【タカギ北九州ウォーターウェーブ10-3日本精工ブレイブベアリーズ(2023年4月16日) 北九州市民球場】
北九州市を拠点とする女子ソフトボールチーム・タカギ北九州ウォーターウェーブが、北九州市民球場でニトリJDリーグ・2023年シーズンの開幕戦に臨みました。
元々開幕戦として予定されていた、前日(4月15日)の豊田自動織機シャイニングベガ戦が試合開始直後に雨天のため中止に。そのため、この日の日本精工ブレイブベアリーズ戦がタカギ北九州にとっての開幕戦となりました。
タカギ北九州の先発は今村 みなみ(#11)。1回表を三者凡退に抑え上々の立ち上がりを見せます。
その裏、タカギ北九州は今季から主将を務める1番・兼平 真咲(#10)が右中間へのホームランを放ち1-0と先制します。
2回にエラーとヒット、犠牲フライで同点に追いつかれますが、地元の開幕戦で気合いの入るタカギ北九州は日本精工を突き放します。
3回裏の先頭打者は第1打席でホームランを放った兼平。「良い意味で前の打席を引きずらないように」と打席に入った兼平の打球はセンターの頭を超え、この日2本目のホームラン。その後、5番・佐藤 果歩(#4)のタイムリースリーベースで土井 彩香(#15)が生還し、タカギ北九州が3-1とリードを広げます。
追いすがる日本精工を突き放したのは、この日絶好調の兼平のバットでした。
4回裏、内野安打で出塁した細野 摩な(#23)を一塁に置き、打席には今日2ホーマーの兼平が入ります。兼平の打球はまたもセンターを超えこの日3本目のホームランに。2点を加え5-2とします。
5回には四死球とエラー、細野のタイムリーなどで4点を追加。6回に細見 真由(#7)のタイムリーで10-4とリードを広げ、試合を決定づけました。
最終回のマウンドに上がったのは入団2年目の上村 紗輝(#18)。一死一塁となったところで雷のため試合が中断、降雨も激しくなりここで試合が終了に。タカギ北九州ウォーターウェーブが、地元での開幕戦を勝利で飾りました。
日本精工ブレイブベアリーズ | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0x | 3 |
タカギ北九州ウォーターウェーブ | 1 | 0 | 2 | 2 | 4 | 1 | 10 |
【バッテリー】今村 みなみ、上村 紗輝ー乙津 向茄秋
【本塁打】兼平 真咲3
翌17日(月)、タカギ北九州は15日(土)に中止となった豊田自動織機シャイニングベガ戦に臨みましたが0-7で敗戦。第1節・北九州ラウンドを1勝1敗で終えました。
次回の北九州開催は、5月20日(土)の東海理化チェリーブロッサムズ戦、21日(日)のSGホールディングスギャラクシースターズ戦となります。ともに北九州市民球場での開催となり、13時30分プレイボール予定です。(前に行われる試合の進行により開始時間が変更になる場合がありますのでご注意ください)
(第1打席でホームランを放った後の)第2打席はどんな気持ちでバッターボックスに入りましたか?
兼平選手:元々そんなにホームランが打てるバッターではないので、いい意味で引きずらずに、2打席目もしっかり自分の仕事ができるようにと考えて打席に立ちました。
第3打席はホームランを意識したりしませんでしたか?
兼平選手:3打席目は前のバッターの細野が塁に出てくれたので、チームで大事にしている繋がりを意識して、自分も後ろのバッターに繋げることを考えながら打席に入りました。
今日は守備でもファインプレーがありました
守備はどういう形であっても、ピッチャーの背中を押せるように、ということをずっと意識しています。自分のところに来た打球は絶対アウトにするっていう気持ちで守っており、それがファインプレーにつながってよかったです。
新キャプテンとして、どのような気持ちで開幕戦に臨みましたか?
キャプテンを任せていただいてること自体がすごくありがたいことだと思っていますし、自分自身が毎日しっかり成長して、チームに何か返せるような人間でありたいといつも考えています。やはり開幕戦は意識したんですが、これまでにやってきたこととチームのみんなを信じてグラウンドに立ちました。
地元の開幕戦で1勝を挙げました
やっとシーズンが始まったという感覚なので、今日の1勝が次に繋がるように、明日に向けていい意味で今日の試合をバネにしてやっていきたいなと思っています。
チームとしての今シーズンの目標はプレーオフ進出とのことですが、個人の目標はありますか?
個人的にはベストナインを目標にしているのですが、タイトルだけを意識するのではなく、人として選手としてしっかり一試合一試合戦っていくことを大事にしたいと考えています。その結果が、ベストナインに繋がるように毎試合頑張っていけたらなと思います。
JDリーグ初取材でした。高校時代から何度も訪れている北九州市民球場ですが、ソフトボールを観戦するのは初めてです。
雨で中止となった15日にも多くのお客さんが訪れており、市民の関心の高さを感じました。応援はスピーカーから流れる音楽に合わせるタイプ。シンプルな応援なので参加しやすく、初観戦でもすぐになじめそうです。
ソフトボールはダイヤモンドが狭い分、プレーもスピーディーです。ピッチャーの球速は90キロ台~100キロ強、といったところですが、バッテリー間の距離が野球に比べて短いため、体感的にはもっと速く感じます。迫力も十分ですので、ぜひ一度ご覧になることをお勧めします。5月と10月に北九州市民球場で試合が行われますので、JDリーグまたはタカギ北九州ウォーターウェーブのページでご確認ください。