旦過市場の「大學堂」 門司港・岩田家住宅で“再起動”

再起動に向け気勢をあげる大學堂のメンバーたち

旦過市場の交流スペースとして親しまれてきた「大學堂」が、火災に伴い門司港の岩田家住宅に移転することになり、11月3日(木・祝)に“再起動”の式典が行われました。

「大學堂」は、2008年に旦過市場内の空き店舗を活用してオープン。北九州市立大学の竹川大介教授が主宰する「九州フィールドワーク研究会(野研)」が運営を担っていました。

2022年の旦過市場の火災で大學堂は延焼こそ逃れたものの、隣家の撤去作業に伴い取り壊されることに。移転先を探している中で、竹川教授と長年の付き合いがある岩田家住宅のオーナーが引き受けてくれたとのことです。

2022年に築100年を迎えた岩田家住宅

今後、大學堂は月に1回くらいのペースでイベントを開催する予定です。また、「モバイル大學堂」の出張や出版社の設立を計画しており、12月には門司港・三宜楼の百畳間で、大學堂が現在開催しているクラウドファンディングの支援者を対象にしたイベント「死と再生の祭 REINCARNATION 01」を行うことも発表されました。来夏にはフォトエッセイ「大學堂がくれた夢 —旦過市場でであった100人の声」が出版されるそうです。

この日、大學堂の看板を運んできたリヤカー

14年間にわたり旦過市場で活動を重ねてきた大學堂の、新たな拠点での事業展開に今後も注目したいと思います。

大學堂のクラウドファンディング

大學堂では、新たな事業の実現に向け、現在クラウドファンディングを実施しています。期間は11月30日まで、支援は3,000円から可能です。大學堂の新しい歴史を紡ぐ一員となるべく、学生たちを支援してみませんか?