KitaQフェスの運営に関わる大学生「企画運営部会」インタビュー

2018年10月20日(土)、21日(日)に東京・アーツ千代田3331で行われる「KitaQフェス in TOKYO 2018」の運営に関わる大学生で組織される「企画運営部会」のメンバーに話を聞いてきました。北九州市出身の3人の大学生が「北九州愛」と今回の「KitaQフェス」の見どころをたっぷり語ってくれました!(協力:北九州市東京事務所

小池 千紘さん(左):若松区出身。東筑-千葉大学文学部4年

鶴元 怜一郎さん(中):小倉南区出身。早稲田佐賀-武蔵野美術大学建築学科4年

荒金 拓宏さん(右):小倉北区出身。ラ・サール-東京大学工学部4年

――本日はよろしくお願いします。

3人:お願いします!

――小池さんは昨年のKitaQフェスにも関わっているんですよね。

小池:はい。東京東筑会(※1)の先輩からの案内メールを見て、面白そうだと思いこの企画運営部会(※2)に参加しました。

――鶴元さんと荒金さんは今年から?

鶴元:はい。北九州市東京事務所で行われた若者向けイベントに参加したのがきっかけです。

荒金:僕は小・中学校の同級生の鶴元くんに誘われて関わるようになりました。

北九州のほどよい都会感が好き

――北九州市の好きなところ、嫌いなところを教えてください

荒金:田舎過ぎず、ほどよい都会感があるところが好きですね。遊ぶところもいっぱいあって住みやすいと思います。苦手なのは…治安が良くないところです。

鶴元:「治安が悪い」と言われて育ってきたからこそ、同級生たちの治安が悪く育っている感じもしますね……(笑)

小池:私は若松の端、芦屋町の近くに住んでいたので都会感はなく田舎でした。ちょっと行けば海や田んぼや森があるという環境です。友達の家の裏に山があったり(笑)。そこが好きなところですね。あとは食べ物がおいしいところ。東京の食べ物はあまり口に合わなくて……(笑)
逆に、嫌だったのは交通の便がめちゃくちゃ悪かったところです。自宅から折尾駅までバスが1時間2~3本しか走ってなくて、時間も20~30分かかるんです。

鶴元:僕は大学で建築を勉強しているんですが、建築を学んでいる身としては北九州はとても面白いです。日本で初めてアーケード型商店街(魚町銀天街)を作ったり、24時間営業のスーパー(丸和)を作ったり、北九州市には生活に特化した施設が多いですよね。住んでいるときはそれが当たり前だと思い気にしていませんでしたが、北九州市を離れたことでそれに気づきました。
今は帰省してリノベーションスクールにも積極的に参加しています。

ポジティブ思考なので、あまり「北九州市の嫌いなところ」はないのですが、福岡市といがみ合うのは少し嫌だなと。福岡市は福岡市なので、北九州市ならではの良さ、面白さをもっと出せばいいのにと思います。

北九州市の飲食店はコミュニケーション量が豊富

――北九州市で好きな食べ物ってありますか?

小池:実家で毎食のように出ていた刺身が美味しかったです。あとは家の近くにあった「いなかもん」という焼き鳥屋。豚バラが好きなんですが、東京で豚バラを食べられるところが少ないのは残念です。母が作る焼うどんも好きです。小さい頃は好きじゃなかったんですがだんだん好きになりました(笑)。あとはちゃんぽんもよく食べていましたね。

鶴元:父が外食好きなので、父が子供のころから行っているお店に行くことが多いですね。うどんならここ、ラーメンならここ、みたいな。顔なじみなので、食事だけではなく会話も楽しめるところが気に入っています。東京の飲食店では会話ができないので、北九州とはコミュニケーション量が違って悲しいですね。
具体的には、旦過市場近くの「東秀苑」が好きです。タレが揉みこみですごく美味しいので、長く通っています。

(以降、鶴元さんから非常に面白いエピソードが披露されたのですが、諸事情により省略します。)

荒金:僕は焼うどんがすごく好きですね。焼きそばより焼うどん派です。焼うどんに関する面白いエピソードは……特にありません(笑)

――鶴元さんがトークのハードル上げちゃったから……

一同:笑

荒金:あとは資さんうどんですね。北九州の美味しい食べ物といえばやはり資さんですよね!成人式の帰りに、中学の友達とみんなで行きました。

鶴元:行ったねー。

荒金:スーツ姿のままみんなでぞろぞろ行きました。資さんうどんの店内で地元を離れた友人と懐かしみながらいろいろ語り合ったことをよく覚えています。

小池:食べ物といえば、東京では肉まんに酢醤油がついていないことに驚きました。一度コンビニの店員さんに「酢醤油がついてないですよ」といったことがあるんですが、「え?酢醤油はつかないですよ」とそっけなく返されました。

――「え?」って言いたいのはこっちですよね。

一同:笑

北九州市には人間味のある温かい人が多い

――世間からの北九州のイメージと実際の北九州のギャップってありますよね?

