3月23日(木)に小倉名画座で「CREATIVE BATTLE vol.2」が開催されました。
「CREATIVE BATTLE」とは、北九州市と浜松市のクリエイターが、24時間前に提示された地域課題に対して、3分間でクリエイティブな解決方法をプレゼンするイベントで、第1回は2月25日に浜松市で行われました。
19時にイベントが始まる直前には、小倉名画座2階の客席は満席になっていました。通常は成人向け映画を専門に上映しているため、女性客が入場する機会は少ないですが、この日は多数の女性客が来場していました。
新村康二さん(浜松)菊池勇太さん(北九州)によるトークセッション「クリエイティブ姉妹都市構想とは」のあとに、第2部として「CREATIVE BATTLE vol.2」がスタート。
今回、北九州市からは5人のクリエイターが登壇しました。
5人のクリエーターが解決する地域課題は下記の通りです。
- 閉館百貨店“黒崎メイト”の活用方法を提案せよ!!
- “藍島”の活用案を提案せよ!!
- 関門トンネル人道に世界中から人が集まるコンテンツを考えよ!
- ハッテンかハッテン以外か〜小倉名画座 3階の未練を払拭せよ〜
- プロ野球チーム・北九州下関フェニックスを県内一の人気スポーツチームに!!
北九州と浜松の計9名のクリエイターが、24時間前に発表された地域課題の解決方法をプレゼンしました。10の解決策が提案され、比較的障壁の少ないアイデアから、(猫の島として有名な)藍島でミュージカル「キャッツ」を行う、というスケールの大きなアイデアまで、さまざまな個性的なアイデアが提案されました。
5対5の対戦形式で、敗者チームは勝者チームの自治体名を今後「さん」付けで呼ばなければならない(例:北九州市が負けたら浜松市のことを「浜松市さん」と呼ぶ)というルールが設定されていましたが、浜松チームが2勝0敗とリードしたところで、採点方式が変更に。1戦ごとに勝者を決める方式から、最終のプレゼンが終わった後に勝者を決める方式へと変わりました。「ホームタウンディシジョン」どころの騒ぎではありません。
最後のプレゼンの後の観客の拍手はほぼ互角。結果はドローとなりました。イベントの最後には、お客さんもステージに上がり、みんなで記念撮影。大いに盛り上がりを見せた「CREATIVE BATTLE vol.2」は、大団円で終了しました。4月には新たな発表も行われるとのことで、このムーブメントから目が離せませんね。
先鋒:株式会社タムタムデザイン・田村晟一朗さん
「『地域課題×楽しむ=発展』
地域の課題解決を楽しむという1つのカタチとして発信出来たと思います。まだまだ手弁当感が満載で関係者も持ち寄りですが心から楽しめました。この取り組みが全国に拡がり各地でプレイヤーが芽吹き、地域課題を楽しく解決していけば日本の未来は本当に明るくなると思います。
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次鋒:小倉名画座・丸谷真一郎さん
「登壇した皆さんの様々な知見を学べて大変勉強になりました。
又、名画座でこのようなコンテンツのイベントを行うのは始めてでしたが、準備期間も短いなかあれだけお客様が集まったのを見ると、地域課題に対し関心を持っている人は意外と多く、もっと色んなジャンルの方々があのような場で発表できる機会や環境を作った方が良いと感じました。今後名画座がその一翼を担える事を祈ります」
中堅:株式会社岡崎デザイン・岡崎友則さん
「様々なクリエイターが真剣に考えた、街の課題解決のプレゼンテーション。主催が行政のイベントでは中々発想出来なさそうな自由なぶっ飛んだ提案。そして会場…
各業種のプロの大人達が本気で遊んだらめちゃくちゃ面白い!という事が判るとても良いイベントでした!」
副将:株式会社北九州家守舎・清原裕也さん
「最高でした!街の課題について考え、会場のみんなで共有する。地域・所属は違えど、同じ方向を向いてるからこそ、みんなで楽しみにながらできたのではないかと思います。このイベントを発展させていきたい!」
大将:合同会社ポルト・菊池勇太さん
「街の課題は解決できる。
なぜなら人がつくった社会だからこそ、人の力で必ず解決できる。しかも、みんなで楽しく解決するアイディアもあるはず。
クリエイターのそういう想いが少しでも伝えられたんじゃないかと思うイベントでした」
ジャッジ:株式会社 オフィスヤード・斉藤大輔さん
「ホーム・ビジターならではの視点によるプレゼンは、とても刺激的で勉強になりました。メモを取ったり、反応を示されているお客さんも多く、熱い空間を楽しませていただきました!運営スタッフ、バトル出演者の皆様お疲れさまでした」
会場となった小倉名画座には多くのお客さんが来場し立ち見が出るほど。客席にも北九州の百戦錬磨のクリエイターが多数集まり、ステージ上に注目していました。
地域課題解決のアイデアはどれも自由な発想から生まれたもので、有志でスタートしたイベントだからこそ出てきたものだと感じました。早くも次回イベントのアイデアが出ているようです。このムーブメントについては今後も伝えていきたいと考えています。