株式会社イコールの新規事業【1】 ブロックチェーン事業 #PR

小倉北区で地方創生を推進する株式会社イコールの特集記事 第3回は同社が取り組む新規事業のひとつ「ブロックチェーン事業」について話をお伺いしました。

ーー貴社のブロックチェーンの取り組みについてお聞かせください

当社では、企業の方々に対して、長年たまっている古い紙文書をデジタル化する提案を行っています。OCR(画像から文字をテキスト化する技術)+デジタル化で得られたデータを、ブロックチェーン上に保存することを現在進めています。

従来のCD-ROMやUSBメモリによるデジタル化されたデータの保存では、劣化によって急にアクセスできなくなる、読み込めなくなるといった問題が発生することがあります。現在の主流はクラウド上に保存することですが、Web3やブロックチェーンといった新しい概念が登場しました。ブロックチェーンは、デジタル化した文書を永久に改ざんできない、消えることのない安全な保管場所として、最適な選択肢であると考えられています。何十年分もの文書を抱えている組織は文書のデジタル化に非常に興味を持っています。

ーークラウド上に置くことに比べてのメリットを教えてください

クラウド上に保存する場合には大手サーバーに頼る必要がありますが、ブロックチェーンでは、それぞれがデータを管理するため、事故が発生しても、大きな影響を受けることはありません。また、クラウド上では、特定の権限を持った人によって容易に改ざんされる可能性がありますが、ブロックチェーンでは、データを一度保存すると、誰も改ざんしたり、削除したりすることができません。文書が永遠に保管されるため、ブロックチェーンの利用はクラウド上に保存するのに比べて、大きなメリットがあります。

ーーブロックチェーンの事業を進めるにあたり大変なところを教えてください

まだブロックチェーンが一般的に認知されておらず、提案しても理解してもらいにくいことが最も大きな壁となっています。ブロックチェーンを利用して、事業を安心・安全に進めましょう、と提案しても「ブロックチェーン?何それ?」という反応が少なくありません。ブロックチェーンという言葉は聞いたことがあるけれど、中身がよくわからない、といった方が多いように思います。一般的な認知度の向上が必要ではないでしょうか。

現在では、CD-ROMを利用している企業もまだまだ多く、問題が発生していない限り、改善する必要性を感じないという場合が多いと思われます。また、ブロックチェーンが一般的に認知されておらず、実感が湧きづらいため、導入のハードルが高いと考えられます。

ーーブロックチェーンが一般的に使われるために必要なことは何でしょうか?

生活の中で普及することが必要です。インターネットが出た時も、最初は簡単なページを見るだけで、生活に全く密接な関係はありませんでしたが、今ではインターネットがないと困るほどです。同じように、ブロックチェーンも徐々に普及することで、浸透していくと思います。

普段の生活でブロックチェーンを使うきっかけになりうるとしたら、どのあたりでしょうか?
引っ越しを例に挙げると、役所に住所変更を届けた後、電気会社やガス会社、水道局などに個別に手続きをしなければならないという手間があります。しかし、ブロックチェーンを活用することで、引っ越し情報を共有するだけで、手続きが不要になる可能性があります。

また、病歴をブロックチェーン上で管理することで、どこの病院に行っても瞬時に情報を共有できるようになります。
食品や衣料品の生産経路をブロックチェーン上で管理することで、消費者の安心・安全につながることもあるでしょう。企業においては、文書管理だけでなく、アイデア次第で様々な使い道があると思います。

ーーブロックチェーンが身近になるまでには、もう少し時間がかかりそうですか?

NFTが少しずつ浸透していますが、まだまだ時間がかかると思います。日本は法改正が必要な点も課題として挙げられるので、10年や20年という長期間で考える必要があるでしょう。

ーーありがとうございました!引き続きブロックチェーン事業を頑張ってください!

株式会社イコール