての快挙となります。
10万人目の入場者となったのは、下関市在住の水津礼緒奈さんと森本美希さん。お二人は小倉城庭園で呈茶を楽しむために訪問したとのことです。
中川康文館長は「茶道をはじめ、多くの文化関係の皆様に支えていただき、節目の年を飾ることができました。これからも小倉城庭園は、文化と人が交わるメディアとして、その役割を果たしていきたいと思います」と喜びを語りました。
小倉城庭園は、平成10年の開園半年で91,092人の入場者を迎えましたが、年間入場者数としてはこれまで2年目の84,853人が最高で、10万人の大台には届いていませんでした。
今回の入場者数増加は、インバウンドの回復に加え、夜間開園による日本庭園ライトアップや国内唯一の日本庭園レーザーショー、小倉城竹あかりとの連携、特別な書院棟呈茶席の実施、様々な企画展など、市内外からの来館者を呼び込む取り組みが功を奏した結果だと考えられています。また、茶道関係者による茶会や邦楽を中心とした音楽会、高校生によるイベントなど、多くの方に利用しやすい関係性を構築できたことも要因の一つとされています。