いつも私たちに勇気と感動を与えてくれるギラヴァンツ北九州の活動に、「地域密着活動」というものがあります。
- 小学校訪問活動の「スクール☆ギラヴァンツ」やスクールコーチによる小学校訪問「元気kid’sプロジェクト」
- 「わっしょい百万夏まつり」や「関門海峡キャンドルナイト」に参加するにぎわいづくり・地域振興活動
- 高齢者向けの介護予防事業などの健康啓発や、地域の小学校・諸団体と共に行う清掃ボランティアなどの社会貢献活動
- 中学・高校の部活動支援やスポーツ指導者養成事業などの人材育成・スポーツ普及活動
今回紹介するのは社会貢献活動のひとつ、ギラヴァンツ オープンマインドプログラム (GOP)です。
このGOPにつきましては、一昨年9月に当キタキュースタイルで紹介いたしましたが、昨年(2019年)はその活動に同行させていただきました。
地域にサッカークラブがあるということが、こんなに大きな意味を持つものなのかと強く感じた取材でした。
ギラヴァンツ オープンマインドプログラム (GOP)とは
ギラヴァンツ オープンマインドプログラム (GOP)が「2019北九州SDGs未来都市アワード」企業部門にて「SDGs賞」を受賞しました!!
この「ギラヴァンツ オープンマインドプログラム (GOP)」は北九州市ひきこもり地域支援センター「すてっぷ」と連携した活動です。「すてっぷ」のホームページには以下のように記載されています。
本プログラムは、ひきこもりがちな方々を対象とし、スポーツを観る、楽しむ(する)、支える体験活動を通して参加者の心の扉を開き、社会活動への参画を促すプログラムです。
GOPは「Jリーグ百年構想」にもある 、スポーツを「観る」、実際に体験「する」、運営に「参加する」の3点で構成されています。
観る
「観る」は観戦講座とスタジアムツアーへの参加。
10月13日(日)にミクスタで行われた、いわてグルージャ盛岡戦を観戦しました。
こちらはミクスタの記者会見室。参加者全員に「ギラフェス」の日にプレゼントされたユニフォームが貸与されました。
GOPのファシリテーター・中川康文さん。このGOPを力強く牽引します。
そして、ギラヴァンツ北九州の下田功本部長。観戦時の解説も担当します。
楽しむ(する)
「楽しむ(する)」は運動体験。
10月某日に北九州市内の体育館で、ギラヴァンツ北九州のスクールコーチたちと一緒に汗を流しました。
ギラヴァンツ北九州のスクールコーチたち。
左から茂呂コーチ、鍬塚コーチ、手嶋コーチ。
手嶋コーチは「ニューウェーブ北九州」時代に選手として在籍していたことも。パブリックビューイングでも姿をお見掛けします。
グループに分かれて、簡単なゲームを行いました。
最初は緊張気味だった参加者の皆さんも、時間が経つにつれ笑顔が見られるように。写真を撮る筆者もつられて笑顔に。
スポーツが持つ大きな力を感じます。
終盤のゲームではみなさんかなり熱が入っていました。
支える
そして、「支える」はボランティア体験。
11月3日(日)に行われたブラウブリッツ秋田戦で、ミクスタ内のごみ捨てのボランティア活動を行いました。
まずはミクスタの中のごみ箱の位置を確認しました。
ミクスタを1周すると結構な距離になることが判明。(しかも階段もあってなかなかきついです)
ゴミが多く出る時間帯は、キックオフ直前、そしてハーフタイムでした。
こちらは南側スタンドのごみ箱。
ミクスタの中で一番人が密集している場所なので、ごみの量も多かったです。
GOP-Jとは
この「GOP」は2017年から実施されていますが、2019年からは対象を18歳以下とした「GOP-J(ギラヴァンツ オープンマインド プログラム for ジュニア)」が行われています。
2019年5月に「楽しむ(する)=運動体験」が、6月には「観る=試合観戦」「支える=ボランティア体験」が行われました。
こちらはボランティア体験(ミクスタ周辺のごみ拾い)の様子。
「GOP-J」は西日本新聞にも取り上げられました。
さいごに
ギラヴァンツ北九州はサッカーを通して街を、そしてそこで暮らす人たちを元気にしてくれています。
ひきこもりがちだった人たちが、このGOPをきっかけに新たな一歩を踏み出したというケースが何例もあると聞きました。
ギラヴァンツ北九州が、こういった活動に取り組んでいることをひとりでも多くの方に知ってもらいたいと思います。
そして、ギラヴァンツ北九州がこの街に欠かせない存在になることを強く願っています。
「観る」「楽しむ(する)」「支える」のどの活動も、参加者が途中から笑顔になっていくのが印象的でした。
それにつられて、取材している私も笑顔になるんです。不思議ですよね。
この「GOP」の取材を通して、スポーツの持つ力の大きさを再認識。
地元にギラヴァンツ北九州があって良かった、心からそう思いました。
もし、ひきこもりがちな人が周囲にいたら、こういった活動があると教えてあげることができます。
普段ひきこもりがちであっても、“好きなもの”であれば、外に出るきっかけになりやすいと思います。
今後「GOP」は、この“好きなもの”を増やしていくとのこと。
引き続き、2020年も取材とサポートを続けます。