北九州でカウンターを極める~『cafe bar sacre』編~

北九州市に来たばかりで知り合いがいない、などの理由で、いわゆるソロ活を余儀なくされる機会も多々あるかと思いますが、初めてのお店に一人で入るのはなかなか勇気がいるものです。

そこで、一人で行っても馴染みやすい、一人なのに不思議とさみしくない!そんな、北九州市のカウンターのあるお店をご紹介していきたいと思います。

店主さんとおしゃべりしたり、他のお客さんと仲良くなったり、一人きりの時間を思う存分堪能したり。 “一人だからこそできる楽しみ方”をぜひ北九州市で極めてください。

cafe bar sacre

最初の一歩

小倉駅から徒歩3分ほど。駅前の郵便局などが入っているビルから一本細い路地に入るとすぐに見えてくるのが、今回ご紹介する【cafe bar sacre(カフェバールサクレ)】です。

駅近で利便性がありながら、大通りから一本入った路地にあるため隠れ家的な要素も。店内は入って左手にバーカウンター、そして右手にもカウンター席があり、一人でもふらっと入りやすく、二人で並んで座るのにも良さそう。奥にはテーブル席もあるので、複数人での利用も可能です。

この“どんなシーンにも対応できる”というのは、実は座席だけでなくサクレのあらゆる面で発揮されていました。どういうことなのか、オーナーの十亀さんに詳しくお話を伺いました。

とにかく種類豊富なメニュー

サクレは今年で11周年を迎えた、紅茶とお酒とクリームソーダのお店です。雰囲気はバーなのでお酒メインかと思いきや、メニューを覗くと紅茶メニューもずらり。十亀さんにお伺いすると、一通りの紅茶は置いており、限定のものやちょっと変わったものも入れつつバランスよく、常時20種類以上の紅茶を用意しているのだとか。それは、選択肢を多くして、お客さまにその時のベストな紅茶を選んでほしいから。

もちろんお酒のメニューも充実しています。ウイスキーやジンはメニューに載っていないものもあるそうで、相当な種類になりそうです。カクテルも様々なベースのものが列挙されていますが、お好みを伝えてつくってもらうこともでき、選択肢は無限大。

クリームソーダはというと、季節感が出しやすくそのときの旬のフルーツを美味しく食べてほしいとの想いで期間限定のものを出していますが、アルコール入り、ノンアルコールが選べるところに選択肢の幅を感じます。

そんな選択肢が無限大のサクレはどうやって誕生したのか。

十亀さんが「いろんなことに興味があっていろんな好きなものがある」とおっしゃる通り、まず最初に紅茶にハマり、紅茶を好きになって勉強してイギリスが好きになってサッカーが好きになってヨーロッパが好きになってワインやカクテルも好きになってフランス料理も好きになって・・・とどんどん興味のあるもの、好きなものが広がっていったんだそう。そこからサービスを勉強して食材も勉強して、ついに飲食店をオープンすることになったのだとか。

興味ある分野がたくさんあるので、どんなお客さんとでも幅の広い会話ができるというのも、サクレが長年愛されている理由の一つなのかも知れません。

そのときの自分のベストが見つかる

どんなTPOにも対応できそうなサクレの豊富なメニュー。たくさんあるので決めきれなかったり、見た目からのイメージにとらわれないように写真は載せていないためイメージがわきにくい場合は、十亀さんに尋ねればおすすめしてくださいます。

ただし、十亀さんは「こういったものがありますよ」という形でいくつかおすすめはしてくださいますが、一つに限定することはありません。あくまでも、“いくつかの中からお客様の好みで選んでもらう”というスタイル。

私もデザートと一緒に紅茶を頼んだのですが、「このスイーツに合う紅茶はどれですか?」と聞くと、違ったアプローチから3種類ほどの紅茶をおすすめしてくださいました。いくつかの選択肢があれば、より自分の好みに合ったもの、その時の気分に合ったものが選べ、結果的にとても満足度が高くなります。

いつでも誰とでもどんな気分のときでも

サクレの“どんなシーンにも対応できる”という特徴は他にも。

ふらっと寄って飲むことができるので0次会や2次会にも最適だし、お酒だけでなく紅茶などノンアルコール飲料も豊富なので複数で来ても、飲めない人やハンドルキーパーの人が一緒に楽しむことができる。お酒を飲んでる途中でコーヒーを挟みたい、という気分の時にも対応できるし、メニューはお酒だけではないので夜カフェとしての利用もOK。本当に色々な使い方ができます。

好きなタイミングで来て好きなように過ごしてほしい、と十亀さん。仕事終わりに家に帰る前に疲れをちょっと癒したり、頭を整理したりと、「ちょっと一息ついてもらえたらな」との想いがあるそう。

「使い勝手のいいお店にしている」と十亀さんがおっしゃる通り、待ち合わせで来てすぐ一次会のお店に行く人もいれば、一人で来て紅茶やお酒を2、3杯飲んで帰る人もいれば、ちょっと話をして本を読んで、とゆっくり過ごす人も。駅が近いので、時間の計算がしやすくJRで帰る前にふらりと寄る人も多いんだとか。

サクレはどんな人にもどんな気分のときにもピタッとハマる、オールマイティなお店なのです。

サクレのこだわりには理由がある

サクレはチャージ料金なし!「ちょっと寄りたいとき、1杯だけ飲みたいときにまでチャージ料金は取りたくない」との想いや、好きではないかもしれない突き出しを出すよりはそこも選んでもらった方がいい、という、“選択の幅を広げたい”という気持ちが反映されています。

また、サクレでの支払いは現金のみとなっています。十亀さん曰く、「会計の時が一番お客さまとコミュニケーションが取れる」そうで、会計は一番最後の締めくくりであり、「どうでしたか」と感想を聞いたりちょっとした日常会話もできる。カード払いだと一瞬で済んでしまい味気なく、印象にも残りにくいため、十亀さんは現金での支払いを大切にしています。

サクレは“不都合がない”お店

十亀さんにサクレのおすすめメニューを聞くと「おすすめは全部です」と返ってきたのですが、取材してみればそれも納得。

「不都合がないのがすごく好き」とおっしゃる十亀さんは、「選択肢がたくさんあるのがいいと思っているので、いろんなものから選んでいただきたい、お客さんが困らないお店にしたい」との想いがあるそう。

その言葉通り、何も押し付けることなく、お客さまが好きなものを、好きに選ぶ。

選ぶのはあくまでもお客さま、なんですね。

“不都合がない”お店、というのは意外とないものです。とにかくどんなタイミングでも懐深く受け入れてくれるサクレ。是非一度足を運んでみてください。

詳細情報

北九州市小倉北区京町3丁目10-8

営業時間/17:00~0:00

定休日/日曜日

※臨時休業などの情報はInstagramをご確認ください

さいごに
もちろんみんなでわいわいするのも楽しいですが、ひとりの楽しみ方は無限大!特に北九州市は人懐っこい人が多いので、店主さんもお客さんも気軽に話しかけてくれてすぐに打ち解けられる、ソロ活にはもってこいの地域です。これからもひとりで行ってもさびしくない、親しみやすいお店を紹介していきますので、お楽しみに!

協力:門司港ゲストハウスポルト

北九州でカウンターを極める