街の課題解決案でプレゼン対決 「クリエイティブバトル」北九州vs.熊本 果たして結果は?

12月8日(金)19時から、タンガテーブル(小倉北区馬借)にて「大英産業 Presents CREATIVE BATTLE 北九州vs.熊本」が行われました。

CREATIVE BATTLE(クリエイティブバトル)とは

地域課題や企業課題の解決をテーマに、内外(ホームvs.アウェイ)のクリエイターが3対3の団体戦形式で自らのアイデアや創意工夫をぶつけ合いながら課題解決のヒントを生み出すイベントです。2023年11月7日(火)には「日本クリエイティブバトル実行委員会」の設立を発表。北九州に本部を置き、全国19か所に支部を配置。北海道から九州・沖縄エリアまで全てのエリアで“エンタメ系まちづくり”の企画運営を担います。

今回の「CREATIVE BATTLE 北九州vs.熊本」には、北九州から株式会社タムタムデザインの田村晟一朗さん、大英産業株式会社の桂竜平さん、株式会社岡崎デザインの岡崎友則さんが、熊本からはASTERの中川正太郎さん、株式会社映gent Ro.manの中川典彌さん、株式会社かつあきの佐藤かつあきさんが参戦。あらかじめ決められた3つのテーマに沿った熱いプレゼンテーション対決を繰り広げました。

用意された50席は全て事前に完売しており、注目度の高さをうかがわせました。

BATTLE.1 北九州の空き家(約8万戸)を活用せよ!

先鋒は北九州が田村晟一朗さん、熊本が中川正太郎さん。

週に10本は映画を見るという田村さんは、8万戸の空き家を全て映画館にするというアイデアを披露。対する中川さんは北九州市をスペースワールドに見立てた「北九州市スペースワールド化計画」で対抗。「北九州らしさ」をベースにしたアイデアに会場は大きく沸きました。

田村晟一朗さん(北九州)
中川正太郎さん(熊本)

勝敗は、会場のお客様とYouTubeの視聴者のライブ投票により決定します。

投票の結果、中川正太郎さんが勝利。熊本チームが先制します。

BATTLE.2 若松北海岸の千畳敷を観光スポットにせよ!

熊本の1勝0敗で迎えたBATTLE.2は、北九州から桂竜平さん、熊本から中川典彌さんが登場。北九州チームはここで負けると敗戦が確定するため落とせない一戦となりました。

若松の観光の課題として「距離が遠い」「場所が分かりにくい」などを挙げた桂さんは、1週間かけて考え抜いたという「北海岸イルミネーションプロジェクト」で勝負。

桂竜平さん(北九州)

動画クリエイターならではの視点で話す中川典彌さんは、シェアが生まれやすい設計を行うことが観光スポット化への近道になると説明したうえで、「岩の特性を生かして日本唯一の『海中を歩ける水族館』」を提案。しかしプレゼンが佳境に入ったところで残念ながら時間切れとなりました。

中川典彌さん(熊本)

結果は51%対49%で桂さんが僅差で勝利。北九州チームが1勝1敗のタイに持ち込み、勝負は大将戦にもつれ込みました。

BATTLE.3 北九州の新しい食の名物を見いだせ!

1勝1敗で迎えたBATTLE.3。両チームの大将・岡崎友則さん(北九州)、佐藤かつあきさん(熊本)が登場します。

ハイボールを13杯飲んでこの場に臨んだという岡崎さんは、北九州の新しい食として自らも大好きだという「薬味」を提案。「『北九州薬味堂本舗』というお店を旦過市場に作りたい」と話します。商品パッケージのデザインまで行っており、このプレゼンに賭ける思いが感じられました。

岡崎友則さん(北九州)

かつて小倉で生活していた経験を明かした佐藤かつあきさんは、「美味しい」「スピーディに提供できる」「基本調理がカンタン」という3つの要素を紹介したうえで、新しい食の名物として「鉄の街」とも呼ばれる北九州にマッチした「北九州鉄火丼」を挙げました。さらに熊本チームの他のプレゼンと同様に宇宙を意識し「宇宙食の鉄火丼」を提案。会場内がこの日一番揺れました。

佐藤かつあきさん(熊本)

結果は26%対74%で佐藤さんの勝利。この瞬間、熊本チームの勝利が確定しました。佐藤さんはこの日のMVPも獲得するなど、デザイナーとしての経験と実績をいかんなく発揮しました。

全てのプレゼンを終え、登壇者が勢ぞろい。かなり熱量の高いイベントでした。

「CREATIVE BATTLE 北九州vs.熊本」を終え、日本クリエイティブバトル実行委員会 実行委員長の田村晟一朗さんは「想像以上に大盛況で、ご来場の皆さまから『すごく楽しかった』と、多くのコメントをいただきました。地域課題を一緒に楽しめながら解決のヒントが生み出される、このエンタメ系まちづくりの活動は素晴らしいイベントだと改めて実感しました。今回のクリエイターたちのプレゼンが社会に実装されるよう、行政にもアイデア提供しつつ、連携して進めて行きたいと考えていきます」と振り返りました。


続けて「来年は関西エリア、四国エリアでの2大会の実施が決まっています。今回の盛り上がりと同じように全国の地域課題や企業課題を楽しみながら解決するヒントを生み出せるよう、微調整しつつ取り組んで行きます」と次回開催に向け意気込みを述べました。

この日の盛り上がりに一役買ったMCの斉藤大輔さんとガヤ担当・菊池雄太さん(岡野バルブ製造株式会社 取締役・新事業開発本部長)。斉藤さんはMVP投票で驚きの2位に!

大英産業 Presents CREATIVE BATTLE 北九州vs.熊本 動画

当日会場にお越しいただけなかった方はこちらの動画でお楽しみください。