【福岡北九州フェニックス 選手インタビュー】12年ぶりに北九州へ!!初代キャプテン・中村道大郎選手

2022年からヤマエ久野 九州アジアリーグに参入している福岡北九州フェニックスの選手インタビューを行いました。

福岡北九州フェニックス
2021年に創設された福岡県北九州市に本拠地をおくプロ野球チーム。設立者は実業家のホリエモンこと堀江貴文氏。

第1回は福岡北九州フェニックスの初代主将を務める中村道大郎選手(背番号1)にインタビュー。

中村選手は1992年北九州市生まれ。守恒中学校(小倉南区)では野球部に所属し、チームの中心メンバーとして福岡県大会で優勝、九州大会でも3位に入るなどの実績を残しています。
戸畑高校では、主将としてチームを県ベスト8に導き、プロ野球(NPB)のスカウトからも注目される存在でした。
日本体育大学に進学後は持ち前の守備力を生かし、1年時、4年時にレギュラーとして活躍。卒業後は野球から離れた時期もありましたが、2017年に四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズに入団。初年度から優勝に貢献しました。
その後、BCリーグ・神奈川フューチャードリームスを経て2022年、福岡北九州フェニックスに入団。12年ぶりとなる地元でのプレーを心から楽しんでいる様子がうかがえます。初代キャプテンとしてチームを盛り上げる中村選手に意気込みを聞いてきました。

ー3月20日に開幕戦、そして福岡北九州フェニックスとして初めての公式戦が北九州市民球場で行われました。市民球場でのプレーは久しぶりだったんじゃないですか?

高3の夏の大会以来です。
東海大五(現東海大福岡)との準々決勝で、今楽天イーグルスにいる寺岡選手にサヨナラ二塁打を打たれて負けました。

今回、12年ぶりに市民球場でプレーできてとても感慨深かったです。
中学校のときのコーチや小学校のときの監督が試合を見に来てくれていたのも嬉しかったですね。

ー開幕カードは昨年のリーグ覇者・火の国サラマンダーズを相手に1勝1敗で終えました。

正直、勝ち負けに関しては全く意識していませんでした。

今年は市民球場での試合がそんなに多くないこともあり、“市民球場で開幕戦”というのは僕の中でキーポイントでした。ここで下手な試合をしてしまうとチームも盛り上がらないだろうと思っていたのですが、地元のお客さんにいいプレーをお見せできて安心しました。

3月19日の開幕戦が雨で中止になったのは残念でしたが、多くのお客さんがカッパを着て待っていてくれた光景を見たことで選手みんなのモチベーションが上がり、次の日を迎えることができました。

ーキャプテンから見て、フェニックスはどんなチームですか。

西岡監督ともよく話をするんですが、ここまですごくいい雰囲気でやれていると思います。自分たちがワクワクしながら野球をできてるっていう点においては、すごくチーム状態がいいのかなと。あとはキャプテンとして、ひとりひとりが伸び伸びと自分らしさを発揮できるような雰囲気作りをしたいなと思っています。

ー中村選手は小中高とキャプテンをやってきたと聞きました。

小中高とキャプテンをやってきましたが、本当はキャプテンをやりたがるタイプじゃないんです。

このチームでは、昨年(2021年)末に西岡監督からキャプテンに指名されました。地元に帰ってきたからにはキャプテンをやりたいと思っていたので、僕でよければお願いします、とその場で即答しました。

ー西岡監督ってどんな方ですか?

僕はチームの誰よりも西岡監督といる時間が長いので監督のいろんな面を見ていますが、印象的なのは、選手に見えないところでチームのために街の人たちとか関わってくれていることです。テレビで見ていたあの西岡 剛さんが、プライベートの時間を削りながらチームのために動いてる姿を見て、僕もプレー以外でチームに貢献できることは絶対あるはずだって思いました。

監督からは厳しく指導をされることもありますが、自分が30歳になる年にそういう方と一緒に行動できてすごく刺激を受けています。

ーフェニックスに入団した経緯を教えてください

神奈川フューチャードリームスに在籍していた2021年の5月に、北九州にプロ野球チームができることを知りました。自分がいるとかいないに関係なく、盛り上がらないチームとかにはなってほしくないと初めに思いました。このときはまだフェニックスに入るとか全然考えていませんでした。

ただ、2021年はスーパーサブみたいな形での起用が多く、年齢もチームで上の方だったので来年は契約してもらえないだろうなと思っていたんです。

悩んだ末に、シーズン終了前に北九州に行くことを決めたんですが、鈴木尚典監督(当時)からはチームに残ってくれと止められました。しかしその後、鈴木尚典監督がベイスターズに戻ることが決まったので、じゃあ自分も北九州に戻ろうと思いました。

チームからは、トライアウトに落ちたら戻ってきてくれと言われていましたが、そういうのはダサいと思ってたんで家を解約して退路を断ち、死ぬ気でトライアウトに臨みました。

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