アプリ Onsen*のリリースまで
UXデザイン会社が手がけるOnsen*。
リリースまでに、どのようなストーリーがあったのでしょうか。
自分と向き合う時間の大切さを自覚
株式会社アジケの代表取締役である梅本周作さんは、以前から眠りが浅いという睡眠の悩みを抱えていました。原因を考えてみると、どうやら「情報疲れ」によるストレスではないかと気づいたそうです。
「情報疲れ」とは、多くの情報に触れることで、心が疲れてしまう状態をいいます。スマホやパソコンを通じてさまざまな情報にアクセスできるようになった現代人特有の悩みです。
「情報疲れ」を感じやすい人は、常に外部の情報に関心が向いています。そのため、自分のための時間をなかなか取れません。
梅本さんは、心と身体をメンテナンスするためには、情報を遮断し、自分と向き合う時間を意識して持つことが大切なのではないかと考えるようになりました。
「入浴」という習慣に着目
自分と向き合うには、瞑想やマインドフルネスなどの方法があります。
しかし、新しい取り組みを日々のルーティーンに組み込むことは、意外とハードルが高いのではないでしょうか。
Onsen*のプロダクトマネージャーである佐藤晃さんは、入浴という体験の価値に気づいた一人です。
佐藤さんも、目まぐるしい日々を送るなかで、自分と向き合う時間がないことにぼんやりとした不安を感じていました。
そんなとき、入浴方法を工夫してみたところ、自身の身体の調子など今まで気づけなかった点に目を向けられたといいます。
「入浴」の時間は、すでにルーティンとして確立しているため、新たな取り組みをゼロから始めるよりもハードルが低くなります。さらに、浴室は情報を遮断しやすく、自分と向き合うためにふさわしいプライベートな空間です。
「入浴の習慣を自分と向き合うための時間にできないだろうか」
Onsen*は、この二人の気づき・体験に着想を得て誕生するのです。
Onsen*の誕生
株式会社アジケは、2018年に新規事業を立ち上げることを決めました。テクノロジーの進歩やパンデミック、世界情勢の混乱などにより、数年先の未来でもどうなるかわかりません。
どんな時代でも主体的に行動できる企業でありたいという思いからのチャレンジでした。
当初、新規事業のアイデアは200以上あったといいます。
そのなかのひとつとして挙がっていたのが、Onsen*でした。
Onsen*は、梅本さんと佐藤さんの体験から生まれたアイデアであり、とくに思い入れが強いもの。また、ユーザーにコンセプトをヒアリングしたところ、期待の声が多く、手応えも感じられたことから、新規事業として採用されました。
UXデザイン会社としての知見も生かし、ユーザーが直感的に使えるようなUIを設計。
体制づくりに時間はかかったものの、自分たちの手でつくりあげることにこだわり、チームメンバー全員が熱い思いを持ってOnsen*のリリースに向けて取り組んできました。
Onsen*のこれから
Onsen*は、入浴を通して、自分と丁寧に向き合う習慣をつけてほしいという思いが形となって誕生したアプリです。
一人ひとりの主体的な時間の使い方を見つめ直せる体験設計となっています。
Onsen*が大切にしているのは、ユーザーの体験価値を高めていくこと。
より上質な時間を過ごせるように、お湯のテクスチャや香りにこだわった薬用入浴剤も開発されています。裏面にあるQRコードをスマホ(iOS端末)でスキャンすることによって、Onsen*で特別なBGMが楽しめる仕様です。
このように、Onsen*はモノと合わせることで、ユーザーの体験をさらに豊かなものにしていきます。
また、入浴ログ機能や医師監修の入浴レシピも導入され、さらに使いやすくなりました。
何を実装していくかは日々議論しており、今後もユーザーの声に耳を傾けながら、多様な悩みやシーンに応えられるようアップデートされていきます。
株式会社アジケ 企業紹介
代表を務める梅本 周作さんが「味気ある世の中をデザインしたい」と2007年に設立。三井住友銀行やNTTドコモ、オムロンなど企業のUXデザインパートナーとして多数の実績を持っています。情報発信にも力を入れており、noteでデザインにまつわる記事を中心に発信中。
Onsen*とは
入浴アプリ「Onsen*」
入浴アプリ「Onsen*」は、温泉療法専門医が監修した入浴から入眠まで最高の寛ぎを届けるためのアプリ。最適な入浴時間、入眠タイミングをサポートするタイマー&通知機能や入浴剤ごとに用意された、気分を高めるための入浴レシピで、あなたを特別なスパ空間へ誘います。
おふろをより一層、充実させるための機能として、入浴レシピやBGM、文学作品などを提供。深い眠りをアプリがサポートします。
入浴剤「デイリーミネラル」
薬用入浴剤 デイリーミネラル A01 Hinoki
湯色:まろやかな白の濁り湯
香り:ヒノキの香り
香りの特徴:日本の歴史と深く関わる「ヒノキ」の香り。その強度から高級木材として神社仏閣に使われる一方、唯一無二の香りを持ち、香る人に安心感やどこか懐かしさを感じさせてくれます。
こんな時に:眠りの前、ゆっくりとお風呂に浸かる時に。ゆっくりと身体を暖めたい時に。
香りの強さ:マイルド
薬用入浴剤 デイリーミネラル A02 Hiba
湯色:鮮やかな緑の濁り湯
香り:ヒバの香り
香りの特徴:日本北部に生える樹木「ヒバ」から。厳しい寒さのなかでゆっくりと育ち、とても緻密な木目を作ります。抗菌性があり誰も触れることができない、そんな神聖な香りが特徴です。
こんな時に:気分を浄化し、リフレッシュしたい時に。爽快感や清々しい気分になりたい時に。
香りの強さ:ハッキリ
アプリ Onsen* をインストール(iOS) 入浴剤を購入(amazon)