人材派遣会社と聞くと、求人を紹介する会社というイメージを持つ人も多いかもしれません。案件数や時給、福利厚生などで比較されることも多く、各社の違いは見えにくいものです。
しかし、株式会社イコールが手がける人材派遣サービス「ジョイントジョブ」が重視しているのは、そうした条件面だけではありません。求職者のもとへ出向き、就業後も継続的に連絡を取りながら、必要があれば生活面の相談にも応じる。その姿勢を表す言葉として、インタビューの中で繰り返し語られたのが「伴走」でした。

■求職者に寄り添う柔軟な対応
ジョイントジョブの特徴としてまず挙げられるのは、小回りの利く柔軟な対応です。現在、面談はオンラインで行うことが一般的になりつつありますが、ジョイントジョブでは求職者の状況に合わせて実際に会いに行くこともあります。仕事を探している人の中には、働くことに不安がある人や、交通費の負担が重く感じられる人もいます。こうした事情を考慮し、「来てください」と頼むのではなく、「こちらから伺います」と伝えることで、求職者と派遣会社は対等な関係であるという考え方を形にしています。
また、ジョイントジョブではハローワーク前での声かけにも力を入れています。仕事を探していても自分だけで決断しきれず、何度もハローワークを訪れる人は少なくありません。そうした人に対して、「まずは一度、派遣で働いてみませんか」と声をかけています。こうした動きからも、株式会社イコールが派遣を、単に就業先につなぐための仕組みではなく、次の一歩を踏み出す入口として位置づけていることがうかがえます。
■就業後にも続く「伴走」の支援

ジョイントジョブのサポートは、就業前だけで終わるものではなく、むしろ働き始めてからが本番です。就業が始まった後も、ほぼ毎週連絡を取り合い、必要に応じて現場にも足を運びます。スタッフが無理をしていないか、困っていることがないかなど、細やかに気を配るのです。これは、就業につなげること以上に、スタッフが安心して働き続けられる環境が大切だと、株式会社イコールが考えているからです。
ジョイントジョブを運営する株式会社イコール・代表取締役の花田 佳征さんによれば、以前は就業につなげることを最優先していた時期もあったそうです。しかし、就業後のアフターケアが不十分だとスタッフが長く定着できず、本人にも企業側にも良い結果にならない。そう感じた経験を経て、ここ2年ほどは伴走や定着支援に力を入れてきました。現在は連絡や見守りといったサポート体制を、より一層仕組みとして整えているところです。
■生活面まで含めて支える体制づくり
ジョイントジョブでは、寮の用意、車の貸し出し、生活を支えるさまざまな仕組みを整えています。ただ、単に制度があること以上に、それをどう活用し、どこまで働く人の生活に寄り添えるかを大切にしています。働く人の中には、毎月のやりくりに不安を抱えている人もいます。そうしたときには、収入と支出を一緒に整理しながら、生活の立て直し方を一緒に考えることもあるそうです。
さらに、欠勤の背景にある小さな変化にも目を向けています。たとえば、勤務先には欠勤の連絡をしたのに、ジョイントジョブには連絡がなかったというケースがあります。その背景には、心身の不調や生活上の問題が潜んでいる場合もあるため、できるだけ早く変化に気づくための仕組みづくりが大切だと考えています。「伴走」という言葉を実際の支援に落とし込んでいる点が、ジョイントジョブの大きな特徴です。
■派遣を「正社員への入口」として考える

株式会社イコールでは、派遣を「正社員になる前の一つの選択肢」と位置づけています。いきなり正社員として働くことに不安がある人でも、まずは一定期間働くことで、自分に合う仕事かどうかを確かめることができます。合わなければ契約更新のタイミングで見直すことができ、逆に働いてみて向いていると感じれば、そこから正社員登用への道が開けます。
花田さんの話の中で印象的だったのが、吃音があり、正社員の面接ではなかなか採用につながらなかった若い男性の事例です。紹介を通じて株式会社イコールと出会い、ジョイントジョブを通じて派遣という形で働き始めた結果、現在はほぼ無遅刻無欠勤に近い形で就業を続けているといいます。面接だけでは見えにくかった力が、実際の仕事の中で発揮されている。そうした例があるからこそ、株式会社イコールは派遣を前向きな選択肢として捉えています。
特に印象的なのは、求職者本人が正社員を希望し、企業側もその意向を認めている場合には、その道を後押ししたいという花田さんの姿勢です。派遣会社としては、長く派遣スタッフとして働いてもらう方が利益につながる面もあります。それでも、利益より信頼を大切にし、働く人にとってより良い選択肢を後押ししているそうです。
■企業側にも向き合い、働きやすい環境を見極める

ジョイントジョブは、求職者だけでなく、派遣先の企業とも丁寧に向き合っています。企業に対して、こまめな連絡や迅速な対応を心がけており、必要があれば短時間でも直接訪問しているといいます。人材派遣という仕事は、働く人と企業の双方がそろって初めて成り立ちます。だからこそ、報酬額だけではなく、実際にスタッフが安心して働ける職場かどうかを見極めることも大切にしているのです。
実際に、時給が高い案件よりも、職場環境が良い現場で長く働く人が多いケースもあるそうです。働きやすさはお金だけでは決まらない要素であり、その見極めも派遣会社の重要な役割だと株式会社イコールは考えています。大手企業だけでなく中小企業への派遣も増やし、地域に根ざした形を目指しているという言葉からも、その方針がうかがえます。
■幅広い職種の中から、その人に合った選択肢を提案
人材派遣というと製造業の仕事を思い浮かべがちですが、ジョイントジョブが扱っているのはそれだけではありません。ICT支援員、事務、介護、幼稚園教諭、支援員、プログラマー、エンジニアなど、幅広い職種があります。仕事に悩む人に対し、「こんな働き方もある」と多様な選択肢を提案できるのも強みの一つです。
今後の目標について花田さんは、まず100人規模の雇用を実現したいと語っています。ただ、これは単に雇用者数を増やしたいという意味ではありません。100人が働けるようになり、かつその全員が満足できる会社体制を築きたいという思いが込められています。働く人が無理なく続けられることを大切にした目標設定にも、株式会社イコールらしい姿勢が表れています。
■仕事を紹介して終わりではないパートナーへ
仕事に不安がある人や、正社員として働く前に一度試してみたい人、これまで仕事を長く続けられず自信を失った人にとって、本当に必要なのは求人情報だけでなく、自分の状況を整理し、一緒に考えてくれるパートナーかもしれません。ジョイントジョブは、まさにその役割を目指しています。
仕事を紹介して終わるのではなく、働き続けるための不安や課題にも向き合う。株式会社イコールは、「伴走型の人材派遣」という価値を地域で広げようとしています。派遣の在り方が変わりつつある今、ジョイントジョブは一歩を踏み出す人を支える存在として、今後ますますその役割を大きくしていきそうです。
株式会社イコール オフィシャルサイト