鶴元:福岡市は商業の街で北九州市は工業の街、と習ってきたんですが、自分はそんなに工業に接してこなかったんです。また最近の北九州市は新しいことに取り組んでいるので「工業」とのギャップがあると感じています。ですので、北九州市があまりに工業にこだわっているようだと、工業に興味がなきゃ北九州市に戻っちゃいけないのかなって感じます。

荒金:北九州市は成人式や「修羅の国」という言葉のイメージが強く、その言葉の響きだけだと冷たい街だと感じられるのですが、実際には良くも悪くも人間味のある、温かい人が多いと思います。

小池:北九州市は治安が悪いとか危ない街とか言われることが多いんですけど、私は若松に住んでいたせいかあまりそう感じたことがないんです。温かい人に囲まれて育ったので、北九州の中にいても「別の場所での出来事」のように思っていました。

「KitaQフェス」がきっかけで同じ思いを持つ仲間ができた

――この「企画運営部会」の活動はどうですか?

鶴元:僕は元々イベント企画や新しいことに挑戦するのが好きなので楽しくやってます。北九州市から上京した学生って「北九州市を捨てた」「北九州市に興味がなくなった」というイメージがあると地元に残っているヤツから言われるんですけど、僕はタイミングが合えば北九州市に戻りたいし、北九州市を良くしたいという熱い思いを持ってます。

この「KitaQフェス」がきっかけでできた同じ思いを持つ仲間たちと、今後は東京だけでなく北九州でも何かできれば、と考えています。

――「コミュニティ」を創っていく感じですかね?

鶴元:そうですね。

小池:私も同じです。この「KitaQフェス」の企画運営を通して学生同士のつながりを創りたいと最初から考えていました。

鶴元:一度上京してしまうと、横の繋がりを作るのは難しいと思うんです。これまでは北九州市に帰省しても、小学校、中学校の友人しか会う人がいなかったんですけど、今はこの「KitaQフェス」がきっかけでつながりが増えているので、これからは東京で出会った同年代の友人と北九州市でも会うことができるようになります。実はこの間の帰省が偶然小池さんと同じタイミングだったんです。お互いの予定が合わずに会えなかったんですけど……(笑)

小池:北九州市(出身)という共通点で、高校も大学も違う人たちが集まれることがいいなって思います。普通に生活してたら一生出会わないかったんじゃないかなって人たちとの出会いは楽しいですね。

「KitaQフェス」では大学生ならではの情報発信に注目してほしい

――最後に、「KitaQフェス in TOKYO 2018」の見どころを教えてください。

荒金:SNSを徹底活用できるのが大学生の強みだと思っています。Twitterでは松尾スズキさん考案の5体のキャラがつぶやいているのですが、ツイートの中身は自分たちが考えていますので、是非チェックしてください。

鶴元:学生ブースでは北九州市に対する熱い気持ちを持っている学生が待っているので、いろいろとお話しましょう。北九州市出身じゃなくてもいいので、パンフレットを見て共感できる部分があれば是非学生ブースへ!!一緒に何かやりましょう。

小池:TikTokを使ってダンス動画を発信しているのですが、KitaQフェス当日のイベントでコラボ企画を用意しているのでぜひ見てほしいですね。女子学生向けメイクアップのイベントや「パンフレット作成の裏側」コーナー(※3)にも来てほしいです。学生ブースでは北九州市にゆかりのある人たちが思いを付箋や壁に描くので、そこからコミュニケーションが生まれるといいですね。全部のイベントがうまくいくよう頑張ります!!

――ありがとうございました。KitaQフェスの成功に向け、頑張ってください!

(※1)東京東筑会:福岡県立東筑高等学校の東京での同窓会組織。鉄の結束を誇ります(個人の感想です)。

(※2)企画運営部会:「KitaQフェス」の企画運営に携わる学生さんたち。主に北九州市東京事務所で活動しています。

(※3)「パンフレット作成の裏側」コーナー:「KitaQフェス」において、東京で食べられる北九州の食べ物を提供する飲食店等を紹介するコーナー。

編集後記

聡明な大学生とのお話はとても楽しかったです。この「KitaQフェス」での活動を単発で終わらせず、自身の今後に生かしていこうという姿勢には私も刺激を受けました。3人の「北九州愛」が実を結ぶよう、「キタキュースタイル」も応援していきたいと思います。

KitaQフェス in TOKYO 2018公式サイト

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